スタッフ・すみちゃんさんによるレビュー。きりっとした短文に凝縮された魅力。こんなレビューが書けるようになりたい。どうしても冗長になるわたし......。
『シモーヌ VOL.4 特集:アニエス・ヴァルダ』 (現代書館, 2021年)をきっかけにヴァルダに出会い直している。
「ラ・ポワント・クールト」はヴァルダの長編第一作であり、ヌーヴェル・ヴァーグの始まりでもある作品。撮影しているヴァルダの姿が2019年のカンヌ映画祭のポスターに採用されました。 pic.twitter.com/77UfhUmAhz
— 現代書館 (@gendaishokan) 2021年7月10日
「5時から7時までのクレオ」はフランス映画批評家協会賞を受賞して、ヴァルダが一流監督と見なされるようになった作品。ゴダール、アンナ・カリーナ、ミシェル・ルグランも登場します。 pic.twitter.com/RDJGHub3JR
— 現代書館 (@gendaishokan) 2021年7月10日
「ダゲール街の人々」はヴァルダの映画会社シネ-タマリスがあるダゲール通りの人々を撮影したドキュメンタリー。パリ14区と市井の人々への想いがしみじみと伝わる作品です。娘のロザリーさんも登場。 pic.twitter.com/SZyMuX10RU
— 現代書館 (@gendaishokan) 2021年7月10日
「落穂拾い」は自分の老い、消費社会、そして美術を織り交ぜたヴァルダの哲学がつまったドキュメンタリー。ヴァルダは記録することで、不寛容な時代を生きる私たちへたくさんのヒントを残してくれています。 pic.twitter.com/NbGO6eXcjO
— 現代書館 (@gendaishokan) 2021年7月10日
▼特集上映を観る前に、こちらのイベントを視聴したのもよかった。(イベントは終了)
▼その後の感想ツイートから。
トークイベント〈フェミニズムと出版 〜「女性史」の可能性〜〉のアーカイブを視聴。『新編 激動の中を行く―与謝野晶子女性論集』の編者であるもろさわようこさんの言葉を信濃毎日新聞記者の河原さんがご紹介くださった。
「生きている限りは自分を新しくしていかなければならない。自己解体しないで言葉だけ新しくしても、ちっとも歴史は動かない。一人一人が自分を新しくしていくときが、歴史が新しくなるときだと思う」
「30代、40代は煉獄。煉獄を抜けたからこそ見えるものがあり、出会えるも人がある。それを祝福しよう」
90代のもろさわさんからのメッセージ。ああそうか、わたし今、煉獄中なんだな。
「もろさわさんの評伝を河原さんに、書いていただきたい!」というコメントが入っていたけれど、わたしも同感です!
2冊の本をめぐる対話。主に話されているお二人以外にも、新泉社の高橋さん、与謝野晶子、アニエス・ヴァルダ、もろさわようこさん、石川優実さん、『新編 激動の中を行く』の編集さん、リアルの参加者さんなど一人ひとりの声が聞こえてきて、想像以上にみっちりと思いを聴き合う時間だった。よかった。
「先人たちの活動や言葉から元気や勇気をもらっている」というお話もほんとうにそう! わたしは晶子からいてうかの比較で言えば(まぁする必要あるんかわからんけど)、個人的なご縁かららいてうに関心があって、田端文士村記念館で公開されている小さな特集展示にとても勇気づけられました。
独立した個人同士で、いろんな言葉を集めて分かち合って、連帯しながら状況をよくしていきたいなと思う。
そうそう、わたしも出版の末席で小さく声をあげてみたんだった。
その誇りを胸に、『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』で引き続き対話の場、行動のきっかけをつくっていきます。
よろしくお願いします。