買っちまった。
10代、20代に吉野朔実さんの漫画に出会えたことは、ほんとうの幸運だった。ありがとうございます。
子どもの頃から死というものを身近に感じていたけれど、この世でのお別れは一つひとつ、やはりとても辛くて悲しくて寂しい。とりわけ一度でも深いところで手を握った命とのお別れは。
それでもこの世界には、喪失と、それと同時期に起こる祝福の不思議な仕組みがあって、単に物事の裏表というわけではないそれに、なんとか救われながら、もう少しだけ生き続けることができるようだ。
わたしもまたどこかで喪われる日まで。