ひととび 〜人と美の表現活動研究室

観ることの記録。作品が社会に与える影響、観ることが個人の人生に与える影響について考えています。

〈お知らせ〉3月11日、しゃぼん玉ステーションを開きます

アーティストの三木麻郁さんによるアートプロジェクト《3月11日に、しゃぼん玉を吹きながら、歩いて家に帰る》に、しゃぼん玉ステーションを開設して参加します。

 

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▼プロジェクトについて

公式ウェブサイト https://311soapbubbles.wixsite.com/project

中継(X)@maaya3trees

▼しゃぼん玉ステーション 

・西日暮里BOOK APARTMENT をこちらの地図から探してください。
・3月11日(火)14:00-20:00まで開いています。
・しゃぼん玉の道具を用意しています。無料です。ここからしゃぼん玉を吹きながら帰れます。
・店内で座って休めます。
・買えるしゃぼん玉セットもあります↓

f:id:hitotobi:20250311000238j:image画像提供:三木麻郁

 

「3月11日に、しゃぼん玉ステーションを開いて、何かを待つ」

今年で14回目になるプロジェクトには、参加したというかしてないというか、微妙な距離にいつもいました。ツイッターInstagramで追いかけるだけの年があったり、自分も一緒に子としゃぼん玉を吹いてみたり、歩いているはずの三木さんを探したけど会えなかったり……いろんな年がありました。

わたしは東日本大震災の起きたあの日、東京都心にある、当時働いていた職場にいました。揺れが少し収まって、会社から帰宅してもよいという指示が出たので、20分後にはもう歩き出しました。一刻も早く子どもを保育園に迎えに行かなくちゃという気持ちでいっぱいでした。1時間もかからず保育園に着けてホッとしましたが、帰宅困難になった人たちがたくさん出たことを知り、すぐに帰れたことに(帰ってしまったことに)後ろめたさも覚えていました。

「3月11日に歩いて家に帰る」と聞くと、そのときの苦い感覚が襲ってくるような気がします。べつにそんなことを思う必要なんてない、無事に帰れたならなによりだと思うのですが、湧いてくるものは仕方がありません。他にも震災にまつわる後悔のようなものがたくさんあります。何かやっているようで、結局何もしていなかったんじゃないかといつも思います。また、この日を境に自分の人生にはいろいろなことが起こりました。それらの記憶にいまだに苛まれることもあります。

今回のしゃぼん玉ステーションの開設は、そういう記憶をもう一度温かく抱え直す機会になるような気がしています。自分でもそれとこれとがどう関係するのかよくわかりませんが、でもなんとなく区切りがついて、次の展開が待っているような予感がしています。

いろいろ書きましたが、3月11日が特別な人も、ただしゃぼん玉を吹いてみたい人もどうぞお気軽にお立ち寄りください。本のあるところなので、気持ちが落ち着くかもしれません。お待ちしています。

舟之川聖子