2016年の鑑賞メモが出てきたので、ここにも記録。
ポンピドゥーセンター展に行ったときに、ついでのつもりで観た「木々との対話〜再生をめぐる5つの風景」が思いがけずよかった。
舟越桂さん以外はすべて撮影OK。
木ならではの加工、表現があり、柔らかみ、時の流れ、音の伝導などを感じる展示だった。
切ったら死んでしまうとも言えるし、灰になるまでは呼吸しているから生きているとも言える。木って不思議な存在。
一番目を引いたのは、メインビジュアルでもある土屋仁応さんの動物たち。
表情といい、ポーズといい、完璧に「フィギュア」だ。人がグッとくるポイントを掴んでいて非の打ち所がない。
田窪恭治さんの作品は、木と他の素材を組んで板に飾り、金色に塗っただけで途端にイコン的な、祭壇的な荘厳さを醸し出す感じはおもしろい。廃材が命を得る。
須田悦弘さんの、息も止まる繊細な彫刻(これも彫刻!)には時間も忘れて見惚れる。
國安孝昌さんのオブジェは謎すぎて言葉が出ない。住居のようでもあり、要塞のようでもあり。