昨年映画の仕事を通じて仲良くなった方と、その方が紹介してくれた同じ職場の方と3人で、映画のゼミみたいなことをやっている。
2〜3週間に1回のペースで、課題映画を決めて期日までに観ておいて、1時間〜1時間半、私がゆる〜くファシリをしながら感想を話す。
3人でゆるっと話そうを略して「さんゆるの会」と名付けた。
これまでに扱った映画
第1回『偶然と想像』
第2回『ドライブ・マイ・カー』
第3回『ボストン市庁舎』
第4回『ウエスト・サイド・ストーリー』『コーダ あいのうた』
どの映画も、他の友達といったん感想を話したものばかりだけれど、参加者と設えが違うとまた違う視点がもらえるので、1本の映画が何粒も美味しい。
私はいくつかの解説動画でアウトラインを押さえ、このNetflixのドキュメンタリーを観てシェアすることにした。
ニュースを見るだけでしんどい人は正直、やめておいたほうがよい。私も話す相手がいると思うから、勇気を持って見ることができただけで、何も当てがなければ難しかったと思う。
ひたすら続く暴力の連続。同じ市民から無抵抗の市民に対する容赦ない暴力の雨。なによりそれが、底知れぬ恐怖として湧き上がってくる。
私にとってはあまりにも凄惨で直視できず、少しスキップしながら見た。そういうことができるので、配信はありがたい。こちらでコントロールの余地があるのは。
もちろん人の温もりや勇敢さも感じる場面もある。しかしだからこそ、「今この人たちはどうしているんだろう」「この美しいまちが今はきっと」と考えざるをえず、その思いが苦しくさせる。
ウクライナで過去にこういうことがあったから、今こうなっているのかとわかったことはよかった。
また、こういう状況になったら人々がどのように考え、どのような感情を抱き、どのように行動するのかを観られたことも、この先を考える中で、折に触れて思い出すと思う。
ただもう NO WAR と言いたい。
さんゆるの会で、どんな持ち寄りになるのか、楽しみだ。
そして、こういう場があることが本当にありがたい。
考えたいから、取り組める。取り組みたいけど、怖れもある。だけど誰かと一緒なら行ける。