ひととび 〜人と美の表現活動研究室

観ることの記録。作品が社会に与える影響、観ることが個人の人生に与える影響について考えています。

〈レポート〉2022 夏至のコラージュの会

2022年夏至のコラージュの会をひらきました。

年に4回、春分夏至秋分冬至にひらいている製作と鑑賞のワークショップです。
https://collage2022midsummer.peatix.com/

 

リピート参加してくださる方ばかりだったので、はじまる前の雑談で、この会の良さについてあらためてうかがいました。

・人の話を聴くこと、自分の話を聴いてもらう、集中して手を動かして作る、出来上がった作品を鑑賞しあう、この時間がとにかく楽しい。見返すことはあまりしない。

・楽しい時間が作品として一枚に残ることがよい。

・ときどき見返すことができる。何回も参加していると、その時間が積み重なってくることもうれしい。


ありがとうございます♪

 

皆さんが今回楽しみにしていることは、

・集中したい
・何か見えかかっているものをつかみたい。キーワードは「蝶よ花よ」でいきたい。

・大波が来ている。今どんな状態なのか、ここからどうなっていくのか、確認したい。

ドライフラワーのように、綺麗なままでずっと楽しめる何かを作りたい。

とのことでした。

 

制作前の「荷卸し」の聴く話すの時間。

一人5分話し、ただ聴いてもらい、終了後にフィードバックをもらう。

これを話し手を変えて行うだけですが、この時間はやはりとてもよいです。

たかが5分、されど5分。

発見、インスピレーション、整理、エンパワメント。いろんなものが行き交う時間。

ぜひ日常でも作ってみるといいですよね。

あなたにだけ意識を向けて聴く5分。私だけに意識を向けて聴いてもらう5分。

あれこれアドバイスするより、よっぽど人のためになるかもしれない。

 

しかも今回気づいたのですが、コラージュをつくる前段として入れている気軽なワークなのもいいのかもしれません。聴き合うことが目的の場だと出てこないような、軽さがあるところがよいのかも。

 

肩の荷がすっきりおろせたところで、制作に入ります。60分ほど。この時間は話をせず、お互いの存在を画面の向こうに感じながら、各自もくもくと作ります。

今回は全体的に進みがスムーズで、時間通りに作り終えました。

お互いの作品を見て、感想を述べ合います。

すごいエネルギーの爆発を表現した人も、精神世界の深さを表現した人も、今まで作った中で一番のお気に入りができた人も、どうして自分でもこんなふうになったのかわかんないようなものが出来ちゃった人も、それぞれに満足のいく作品になりました。

 

個人的には、皆さんのお話を聴けたことや、皆さんの制作物を見せていただけたことが、いつもにましてありがたく感じました。正直、「他の人は今どんなふうに生きているんだろう?」と、今あまりつながりを感じにくいところがあったのです。

表面的なおしゃべりとも、深いセラピーとも違う、気軽で、温かくて、今の躍動が感じられる場だったなと思います。もちろん私のための場ではないのですが、皆さんに喜んでいただけて、私も楽しく開催できて、今回もとてもよかったです。


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ご参加いただき、ありがとうございました。

次回は秋分の日。9月23日(金・祝)13:00〜です。

募集は1ヶ月ほど前からPeatixで行います。


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共著書『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』(三恵社, 2020年