ひととび〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する鑑賞の場づくりを通して考えることなど。

書籍『わたしが障害者じゃなくなる日』

シネマ・チュプキ・タバタで『37セカンズ』という映画の感想シェアの場をひらくのに合わせて読んだ本。劇場で参考書籍として販売されていた。 『わたしが障害者じゃなくなる日〜難病で動けなくてもふつうに生きられる世の中のつくりかた』 第一感想としては…

書籍『OSAMU'S AtoZ 原田治の仕事』

先週末、公園に行ったら人出が戻っているようでした。 感染症が流行しているけれども、春めいてきたら外に出たくなるのが生き物。 予防はできる限りするけれど、備えているけれども、生き物としてわきあがってくる衝動を切り捨てたくない。 とはいえ、まだま…

何度でも出会い直す漫画『CIPHER』

ふと思い立って、漫画『CIPHER』の文庫版、全7巻を買いました。 ▼今新刊で出ているのは愛蔵版。 4年前に自主開催で『CIPHERを語る会』をひらいたり、 hitotobi.hatenadiary.jp LaLaの原画展に行ったり、 hitotobi.hatenadiary.jp ......と、あれこれしていた…

漫画『夜明けの図書館』

「大津絵が好き!」という話をnoteで音声配信したら、 note.com 友人が「この漫画に大津絵のことが載ってるよ!」と教えてくれた。 『夜明けの図書館』 なんと、図書館司書さんを主人公にした、レファレンスに光を当てた漫画という。 これはなんとしたこと..…

《レポート》2/11 トークバックでゆるっと話そう@シネマ・チュプキ・タバタ

建国記念の日で祝日の夜。シネマ・チュプキ・タバタで「ゆるっと話そう」をひらきました。 お知らせページ>http://chupki.jpn.org/archives/5288 今回の映画は、『トークバック 沈黙を破る女たち』。 舞台はサンフランシスコ。元受刑者とHIV/AID陽性者が、…

映画『トークバック 沈黙を破る女たち』鑑賞記録

*未見の方の鑑賞行動や感じ方に影響を与える内容です。 映画『トークバック 沈黙を破る女たち』を観た。 www.talkbackoutloud.com ドラッグ、依存症、レイプ、HIV / AIDS、孤立、虐待、貧困、前科、偏見・差別、DV... 人生は必ずやりなおせる!! どんなに…

2020年・秋、東京ステーションギャラリーの大津絵展が楽しみ!

2020年の秋、東京ステーションギャラリーで大津絵の企画展があるそうです。 もうひとつの江戸絵画 大津絵(仮称)会期:2020年9月19日(土)-11月8日(日) www.ejrcf.or.jp うぉ!これはうれしい!! 大津絵って何?という向きには、web和楽のこの記事で予…

書籍『妊娠小説』『紅一点論』

わたしがフェミニズムにはじめて出会ったのがこの2冊だった。 斎藤美奈子著 『妊娠小説』(1997) 『紅一点論―アニメ・特撮・伝記のヒロイン像』 (2001) どちらも高校生か大学生のときに、友人から勧められたものだ。 読んで仰天した。 言われてみれば。 …

『夢のユニバーサルシアター』とシネマ・チュプキ・タバタとわたし

映画のあとに観た人同士が対話する「ゆるっと話そう」という場をひらかせていただいている、シネマ・チュプキ・タバタ。 その代表をつとめる平塚千穂子さんのご著書、『夢のユニバーサルシアター』を先月ようやく読み終えました。 少し読んでは胸がいっぱい…

ものいう仕口展@LIXILギャラリー銀座 鑑賞記録

京橋に行く用事があり、そういえばLIXILギャラリーで建築部材に関する展示をやってたっけ、と思い出して寄ってみた。 ものいう仕口 www.livingculture.lixil 「仕口」とは、柱と梁のような方向の異なる部材をつなぎあわせる工法とその部分のことで、日本の伝…

書籍『サイト別ネット中傷・炎上対応マニュアル』

近所の公共図書館に行ったら、リサイクル本のコーナーにこれがあったので、貰い受けてきた。 リサイクル本とは図書館の蔵書から外す「除籍」の対象になった本。所蔵になっていた本もあれば、献本されたが所蔵本に加えられなかったものも含まれている。 ほし…

東京文化会館音楽資料室〜専門図書館を活用して自分のテーマを深掘りする

第九の予習会をして聴きに行ったり、 noteで「打楽器のいい話」 を配信したりと、 ここ数年、クラシック音楽にふれる機会が多くなってきました。 美術に関しては、展覧会に行くたびに歴史を辿り直して、自分なりに少しずつ体系ができてきたけれど、さて音楽…

あーだこーだと味わう、"百人一首が笑っている。" 

読みもののご紹介。 www.1101.com 百人一首を知らない人も、知っている人も「へえーーー」となる読み物です。 何回も何回も解釈して、味わって、それでも盤石な存在としていてくれるのが、古典のありがたさ。 だれでもこうやって、あーだこーだと味わえるも…

映画『何を怖れる』と本とその後 

書籍『何を怖れる フェミニズムを生きた女たち』にまつわる過去の記録。 2015年1月31日_______ 友だちと映画「何を怖れる?」を観てきた。 ウーマン・リブ世代の女たちのあの時と今を追うドキュメンタリー。鑑賞後は、ランチしながら感想を話しあう。 生き様…

書籍『ものぐさトミー』

わたしが小さい頃に大好きだった絵本。 息子も大笑い。 やるなら徹底的にものぐさするトミーがいい。 改心せんかったっていいやん、て今なら思うね。 電動歯ブラシは1966年にはまだなかったけど、2016年には当たり前だ。 次の読み聞かせはこれも候補に。

書籍『思春期をめぐる冒険 -心理療法と村上春樹の世界』

人生の謎がするすると解けていった衝撃の一冊。 因果関係で成り立つこの世界と、同時並行で進んでいる目に見えないもうひとつの世界との係わりを、村上春樹の作品を引き合いにしながら丁寧に言語化している。 村上春樹の解説本ではなく、あくまで思春期を読…

アール・デコの造本芸術展@日比谷図書館 〜芸術と本のゆくえ

暮れの迫る小雨の降る寒い中、日比谷図書文化館で開催中の『鹿島茂コレクション アール・デコの造本芸術 高級挿絵本の世界』展に行ってきました。 ▼日比谷図書文化館公式ホームページ www.library.chiyoda.tokyo.jp ▼きれいな写真がたくさん載っているので、…

手が記憶している本

友人に誘われてNADiffに書肆サイコロのサイトヲヒデユキさんの装幀のお仕事を見に行った。 お仕事といっても、携わった本が販売・展示されている小さな小さなコーナーがある、という感じ。 一般に流通している単行本から、限定の手製本である詩集やご自身の…

中島敦展@神奈川近代文学館〜今ひとたびの山月記

11月下旬、神奈川近代文学館に中島敦展を見に行ってきた。少し前に樋口一葉記念館に行った時にチラシを見て知って(チラシありがたい!)、むりやり予定を調整して、どうにか会期終了の2日前にすべりこんだ。 www.kanabun.or.jp ほんとうに、とてもよい展覧…

《お知らせ》2/8(土) あのころのいじめとわたしに会いにいく読書会

同タイトルで2回ひらいてきた、いじめをテーマにした読書会。第1回:http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2019/10/04/091730第2回:http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2019/11/28/173713 2/8(土)にもひらくことになりました。Umiのいえのシリーズと…

田端文士村記念館で芥川龍之介に再会する

去年から鑑賞対話の場「ゆるっと話そう」もあって、シネマ・チュプキ・タバタに通うようになって、田端に急にご縁ができた。 駅前のコメダ珈琲に寄ったとき、同じビルの1階に田端文士村記念館という施設があるのに気づいた。北区の博物館のようだ。 いつか訪…

読み聞かせ・5年生・1月

今年最初の読み聞かせでした。 冬の一番寒い時期を念頭に、家の本棚にあった2冊を選びました。科学写真絵本と民話の組み合わせは、読み聞かせの一つの型です。理由はのちほど。 あし→てぶくろの順で読みました。 「あし」 福音館書店では品切れ(絶版?)のよ…

書籍『戦争とは何だろうか』

今この時にこそ、読むべき一冊。 わたしは「戦争を知らない世代」などでは決してない。 たとえば、わたしはベトナム戦争収束の翌年に生まれた。 10代を、冷戦とその後の揺れの中を生きた。 ソビエトのアフガニスタン侵攻、イラン・イラク戦争、スーダン内戦…

書籍『平城京のごみ図鑑』

東京国立博物館の正倉院展を観に行って、考えたことをnoteで話したので、最近は気持ちが飛鳥・奈良にも飛んでいました。 note.com そんな折、また図書館でおもしろい本を見つけてしまいました! これはほんとーうに、めちゃめちゃおもしろいです!!強くおす…

書籍『学級担任のための外国人児童生徒サポートマニュアル』

別の調べもののために図書館に行ったときに、こんな本を見つけました。 著者は、大阪教育大学で教鞭をとっておられる、臼井智美さん。学校経営学、外国人児童生徒教育、教師教育学を専門にされてきた方とのこと。 今年、日本語の指導が必要なのに支援を受け…

書籍『都会で着こなす世界の民族衣装』

先日noteでこんな話を配信しました。(しゃべってます) note.com なんと、配信したらやっぱり展開した!これぞ学びの真骨頂。 こんな本のことがTwitterで流れてきたのです。 民族衣装好きとしてはこれは...!と飛びつき、さっそく取り寄せて読んでみました…

書籍『女性アスリートの教科書』

漫画『生理ちゃん』の読書会をひらくにあたって、資料として入手した本ですが、こちら、とても良い本です。おすすめ。 ・日本体育大学の教授で、女性のための効率的なコンディショニング法やトレーニングプログラムの開発や研究に取り組む方が著者。・全編カ…

書籍『ぼくはクロード・モネ』

モネの「睡蓮」を鑑賞するとき、どんな機会があるだろうか。美術のムーブメントとして、関連する画家の他の作品と並べて同時代性を感じることもできる。たとえば印象派展として。 ある実業家が寄贈したコレクションの展覧会で、その目利きぶりや好みの共通性…

「20世紀美術史の基礎知識」から次の関心へ

11月30日、国際子ども図書館の講演会に行ってきました。 「20世紀美術史の基礎知識」https://www.kodomo.go.jp/event/event/event2019-16.html 国際子ども図書館で開催中の『絵本に見るアートの100年 -ダダからニュー・ペインティングまで』という展示会の開…

《レポート》映画『蜜蜂と遠雷』を語る会、ひらきました

ひらいてからだいぶ時間が経っていて、「レポート」っぽいものは書けないのですが、でもやはりとても良い体験だったので、綴っておきたい。 こんなふうに参加者を募りました。 hitotobi.hatenadiary.jp ひらいてよかった。とてもよい時間でした。 Zoomでひら…