ひととび〜人と美の表現活動研究室

観ることの記録。作品が社会に与える影響、観ることが個人の人生に与える影響について考えています。

映画『耳に残るはきみの歌声』鑑賞記録

サリー・ポッター監督『耳に残るは君の歌声』を観た。

原題:THE MAN WHO CRIED

日本公開日:2001/12/15

 

youtu.be

 

以前友人がアレンジしてくれた、「サリー・ポッターの『オルランド』(1992)を観る会」で、『耳に残るは〜』への系譜の話などした。その後、参加者の一人に、「METライブビューイングで『真珠採り』を観てすんごいよかった」と話していたら、「映画では『耳に残るは〜』が満載ですよ」とDVDを貸していただき、観ることができたのだった。

 


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観終わってしばらく、「耳に残るは君の歌声」が耳に残る。
音楽と映像と、幸せな映画体験。

3頭の馬を自転車で追いかける夜のパリの街、
ロマの人たちの野営地で始まる演奏、
劇場でのオペラ、

やはりこの監督の映像は美しい。

ロマの人たちは馬喰の仕事をしている人もいる。だからここでジョニー・デップが馬つれてやってくる、とわかる。(昔、卒論で調べたことが役に立ったぜ!)


2000年、まだまだミニシアターブームが続いていた頃の公開なので、私の青春とも重なり、映画世界に浸りつつも、俳優さんにも目がいく。
あーあの人、あの作品よかったなとか、同時期にはこれにも出てたのかとか。

だって、
クリスティーナ・リッチ
ケイト・ブランシェット
ジョン・タトゥーロ
ジョニー・デップ
ハリー・ディーン・スタントン
だし。しょうがない、しょうがない。

多言語だったのもおもしろかった。英語、ロシア語、フランス語、イディッシュ語、イタリア語、ルーマニア語、ロマ語。ドイツ語も聞こえたような。

ケイト・ブランシェットが、英語がちょっと訛ってるロシア人の役がハマっててすごかった。色ボケしてるふうで、彼女なりに生き抜くのに必死なところもグッとくる。


ジョン・タトゥーロは両親がイタリア系だから流暢でも不思議はないけれど。Turturroはイタリア語読みすればトゥルトゥッロなのかな。移民として来たときに英語っぽく読ませたのか。。『リーマン・トリロジー』が頭をかすめる。

あと、どうも私の中で1996年の「ポネット」とごっちゃになっていたらしい。お母さんが帰ってくるのを待ってる女の子の話。似てるから観たつもりでいたけれど、そうではなかったことが判明。

 

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2020年12月著書(共著)を出版しました。

『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』(三恵社