ひととび 〜人と美の表現活動研究室

観ることの記録。作品が社会に与える影響、観ることが個人の人生に与える影響について考えています。

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

10月のふりかえり

今月は、入ってくるものがほんとうに多かった。 そこに没入してかき回されている期間だった。まさにrush。 なかなか表現にまで行き着けなくて、メモをとるのが精一杯なタフな日々。 ようやく少しずつできる範囲で片を付けながら行こう、という気になった。 …

読み聞かせ 5年生 10月

ひと雨ごとに秋が深まっていく10月。 きょうは読み聞かせでした。 読んだのはこちら。林明子さんの「こんとあき」。 読み聞かせの時間は15分。前回9月は2冊読んだのですが、今回はじっくり1冊を丁寧に読んでみたいという気持ちがあり、これのみ。 それとなぜ…

百人一首とお能

今、百人一首とお能の関係を調べています。 先日ひらいた「秋の競技かるた体験会」の中で、「最近別の場で在原行平の歌を鑑賞する機会があって」と教えてくださった方がいました。 在原行平の歌 立ち別れ いなばの山の 峰に生うる まつとし聞かば 今帰り来む…

『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』で人権について考える

先日の台風のときに、台東区の避難所で、住所不定の方々が入所を断られるということがあったようで、いたたまれない思いです。当日は真偽はわからないから...と静観していましたが、やはり事実なのでしょうか。対応もそうですが、対するネット上の発言や書き…

お知らせ:映画『蜜蜂と遠雷』を語る会、ひらきます

10/4公開の映画『蜜蜂と遠雷』を観た方同士で、感想を熱く語りましょう。 「映像化は不可能」と言われた原作を、今までにない斬新な手法で映画化した今作。https://mitsubachi-enrai-movie.jp/印象に残ったシーン、ストーリー、登場人物。感じたことや考えた…

作品一覧で仮説を立てるゴッホ展

これからの展覧会についてシリーズ。 ゴッホ展 2019年10月11日 (金) 〜 2020年1月13日 (月) http://www.ueno-mori.org/exhibitions/article.cgi?id=913189 出先で見かけた冊子。上野のれん会発行。 ここに南伸坊さんのゴッホ展にまつわるコラムが載っていて…

文学から見た「美しい数学」の発見

『世にも美しい数学入門』小川洋子(ちくまプリマー新書) 「数学は美しい」と文学畑の人が取り上げたのはこれが初めてではないだろうが、小川洋子さんという著名な小説家が、物語に取り込んで、彼女独自の美しい世界観の中で、非理数系の庶民にも広く伝えた…

ハイジュエリーを鑑賞するとは・2

先日、カルティエ展に行こうと思っている、という話を書きました。 hitotobi.hatenadiary.jp そこで思い出したのが、ハイジュエリーの記事を書いていたことのある、ライターの友人。 さっそく、「ハイジュエリーって、何を楽しみポイントに鑑賞したらいいの…

あのころの"いじめ"と"わたし"に会いにいく読書会、ひらきました

9月28日、Umiのいえでいじめがテーマの読書会をひらきました。 題して、「あのころの"いじめ"と"わたし"に会いにいく読書会」 女将の麻紀子さんとわたしがどんな思いでひらくのか。事前に語ったビデオがありますので、よろしければご覧ください。 youtu.be …

秋の競技かるた体験会、ひらきました

Umiのいえでひらく競技かるた体験会も早4回目となりました。 今回は、教えると教わるが混じり合う「持ち寄り」と、季節を歌で感じる「味わい」を大切にしようと、準備をすすめました。 そうしたらなんと、当日の星占いでも同じ言葉が。うれしい!(山羊座で…

ビクトル・エリセを再訪する

一昨年ぐらいから、牯嶺街少年殺人事件、ミチバチのささやき、エル・スール、スペシャリスト、乱......などなど、個人的に懐かしく思い出深い映画のデジタルリマスター化、リバイバル上映が続いていた。 どれも劇場に足を運べなかったけれども、気になっては…

お知らせ:ゆるっと話そうシリーズ第5回・映画『教誨師』

ゆるっと話そうシリーズ第5回『教誨師』10月18日(金)12:05〜12:50 @シネマ・チュプキ・タバタ 「ゆるっと話そう」は、映画を観た人同士が感想を交わし合う、45分のアフタートークタイムです。映画を観終わって、 誰かとむしょうに感想を話したくなっちゃった…