ひととび 〜人と美の表現活動研究室

観ることの記録。作品が社会に与える影響、観ることが個人の人生に与える影響について考えています。

今後の予定など

展覧会【家族】についてのプラクティス (東京・神保町)
2024年12月20日(金)〜24日(火) 美学校スタジオ
https://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/practicesonfamily

◆ZINE『「頭髪検査」廃止に立ち上がったいち保護者から見えた学校と社会のこと』(2023年5月20日刊行)
https://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2023/04/29/105530

◆作品集『観ること』(2022年)
https://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2022/10/07/201618

◆『積読本をひらく読書会のレシピ』(日本語 2021年・英語 2022年)
(日本語)https://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2022/04/07/160956
(英語)https://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2023/02/27/124809

◆共著『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』稲葉麻由美, 高橋ライチ, 舟之川聖子(三恵社, 2020年)

視覚障害者のためのデイジー版あり(サピエ図書館
web https://kimitori.mystrikingly.com/
note https://note.com/manabi_share/
twitter https://twitter.com/kimitori2020
すべての制作物はウェブストアまたは西日暮里BOOK APARTMENTでお求めいただけます。

■鑑賞対話ファシリテーション(法人・団体向け)
・表現物の価値を広めたい、共有したい、遺したい業界団体や、教育や啓発を促したい、活動テーマをお持ちの法人や団体からのご依頼で、表現物の鑑賞対話の場を企画・設計・進行します。
・鑑賞会、上映会、読書会、勉強会などのイベントやワークショップにより、作品や題材を元に、鑑賞者同士が対話を通して学ぶ場をつくります。
https://seikofunanokawa.com/service-menu/kansho-taiwa-facilitation/
■講座(法人・団体向け)
・スタッフ向け読書会のつくり方講座、映画の上映対話会のつくり方講座
■場づくりコンサルティング(個人向け)
・読書会、学ぶ会、上映会、シェア会、愛好会...などのイベントや講座。
・企画・設計・進行・宣伝のご相談のります。
・Zoom または 東京都内で対面
・30分¥5,500、60分 ¥11,000(税込)
・募集文の添削やフィードバック、ふりかえりの壁打ち相手にもどうぞ。
https://seikofunanokawa.com/service-menu/badukuri-consulting/
■執筆
コラム『場づくりを成功させるための5つの鍵』(寺子屋学)
https://terakoyagaku.net/group/bazukuri/

seikofunanokawa.com

〈お知らせ〉2024/12/20-24 展覧会【家族】についてのプラクティス

2024年12月20日〜12月24日 展覧会【家族】についてのプラクティス

に参加します。

2023・2024年の「記録から表現をつくる」という展覧会でご一緒した仲間とその仲間と共にひらくグループ展です。

展覧会〈【家族】についてのプラクティス〉メインビジュアル

【家族】についてのプラクティス」は、5人の作家による家族に関するテーマで制作された作品を発表する展覧会です。写真、映像、立体、テキストなど様々なアート作品を展示します。

会期:2024年12月20日(金)〜24日(火)
時間:13:00〜20:00(最終日のみ18:00)
会場:美学校スタジオ(※本校ではなくスタジオです。ご注意ください)
   東京都千代田区西神田2-4-6 宮川ビル1階(袋小路奥)
   https://bigakko.jp/address_map/index

参加作家:
   阿部修一郎 @abbeing_
   櫻井絵里 @esakurai_000
   舟之川聖子 @seikofunanok
   Miyabi Starr @miyabistarr_art
   横井るつ @_rstu.v


舟之川は、父の実家を手放すに当たっての思いを写真とテキストを中心に表現します。単なる「祖父母の家」というだけではないある家との別れが、自分にとってどのような意味を持つのかを見つめました。喪失と共に生きる方法の模索でもあります。

在廊日は今後インスタグラム @seikofunanok でお知らせします。
ぜひお越しください。

Web: https://practicesonfamily.jimdofree.com/
Instagramhttps://www.instagram.com/practices_on_family

〈お知らせ〉2024/9/23(月•休) こうふのまちの一箱古本市

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今年も「こうふのまちの一箱古本市」に参加します。

友人のマヤさんと。「あざらし座」という屋号です。
おすすめしたい・次の方に手渡したい本(古本)とZINEなどを持っていきます。
お買い上げの方には、この日のために作ったフリーペーパーとしおりをプレゼントします。

ぜひお立ち寄りください。

こうふのまちの一箱古本市
日時:2024年9月23日(月・休)10:00−16:30(飲食店舗:11:00〜売り切れまで)
場所:山梨県甲府市中央1丁目4−4
   春光堂書店前 銀座通りアーケード
料金:入場無料
主催:BEEK & 春光堂書店
詳細:主催者の公式HPへ→リンク Instagramへ→リンク

〈お知らせ〉国立映画アーカイブ主催「こども映画館 2024年の夏休み★」の参加型企画のファシリテーション

国立映画アーカイブ主催の「子ども向け鑑賞プログラム こども映画館 2024年の夏休み★」にて、期間中2日間の参加型企画のファシリテーションを務めます。

https://www.nfaj.go.jp/exhibition/kids-cinema2024/#section1-1

チラシPDFはこちら

ーー
7月26日(金)と8月3日(土)上映後にはこども参加型企画も開催!

★ 7月26日「感想を話し合ってみよう」
一緒に見た人たちと、いろんな見方を共有し、理解を深めます。

★ 8月3日「弁士をしてみよう」
登場人物や動物たちになりきって、みんなでセリフをつけてみよう!

ファシリテーター:舟之川聖子
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〈こども映画館〉は、毎年、申し込み開始からすぐに満席になる人気の企画です。
中学生以下のお子さんが周りにいらっしゃる方、申込日時等をチェックしてぜひお越しください!

私も自分の子どもが小さかったときに活弁と生演奏付きのサイレント映画を見に来たことがありました。そのときの作品は『キートンの大列車追跡』で、たくさん笑って帰り道も感想を話しながら帰って、とても楽しかった思い出がありますので、今回こうしてお仕事として関われてとてもありがたく思います。

国立映画アーカイブとしては、これまで来場者向けに映写室ツアーなどは行っていましたが、今回のような映画そのものに対する参加型企画は初めてということで、私は企画の立ち上げ段階から関わらせていただいています。

昨今、来館者の参加を促す取り組みが多くの公的教育施設や文化芸術施設で行われています。作品を上映してハイ解散というだけではなく、双方向の動きが起こったり、場の中で交流が生まれるような企画が注目されています。

今回の2日間の様子は映像で記録されます。類似の取り組みを検討している自治体、団体やグループの参考になればということも企図されています。

この通りにしたら成功するということではなく、これはあくまで一例であり、「こんなこともできますよ!」とか、「あなたの地域や周りの人たちともっといろんなアイディアが出ますよ!」ということがお伝えできればというのが、一緒に企画している方々との共通の願いです。

そのような形で自分のお仕事の広がりを与えていただけるのも、大変ありがたい機会です。

なにより主役である子どもの人たちに喜んでもらえる時間にしたいと、みなさんであれこれ考えています。

当日会場でお会いするのを楽しみにしております!

〈works〉 2023年度TURN LANDプログラム

2023年度のTURN LANDプログラムでコーディネーターを務めました。


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TURN LANDプログラムは、福祉施設や社会的支援を行う団体がアーティストと共にアートプロジェクト(多様な価値観や特性への理解を深めながら、より魅力的な文化活動を日常の中に生み出すこと)を企画し、実践するプログラムです。プロジェクトの実践を通して、地域との新しい関係性を構築することや、プロジェクトによる気づきを内外に伝え共有することを目指します。https://turn-land-program.com/
主催|東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、一般社団法人 谷中のおかって

11の施設からそれぞれ特色あるプロジェクトが立ち上がる中、舟之川がコーディネーターとして入ったシネマ・チュプキ・タバタでは、ユニバーサルシアターに関心のある方々を招き、日頃の疑問や気づきを分かち合うサロン(対話の場)を開きました。

5月〜12月まで、ほぼ月に一度、計7回実施しました。

運営や参加者には視覚障害聴覚障害のある方もいて、一緒に映像作品を鑑賞したり、文化施設におけるアクセシビリティについても話し合いました。

舟之川は同じくコーディネーターの吉川真以さん、チュプキ代表の平塚千穂子さん、ブラインドコミュニケーターの石井健介さんと共にチームで活動しました。

舟之川の役割としては、事務局と運営チームとの窓口、プロジェクト全体の進行管理、毎回のサロンの企画運営、レポートの執筆です。

今回のお仕事を通じて、映画館を文化施設として今までよりもっと広い視野でとらえ直せたこと、アクセシビリティや情報保障、「合理的配慮」について自分の言葉で説明できるようになったのは大きな収穫でした。

ー ー ー 

詳しい活動内容はこちらのページをご覧ください。
https://turn-land-program.com/case_post/17chupki_2023/

各回の概要文の後ろにレポートが掲載されています。(PDF)
サロンに参加していない方々にもこの場で話されたことを共有したいと思い、制作しました。ぜひご覧ください。

プロジェクトの動画もあります。(音声ガイド&手話通訳付き)
https://turn-land-program.com/archives_post/project_case17chupki_2023/

▼記録冊子

〈お知らせ〉展覧会 記録から表現をつくる2023

昨年に続き、NOOKさんよりお声がけいただいて、グループ展【記録から表現をつくる】に参加します。
わたしは路地の女性たちの話を聞き書きした作品を展示します。昨年はこのプロジェクトが半分まで進んだ段階で一度展示しました。今回は完結したところを展示しますので、プロジェクトを通して見えてきたものを表現できるかなと思います。

今回も経験や記憶にまつわるさまざまなテーマと表現が集まりそうで楽しみです。普段あまり展覧会に行かない方にも興味を持っていただける内容かと思います。
ぜひご予定ください。

▶︎ 記録から表現をつくる2023 ◀︎

会期:2024年2月6日(火)~3月9日(土)
   ※火・金曜日:13:00~20:00、
     土曜日:11:00~18:00のみの開室となります。

会場:Studio 04(東京都江東区大島4-1 大島四丁目団地1号棟1階)
   都営新宿線 西大島駅より徒歩5分
   https://maps.app.goo.gl/HqyzKSSSrLUof23u6

3月2日(土)14:00~ ギャラリーツアーを予定しています。舟之川も参加予定です。全作品の紹介で順番は当日その場で決まるかと思いますので、ご来場予定の方は時間に余裕を持ってお越しください。

展覧会詳細

www.artscouncil-tokyo.jp

昨年の様子

note.com

nook.or.jp

 

『遅フェミ』著者の和田さんに会いに @葉々社

大田区梅屋敷にある書店、葉々社さんに和田靜香さんが来られるというので行ってきた。

葉々社さん、わたしが好きな(好きそうな)本しかなかった! いつもは本屋さんに行くと本たちがわぁわぁ話しかけてくる感じがするんだけど、今日は静かだった。一冊だけ、一番上の棚の端っこにあった本が「ここにいますよー」と声をかけてくれたので、手に取ったら、「そうそう、わたしこういうの読みたかったのよ」という本だったので、そのままレジへ持って行ってお会計。よい出会いでした。その本の話はまたどこかで。

レジ前の小上がりのちゃぶ台を囲んで、和田さんや編集さん、ふらっときたお客さんとたくさん話せて楽しかった。

本の中で大磯の中学校の話が出てくることもあって、頭髪検査廃止行動とZINEの話も聞いてもらったのだけれども、話してみてやっぱりあれはおいそれと人に話せない複雑で繊細な事柄だったということを再認識した。話せば話すほどつらくなる。少なくともZINEを読んでもらった上でしか話せない。だからZINEの形で書くしかなかったし、今もやっぱり書くということでしか伝えられない。おしゃべりで扱うのはどうしてもしんどい。たぶんこのあたりは問題校則とか問題指導に抗議するということに対する外からの見え方というのが、当事者としてのわたしの実感とだいぶ違うのだと思う。ずっと前からそのあたりが言葉にならなかったのだけれど、今ここに書いてやっと腑に落ちた。(和田さんになんか言われたとかじゃなくて、和田さんとのおしゃべりが気づかせてくれたということです、念のため)

来年度になればまた状況が変わるはず。今できることは、黙々と売り、黙々と調査研究を続けていくことだけ。でもやっぱりちょっと休んだほうがいいな。さすがに根詰めすぎた。前に読んでくれた友達が開口一番、「せいこさん、これ今年いっぱい休んでいいやつだよ」と言ってくれたのを思い出す。うん、ちょっと休むわ。

でもいろいろ聞いてくださってる中で和田さんが一言、「『それ』はもう人生かけて取り組むテーマじゃない?」と言ってくださったのがありがたかった。やっぱりそうか、まぁ大変だけどやるしかないな。わたしは「これ」について書くしかないのだ。細く長く、あらゆる機会をとらえて。

あともちろん本の中で印象的だった箇所をお伝えしたり、大磯町のパリテのことなどもたくさんお話しした。

そこで話しながら「はて、我が自治体の議会は」と思った。なんだかんだいってやっぱりよく知らないんだよなぁ。そう思って区議会のホームページを開いてみたら、ちょうど今、定例会が開かれているので、傍聴に行ってみることにした。すごいイライラしそうだけど。何の話してるかわからないとか、用語がわからないとか、眠くなるとか、ふざけんなよとか、いろいろありそうだけど。

ちなみにパリテからはほど遠くて女性議員の割合は2割ちょっとなので、絶望的な気分にもなりそうだけど。でも現場を見て受け取るものもたくさんあると思う。Youtubeアーカイブではわからない何か。

かように読書とは体験であり、生活とつながるもの、世界とつながるものである。出会いの入口、窓。


ひとことで言うなら「とにかく元気が出る本」

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付箋の色をカバーに合わせてみた

『50代で一足遅れてフェミニズムを知った私がひとりで安心して暮らしていくために考えた身近な政治のこと』
和田靜香/著(左右社, 2023年)

sayusha.com

◆葉々社
https://youyoushabooks.stores.jp/about

twitter & instagram @youyousha_books

◆市区町村女性参画状況見える化マップ
https://wwwa.cao.go.jp/shichoson_map/?data=1&year=2022

全国の市町村別の女性の参画状況(公務員の管理職や市町村議会議員に占める女性の割合等)、男性公務員の育児休業取得率などが地図上で見える。

〈レポート〉トロールの森2023 アート鑑賞ツアー(2023/11/11)

11月11日(土)午後、杉並区立今川図書館主催、トロールの森 善福寺公園(野外アート展)のアートツアーを開催しました。

前日の雨、そして当日朝の強風にハラハラしましたが、なんとか最後までお天気も持ちました。しかし寒かった!

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曇天と寒さのせいか、公園には人もまばらで、ツアーの一行はのびのびと歩かせていただきました。前の週に下見に来たときは晴れていて暖かかったので、真逆のお天気です。天候が違うと受ける印象が違います。光による見え方、風による揺れ、自分の身体の動きやすさなど。

気づいたのは前回来たときから鑑賞者が少しずつ触ったり、アーティストが仕様変更したりして、作品の形状に変化があったこと。こういう展示はやはり日を変えてくるのがおもしろいです。それらの変化も今回のテーマ〈まことはまやかし、まやかしはまこと〉に沿っているように感じられます。

「アートツアー」と聞くと、アートの知識がないと難しいのかと思われるかもしれませんが、あれはなんだろう、これは不思議、あれに似ているなどなど、気がついたことをお散歩しながらどんどん話してもらうシンプルな内容です。屋内の美術館と違って、あれこれ普通のボリュームでしゃべりながら見られるのも屋外展示の良さです。

ちょうど飛んできたカモが着水するところも見られて、そのカッコよさに思わず歓声が上がりました。スズメバチに遭遇したり、どんぐりを拾ったり、枯れ葉をガサガサさせたり、自然にも親しみました。

1時間ちょっとかけて池の外周を歩き、スタート地点に戻り、最後にみなさんから感想をいただきました。
 ・身体を使って体験できる作品がインパクトがあった
 ・美術館に置いてあるのと全然違う感じがする
 ・いろんな作品があって、なんだかいろいろでいいんだなと思った
 ・晴れた日にまた来てみたい

トロールの森は今年で22年目を迎えるアートイベントなのですが、地元の方でも知らない人の多い不思議な存在。あまりにもまちや公園の日常の風景にしっくり馴染んでいるからかもしれません。

日常の延長で出会えるアート。西荻窪のまちなかの展示もあります。11/23(木祝)までにぜひお運びください。

trollsinthepark.com

 

ファシリテーターのふりかえり

・図書館のほうでチラシを作ってくださったのですが、お誘いの文言「お散歩+会話×アート鑑賞」が明るい感じでとてもよかったです。

「アートの知識不要」ともっとはっきり入れればよかったかも?「アート」と聞いて心理的なハードルの高さを感じた方もいたかもしれません。ただ、図書館のほうで工夫はたくさんしてくださっていて、表面に「わいわい話ながら歩いて回るツアーです」、チラシ裏面に「作品の解説を聞くのではなく、参加した人それぞれが作品を見て感じたことや思ったことを伝え合います」となっていたので、伝わっていたと思います。

・今回のコラボレーションを通して、あらためて図書館主催イベントの大切さに気づきました。ちょっと長いですが、考えたことを以下にメモしておきます。

図書館にとってイベントは、図書館スタッフが利用者さんを知る機会です。地域にある施設として、地域にいる人たち会って直接ニーズに触れられます。一見図書館と関係なさそうな活動も運営のアイディアにつながってくるのではないかと想像します。

イベントはまた利用者さん同士がゆるやかに交流する機会を作り出すことでもあります。むしろこちらが主眼ですね。お互いにどんなことに興味を持っていたり、どんなふうに違っているかを知る機会になります。一人ひとりの人と出会っている実感があります。「一つの設定された場で出会う」というのは、「ただ同じ場所を利用している」ということとはまた違う作用があります。それをさらに館外で実施するということで、発見がありそうです。

利用者の側からは、図書館イベントの多くが基本は無料で参加でき、初心者向けの場が多くてハードルが低いことがやはり魅力です。自分では企画できないことをやってもらえるのはありがたいです。

さらに図書館は地域にずっとあって、地域の歴史も知っている(アーカイブされている)から、答えてもらえることが多いし、地域の資源とつないだり、資料と接続しているからその先を知りたいと思ったら提案もしてもらえます。それもカウンターで差し向かいで話すのとはまた違って、一緒に何かをする行為を通じてだったり、おしゃべりの中から発展していくのがよいですよね。

こうしたことから、図書館主催イベントは図書館も地域も利用者も、お互いの新しい側面や可能性が掘り起こされる機会になります。こういったことは日々のレファレンスや、そこまでいかなくてもちょっとした質問の中でも小さく起きていると思いますが、「企画して行う」というのは能動的なアクションなので、お互いにいつもと違うことが起きているのだろうと思います。わたしのように外部から来る人とのコラボでもひらかれるところがあるでしょう。

打ち合わせにうかがったときに見学させていただいた、小学生の人たちに図書館の使い方をガイドするツアーのことも思い出しながら、イベント一つひとつは小さくても、このような営みをコツコツとやり続けることが大切であることや、「投資とリターン」のようなわかりやすい指標では測れない、しかし長い目で見たときに本当に利用者さんや市民にとって大切な体験になっていることを思いました。自分の人生を振り返っても本当にそうだと思います。

わたしも自分の仕事をコツコツ続けていこうと思ったツアーでした。

ご参加くださった方、オファーくださりサポートしてくださった図書館の皆さま、ありがとうございました!

今川図書館のインスタグラム @imagawalib

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下見のときの写真。


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〈鑑賞記録〉映画『燃え上がる女性記者たち』

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『燃え上がる女性記者たち』を観た。

よかった! そして「この作品は絶対シネマ・チュプキ・タバタで観たい!」と思って我慢してとっといよかった。(そう思える劇場が身近にある幸せよ)

印象に残っていることはいろいろあるのだけれど、今パッと思い浮かぶのは、他紙の記者歴が長そうな男性からカバル・ラハリヤのメンバーに対して、「警察に取材するときの持って行き方がまずい、まずは美談から話して褒めてから」などとアドバイス、もといクソバイスをふっかけられるシーン。

「いや、もう美談はいいねん」と呆れ顔ではねのけるところ。

痛快!

そういうのやりたないから女性だけでメディア作ってん! わかるかなぁ〜 あんたにはわからんやろうなぁ〜、とニヤニヤしてしまった。

こないだ南米のどこかの国でジャーナリストが殺されているというドキュメンタリー(報道かな?)を見て、やはり事実を広く伝え責任を追及する人を消すことでどんどん独裁体制が強まっていくのだということを感じたばかりだったので、彼女たちがどれだけのリスクと重圧の元で戦っているのかは容易に想像できた。

ジャーナリストはジャーナリストだけではいられない。市民に求められることで成り立つ。だから市民の声を聞く。聞きに行く。情報を届けるだけではない。思考を促し、批判精神を持ち、議論を求める。求め続ける。

だから権力側に立ってただ情報を垂れ流すメディアをジャーナリズムとは言わないのだ。

我もかくありたし。

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公式サイト

writingwithfire.jp

 

観る前に。観たあとに。

CLP:政治学者の中島岳志さんによる映画に映っているインド社会のカースト制度のこと、政治的背景など、聞いてから映画を観ると理解がスムーズ。ジャーナリスト3名の日本のジャーナリズムについて思うことは観た後に聞くと、問題点がより理解できる。

www.youtube.com


TBSラジオ アシタノカレッジ:スタジオでの監督への生インタビューが聞ける。カバル・ラハリアの始まりなど、映画の背景が多数語られる。

www.tbsradio.jp

〈日記〉『夢十夜』

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先日子がわたしに、「夏目漱石の『夢十夜』が家にあるか」と聞いてきた。国語の期末テストで、『夢十夜』から問題が出るので読む必要があるのだという。わたしの蔵書に岩波文庫のワイド版があったので渡した。

前にも恩田陸の『夜のピクニック』から問題が出るので一冊読むように言われて、珍しく本を読んでいた。いったいどういう問題が出るのかと聞いてみたら、あらすじや登場人物を抑えていればだいたい書けるそうだ。その後テスト問題を見なかったので詳しくはわからない。まぁでもなんかおもしろいテストを作る先生だなと思う。ちょっとお話してみたい。

子はテスト直前3日前ぐらいでバババッとではあるが一応自力で読んで、そのあと休み時間や帰り道に友達と問題を出しあったりしていた様子だった。

前日は学校から帰ってきてから、まだ読んでいない友達4人とLINEをつないで、みんなでYoutubeの朗読動画を共有設定で聴いて、あれこれツッコミを入れたり質問したりしながら確認していた。

よくよく聞いてみると、あまりに語句を間違って解釈していたりしたので、ときどきわたしも首を突っ込んだ。たとえば、「パナマの帽子」はパナマ帽という帽子があるんだよとか、「帳場格子」というのは、帳場というのは言ってみればレジ。帳場格子は帳場の小さくて低いちゃぶ台みたいな机の周りに木の低い柵で囲ってある、よく時代劇のお店のシーンに出てくるやつだよとか。補足する感じで。あとは感想もちょいちょい一緒に話したりして楽しかった。

あんまり子どもの友達付き合いに顔出さないようにしているけど、こういう文学の話はやっぱりうれしくなってついつい混ざりたくなってしまう。

そのうち「塾があるから」と一人抜け、二人抜けしていって、最後の一人もみっちり確認し合ったに抜けて行って終わった。みんな忙しいんだよね。はぁ。

まぁでもこういう課題が苦手な子もいるだろうから、みんなで力を合わせて、使えるツールは使って乗り切っていくのもアリだよなあと感心した。その一方で、課題を出す時点で一冊本を読むことが苦手な子がいることに配慮されてるのか心配だなとも思うし、いやでもこうして学校外のリソースも使って知恵を出し合うのもいいなとか、ああでもやっぱこういうのって結局そういうことを一緒にやってくれる友達がいるかどうかもあるし、LINEが自由に使えるとか、機器を持ってるかとかにも左右されるし……、いやいや、でもそういう子はそういう子でなんとかしているかもしれないよ……とか、あれこれ考えて頭の中がぐちゃっとなった。

子と文学の話で言えば、先日も子から、「国語で魯迅の『故郷』を読んでいておもしろいから読んでみたら」と言われて読んでみたらおもしろかったということがあった。そういえば魯迅、読んだことがなかったな。「ここの意味がわからん」とか、「ここが印象的だ」という箇所をああじゃないか、こうじゃないかと話し合ったりするのはやっぱり楽しい。わたしはいつの間にか知識や経験が増えていて、時代背景を踏まえた上で読めているらしい、ということにも気づいて、自分で驚いた。この調子でタイトルしか聞いたことのなかった『阿Q正伝』や『狂人日記』も読んでみたくなる。

しかし教科書で解説している読み方はけっこう高度で、14、15歳ぐらいの人が自らこんな老生した視点は持たんやろということが書いてあったりして、またもやもやした。

国語に限らずだけど、常に等身大の自分自身から背伸びして考えさせられるとか、一般的な社会通念で言えば、このシーンではこういう解釈だということを呑まないといけないというのは、なんかけっこうしんどいことだよなと思う。かといってそれが悪というわけでもなくて、「ああ、そういう読み方があるのか」と刺激になることもあるだろうし、なんとも言えない。そういう感覚を先取りすることで、展開していくこともあるかも。また、わからないとしても、わからんなぁとしっかり思っておくと、後々になってふとしたきっかけで「回収」されることもあるので、無駄とも言えない。ああ、わからん。

文章の読み解き方に関しては、いろんな文章を使ってある程度法則をやっておいたほうが日常生活でもいろんな理解が進むし、人とやり取りする上でも大事なことだとも思う。授業に関していえば、授業をする人のやり方よってこの辺りの受け止め方は変わってくるだろう。これがペーパーテストになるとまたちょっと戦術的なこともあるから、今度は教養みたいな部分がおざなりにされそう。

学校教育ってどこを切っても矛盾の塊なのかもしれない。それはそういうものなんだろうけれど、その矛盾を抱えておく余裕がないように見える。揺らいだり、そのときそのときの最善を考えるとかができないとつらい。俎上に載せないといけない要素が多すぎるようにも感じる。だとすれば、ある程度要素を削って単純化して、枠組みがはっきりさせて「これが正しい」としている物差しがほしくなる気持ちもわかるなぁと思った。学習指導要領も、単なる「参考」なのに「これ通り」にしたくなる気持ちとか。

わたしは先生ではないのでわからないけれども。でも少なくとも先生が自分の教科を教えることに専念できるようになってほしいなぁとは思う。だから「頭髪検査」とかやってる場合ではやっぱり、ない。あら、なんかいつものところに話が着地した。

〈読書記録〉『百まいのドレス』

ある日図書館に行ったら、見覚えのある表紙が目に入った。

『百まいのドレス』

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たしかこれって『百まいのきもの』じゃなかったっけと思って手に取った。訳者の石井桃子さんのあとがきによると、『百まいのきもの』は「岩波の子どもの本」のシリーズから1954年に出版されて、今回『百まいのドレス』とタイトルも変えて訳し直したらしい。元はそんなに古いものだったのか。

古い古いと言いつつ、わたしは1970年代の生まれなので、今から振り返ると、読んでいた当時はそこまで刊行からそこまで経っていなかったとも言える。いや、どうなんだろう、今の感覚だと一昨年でも古いみたいなこと言われるから、今が速すぎるのか。なんかよくわからなくなってきた。

そしてまた100歳になった石井桃子さんが50年以上の月日を超えて、再びこの本の訳に手を入れることになったというところもすごい。

このあとがきには、岩波の子どもの本シリーズ立ち上げの経緯や、石井さんの仕事人生のことが書かれていて、今読むといろいろな点から「そうだったのかーー」と驚く。

『百まいのきもの』で覚えているのは、表紙の絵が顔のない人が壁に持たれるように佇んでいて、周りを「きもの」が浮いているように見えたこと。背景が白かったので余計に寒々しい感じがしていて、描かれた人は消え入りそうになっていた。赤と水色に近い青の色のコントラストや、色鉛筆と水彩のような柔らかいけれども頼りないようなタッチをよく覚えている。(新版は薄いクリーム色になっていて、温かみを感じる)

内容はよく覚えていない。思い出そうとすると何かものすごく寂しい感情が立ち上がってくる。だから何度も読んだ記憶はなくて、一度読んでインパクトが強くて、それ以来手が伸びなかった本だった気がする。

今回あらためて読んでみたら、アメリカの田舎町で学校に通っているポーランド移民の女の子が、同級生の女の子たちにいじめられる話だった。ガーン。しかもかなり残酷ないじめ方をされるにもかかわらず、いじめられた子がけっこう簡単に許してしまっているところとか、いじめていた子も自分たちのいいように解釈している。なんでーと、今の自分としてはなんか納得がいかない。先生もなんかなーーとモヤモヤする。時代なんだろうな。先生の役割も違えば、大人と子ども、先生と生徒の関係性もだいぶ違っただろうし。

でも、いじめている子と仲が良い子が、こんなことしていいんだろうか、わたしはいやだな、とだんだん気づいていって、いじめている子との関係がどうであれ、自分は謝らないといけないと決意するところは、おおおとなる。

そうだ、ペギーがわるいと思っても、思わなくても、とにかく、あたしはなんとかしなくちゃ、とマデラインは思いました。

なんかさー、そう、そこだよねぇ。

当時のわたしは小さかったけれど、そういう複雑な感情もなんとなくわかっていて、それでこの本の表紙を見るたびに胸がぎゅうっとなっていたんだろう。

主人公の子のワンダ・ペトロンスキーという名前がおかしいと言われているちゃんとした理由まではわからなかったなぁ。カタカナの名前は全部同じに見えたし、国という概念もはっきりとはしていなかった。ましてポーランドからアメリカに移民してきた人たちの置かれた状況という社会的な背景については、まったく知らなかったし、説明されていたとしてもすぐ忘れただろう。一つだけ、貧富の差ということについてはわかっていたと思う。当時は貧富の差に関する物語がたくさんあったから。

今回、日本語の題名が『百まいのドレス』になっていて、原題が"THE HUNDRED DRESSES"なのでその通りだし、今の感覚からすると「きもの」って古臭い感じがするから変えたんだろうなぁ。でも当時はべつに古いとか気にしていなかった。「きもの」は和服のことを指すのではなく、着るもののことだとわかっていた。父方の祖母がよく「きもの」と言っていたと思う。単に着るものの意味で。あるいは普段着よりも少し洒落た服のことだったかもしれない。あの頃、電車も「汽車」と言っていたので、よくきょうだいで笑ったものだ。ちなみに滋賀県の出身なので、わたしも琵琶湖を「うみ」と読んでいた。あれは琵琶湖が広くて海のようだと言っていたわけではなかった。漢字の「海」とも違う、たくさんの水があるところを「うみ」と呼んでいたような気がする。

先日、西日暮里BOOK APARTMENTで店番をしていたときにお客さんとこの本の話になって、自分が小さいころ読んでいた本が、新訳として生まれ変わってまた次の小さい人たちに受け継がれているのを知るのはうれしいことですよね、と意気投合した。

一冊の本が人生に与えてくれる豊かさはかけがえがない。

『百まいのドレス』エレナー・エスティス作, 石井桃子訳, ルイス・スロボドキン絵(岩波書店, 2006年)

〈出展情報〉2023/11/18(土)熊谷太原堂 一箱本の市

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熊谷(埼玉県)のシェア型書店「太原堂」で行われる一箱本市に出展します。
元々は毛糸屋さんだった空き家を活用して40人の棚主さんと営まれている書店です。
お近くの方、お散歩がてらぜひお越しください。
わたしも初めてうかがうので楽しみです。

—-
ひととび書籍部 @seikofunanok

人は読んだものでもできている。
立ち止まって、じっくり感じたり考えたりするときのお相手になる本を並べます。
言葉、歴史、社会がテーマの本のほか、店主が制作したZINEもあります。

🔸太原堂一箱本の市🔸
日 時:2023年11月18日(土)12:00-18:00
会 場:太原堂
    熊谷市本町1-180
    https://www.taigendo.net/
アクセス:JR 熊谷駅 徒歩10分, 秩父鉄道 上熊谷駅 徒歩8分

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〈お知らせ〉参加者募集 2023/11/11(土) トロールの森 アートツアー @都立善福寺公園(杉並区)

[参加者募集中]

杉並区にある都立善福寺公園で開催中の「トロールの森」というアートイベントで、舟之川が鑑賞ツアーのファシリテーションを担います。
秋の公園、気持ちいいですよ!
ご参加お待ちしています。

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トロールの森 アートツアー
日 時:2023年11月11日(土)13〜14時
対 象:中学生以上
定 員:12名
会 場:都立善福寺公園
    杉並区善福寺2丁目・3丁目

内 容:野外で作品を鑑賞し語り合いながら歩きます
講 師:鑑賞対話ファシリテーター 舟之川聖子

※雨天時の会場は今川図書館多目的室、 内容は館内アートの鑑賞と語り合いとなります

◆申込み
杉並区立今川図書館
〒167-0035 東京都杉並区今川4丁目12番10号
電話:03-3394-0431(直通) 
ファクス:03-3394-0436

杉並区公式HP>イベント情報

 

www.city.suginami.tokyo.jp

トロールの森公式HP

trollsinthepark.com

www.instagram.com

インタビュー掲載書籍の紹介『大切なことは、自分のなかにある』

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『大切なことは、自分のなかにある』

ライターの小笠原綾子さんが、「『福祉』って何だろう?」という疑問をきっかけに連載を始めた「4つの視点から考える幸せのためのヒント」(『月刊ケアマネジメント』〈環境新聞社〉)の2021年5月から2023年4月号までの24本の記事を書籍化したもの。様々な分野で活動する26名へのインタビューが一冊にまとまっています。

「はじめに」より

障害者福祉、高齢者福祉……といったように、「福祉」とは制度に紐づいた、特定の立場の人のための特別なもののように感じていました…ですが「福祉」という言葉のそもそもの意味は、「幸せ、豊かさ」。日常生活に溶け込んだ、誰にとっても身近なもののはずです。
「じゃあ、幸せや豊かさを実現するための要素は?」
そんなことを自分なりにぐるぐると考えてみたところ、次の4つのキーワード(視点)にたどり着きました。

【暮らす】……安心できる居場所や暮らしをつくる。
【はたらく】……自分らしく活動する、成長する。
【コミュニケーション】……心理的な壁をなくす、優しさを育む。
【食と健康】……食を大切にして、健やかに生きる。

そこで、これらのことを実践している人や、かかわりのある物事を取材してみたという次第です。

舟之川へのインタビューは、「コミュニケーション」の章に
舟之川聖子さん
社会通念や慣習から自由になるために
表現の扉をひらく鑑賞対話ファシリテーション
として掲載していただいています。
他のインタビュイーのお話もとても読み応えがあります。

実はこれらの記事は小笠原さんのWebサイトにも転載されていて、無料で読むことができます。https://ryoko-ogasawara.amebaownd.com/
読み上げ機能を使って読む方はこちらをぜひ。

とはいえやはり、一冊の書籍としてタイトルをつけられ、編み直され、綴じられたこの美しさもぜひ受け取っていただきたいです。(書籍化にあたり、加筆、修正もされています)

一般流通していない本です。購入ご希望の方は小笠原さんへ直接お問い合わせください。or2015brooklyn★gmail.com(★→@)

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『大切なことは、自分のなかにある』
2023年10月30日発行

著者     |小笠原綾子
編集・発行  |小笠原綾子
ブックデザイン|宮田沙也加, 宮田尚幸(風と地と木合同会社
アートワーク |空と海, 宮田尚幸

A5, 並製本, 205ページ
2,300円(税別)
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目次

はじめに
心に響いた言葉

⚫︎暮らす、はたらく
〜安心できる居場所や暮らしをつくる
 自分らしく活動する、成長する

奥野瑠一さん
 “ここ”にあるもので、”ここ”でできることをつづける
 「空と海」の衣食住にまつわる仕事

新井利昌さん
 人それぞれの社会貢献の形①
 ソーシャルファーム・埼玉福興とオリーブとの出会い
 人それぞれの社会貢献の形②
 ソーシャルファーム・埼玉福興が取り組む農業

齋藤瞳さん
 生活困窮者の部屋探しを入り口に福祉を考える
 まちの不動産屋さん・アオバ住宅社のはなし

クリハラタツヤさん
 はたらくこと・遊ぶこと・成長することの関係
 「遊び配達人」が”遊び”を届ける理由

池上峻さん
 シンプルにたくましく生きるということ
 こころみ学園ココ・ファーム・ワイナリーの人たち

坂本洋子さん
 血のつながりのない家族がつくる絆
 ファミリーホーム・坂本家のはなし

羽塚順子さん
 生きづらさを抱える人たちの”居場所”がもつ魅力
 Welfare tripが教えてくれること

尾曽越理恵さん
 「炊き出しアートプロジェクト」が問いかけてくれること
 アーティスト・尾曽越さんと生活困窮者たちとのかかわりから

戸石薫さん
 こころのバリアフリーについて考える①
 四肢麻痺車いすユーザー・薫さんが辿ってきた道
 こころのバリアフリーについて考える②
 四肢麻痺車いすユーザー・薫さんのデンマーク留学から

小松栄子さん
 誰もが一粒の大事な存在だということ
 不動産再生事業に取り組むBrewが”人づくり”をする理由

⚫︎コミュニケーション
心理的な壁をなくす、やさしさを育む

高橋鴻介さん
 「社会のため」は「自分のため」の先にある
 未来の”当たり前”を創造する発明家が大切にしていること

加藤未礼さん
 誰にも否定されない”自分だけの木”をつくる
 個人と社会の関係を整えるTalk Tree WORKSHOP

宮田尚幸さん、荻野章太さん、高谷明子さん
 境界線をグラデーションにするために
 husetがつくりたい、ダイアローグのある日常

舟之川聖子さん
 社会通念や慣習から自由になるために
 表現の扉をひらく鑑賞対話ファシリテーション

石平裕一さん
 プロレスの”5秒ルール”と福祉の関係
 「まちこうばGROOVIN’」のケンジさんとイシダイラさんのこと

下村理愛さん、我妻麻衣さん
 予想外を面白がる即興演劇の世界
 IMPRO KIDS TOKYOが伝えたいこと

笠井晴子さん
 自分の身体を信頼するということ
 コンテンポラリーダンサー・晴子さんの暮らし

カワムラヒサコさん
 "当たり前"をリセットした先にあったこと
 ADHDのコタくんとかーちゃんの会話から

和田夏美さん
 手話という"メディア"の可能性
 見えない世界の魅力や価値を伝えるインタープリターが大切にしていること

⚫︎食と健康
〜食を大切にして、健やかに生きる

和田正宏さん、和田麻美さん
 台所・食卓・畑が人を育てるということ
 寄宿生活塾「はじめ塾」の日常

堀口博子さん
 "食"を学びの真ん中に置くということ
 「エディブル・スクールヤード」がみせてくれる世界

清水仁司さん
 「何を選び、どう食べるか」を考えてみる
 自然食品店GAIAの「まかない弁当」が教えてくれること

おわりに

 

▼小笠原綾子さんのウェブサイト

ryoko-ogasawara.amebaownd.com


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〈出展情報〉2023/11/26(土) さがみはら一箱古本市 @コミュニティスペースkichika

「ひととび書籍部」で出展します。
おすすめの本を古本または新刊で、その他制作したZINEも少し持っていく予定です。
遊びにきてください〜


※ポスターができたあとに追加申し込みしたため、名前が載っていません。

第3回 さがみはら一箱古本市

日 時:2023年11月25日(土) 11:00〜15:00 雨天開催
会 場:コミュニティスペース kichika
アクセス:小田急小田原線 相模大野駅 北口徒歩2分
     神奈川県相模原市南区相模大野3-23-2 地下1階

問い合わせ:さがみはら一箱古本市 実行委員会
      kafka.book23★gmail.com

コミュニティスペースkichikaについて。まちづくりの例としても興味深いです。