ひととび〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する鑑賞の場づくりを通して考えることなど。

漫画版『風の谷のナウシカ』を語る

5/19にクローズドで漫画版『風の谷のナウシカ』を語る会をひらいた。 ひらいた目的は2つ。 1. リサーチとして。今、10代向けの本を仲間を執筆中で、10代の感性にふれてみたかった。それも直接インタビューするようなことではなくて、作品の感想を話したり聴…

〈レポート〉5/26『パンデミックを生きる指針』を語ろう

ウェブ記事を読んで感想を話すイベント、『パンデミックを生きる指針』を語ろうをひらきました。 hitotobiselection2.peatix.com 当日の準備として いろんな記事を読みました。 ウェブ上で観ただけのもの、映像で観たものも合わせると、数えきれません。 3月…

サウザンブックス(Thousands of Books)の本

サウザンブックスの本が届きました! クラウドファンディングを活用して世界の本を翻訳出版している会社です。 コンセプト> http://thousandsofbooks.jp/concept/ 今回届いたのはこちらの『ジュリアンはマーメイド』 http://thousandsofbooks.jp/project/ju…

〈お知らせ〉5/26 ひととびセレクション#2 『パンデミックを生きる指針』を語ろう

5/26(火)の夜、ウェブ記事を読んで感想を語る会をひらきます。 hitotobiselection2.peatix.com 次の3本の記事を扱います。 1. 藤原辰史『パンデミックを生きる指針ー歴史研究のアプローチ』https://www.iwanamishinsho80.com/post/pandemic2. 根本美作子『…

書籍『猫を棄てる 父親について語るとき』

今の状況で文化的なものに直に触れようとしたとき、わたしにあるのは本だ。本だけではないが、もっとも身近にあり、入ることを閉ざされていない館だ。 扉を開き続けてくれているまちの書店に感謝。 先日立ち寄ったときに村上春樹の新刊が出ていたので、迷わ…

オランのまちの人として

こんなとき、オランのまちの名もなき人々の中に、わたしのような人もいたに違いない。 今のわたしが心引き裂かれている、この悲しみ、この憤りを感じた人も、いたに違いない。 登場人物として名前を与えられなかった無数の人々の中に自分を含めることで、小…

『生理ちゃん』の3巻、出てますよ〜!

生理を擬人化した漫画『生理ちゃん』の第3巻が出ましたよ! モデル、不倫、夫婦のパートナーシップ、上司や同僚、中絶、働くことと妊娠、女性とは、職場と女性と生理......。今回もまた「ああーそういう面もあるよなぁ」と思うエピソードばかり。作者のリサ…

〈レポート〉カミュ『ペスト』を語ろう

カミュ『ペスト』を語ろうという場をひらいています。 4月中旬に1回目をひらき、2回目以降はリクエストにお応えする形にして、ここまで4回開催しました。 talkaboutpest4.peatix.com なぜ『ペスト』を語る場をひらこうと思ったか わたしが『ペスト』が話題に…

2019年版・1日1冊好きな本を投稿する7日間

去年の8月ごろに、「1日1冊好きな本を投稿する7日間チャレンジ」のバトンが回ってきたときに7冊の本を投稿した。 今年も、似たようなチャレンジがSNSで流行っていて、複数の方からバトンをいただいた。 やるかどうか、やるとしたらどんなふうにやるか、今考…

〈レポート〉ファシリのお仕事「スペイン語学習について話そう!」

スペイン語学習について話そう! という会のファシリテーションのお仕事をさせていただきました。 主催は、日本とスペイン語圏の架け橋として語学スクールや情報発信の活動をしておられる、イスパニカさん。代表の方がわたしの友人というご縁です。 わたしは…

《お知らせ》4/16 ひととびセレクション #1 カミュ『ペスト』を話ろう

《ひととびセレクション》は、鑑賞対話ファシリテーター・舟之川聖子がセレクトする表現作品を真ん中に、感想をわいわい語り合う集いです。本(読み物)、映画(映像)、舞台、美術など、さまざまなジャンルの、古典から現代までの作品を、毎回幅広く取り上…

映画『タゴール・ソングス』から数珠つなぎの詩の話

詩の話。 映画『タゴール・ソングス』の監督・佐々木美佳さんが、タゴールの詩を自分の言葉で訳してくださっている。 note.com ガチガチの理屈や現実主義の言葉に、心も体も疲れて防御的になっているとき。 スッと入っていくのは詩の言葉。 伝達でも依頼でも…

書籍『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』

映画『トークバック 』を語る会について書いたこちらの記事で紹介した書籍群の中の一冊。 『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』 少年刑務所における更生教育の一つが、「社会的涵養(かんよう)プログラム」。その授業から生まれた作品を…

書籍『わたしが障害者じゃなくなる日』

シネマ・チュプキ・タバタで『37セカンズ』という映画の感想シェアの場をひらくのに合わせて読んだ本。劇場で参考書籍として販売されていた。 『わたしが障害者じゃなくなる日〜難病で動けなくてもふつうに生きられる世の中のつくりかた』 第一感想としては…

書籍『OSAMU'S AtoZ 原田治の仕事』

先週末、公園に行ったら人出が戻っているようでした。 感染症が流行しているけれども、春めいてきたら外に出たくなるのが生き物。 予防はできる限りするけれど、備えているけれども、生き物としてわきあがってくる衝動を切り捨てたくない。 とはいえ、まだま…

何度でも出会い直す漫画『CIPHER』

ふと思い立って、漫画『CIPHER』の文庫版、全7巻を買いました。 ▼今新刊で出ているのは愛蔵版。 4年前に自主開催で『CIPHERを語る会』をひらいたり、 hitotobi.hatenadiary.jp LaLaの原画展に行ったり、 hitotobi.hatenadiary.jp ......と、あれこれしていた…

漫画『夜明けの図書館』

「大津絵が好き!」という話をnoteで音声配信したら、 note.com 友人が「この漫画に大津絵のことが載ってるよ!」と教えてくれた。 『夜明けの図書館』 なんと、図書館司書さんを主人公にした、レファレンスに光を当てた漫画という。 これはなんとしたこと..…

《レポート》2/11 トークバックでゆるっと話そう@シネマ・チュプキ・タバタ

建国記念の日で祝日の夜。シネマ・チュプキ・タバタで「ゆるっと話そう」をひらきました。 お知らせページ>http://chupki.jpn.org/archives/5288 今回の映画は、『トークバック 沈黙を破る女たち』。 舞台はサンフランシスコ。元受刑者とHIV/AID陽性者が、…

映画『トークバック 沈黙を破る女たち』鑑賞記録

*未見の方の鑑賞行動や感じ方に影響を与える内容です。 映画『トークバック 沈黙を破る女たち』を観た。 www.talkbackoutloud.com ドラッグ、依存症、レイプ、HIV / AIDS、孤立、虐待、貧困、前科、偏見・差別、DV... 人生は必ずやりなおせる!! どんなに…

2020年・秋、東京ステーションギャラリーの大津絵展が楽しみ!

2020年の秋、東京ステーションギャラリーで大津絵の企画展があるそうです。 もうひとつの江戸絵画 大津絵(仮称)会期:2020年9月19日(土)-11月8日(日) www.ejrcf.or.jp うぉ!これはうれしい!! 大津絵って何?という向きには、web和楽のこの記事で予…

書籍『妊娠小説』『紅一点論』

わたしがフェミニズムにはじめて出会ったのがこの2冊だった。 斎藤美奈子著 『妊娠小説』(1997) 『紅一点論―アニメ・特撮・伝記のヒロイン像』 (2001) どちらも高校生か大学生のときに、友人から勧められたものだ。 読んで仰天した。 言われてみれば。 …

『夢のユニバーサルシアター』とシネマ・チュプキ・タバタとわたし

映画のあとに観た人同士が対話する「ゆるっと話そう」という場をひらかせていただいている、シネマ・チュプキ・タバタ。 その代表をつとめる平塚千穂子さんのご著書、『夢のユニバーサルシアター』を先月ようやく読み終えました。 少し読んでは胸がいっぱい…

ものいう仕口展@LIXILギャラリー銀座 鑑賞記録

京橋に行く用事があり、そういえばLIXILギャラリーで建築部材に関する展示をやってたっけ、と思い出して寄ってみた。 ものいう仕口 www.livingculture.lixil 「仕口」とは、柱と梁のような方向の異なる部材をつなぎあわせる工法とその部分のことで、日本の伝…

書籍『サイト別ネット中傷・炎上対応マニュアル』

近所の公共図書館に行ったら、リサイクル本のコーナーにこれがあったので、貰い受けてきた。 リサイクル本とは図書館の蔵書から外す「除籍」の対象になった本。所蔵になっていた本もあれば、献本されたが所蔵本に加えられなかったものも含まれている。 ほし…

東京文化会館音楽資料室〜専門図書館を活用して自分のテーマを深掘りする

第九の予習会をして聴きに行ったり、 noteで「打楽器のいい話」 を配信したりと、 ここ数年、クラシック音楽にふれる機会が多くなってきました。 美術に関しては、展覧会に行くたびに歴史を辿り直して、自分なりに少しずつ体系ができてきたけれど、さて音楽…

あーだこーだと味わう、"百人一首が笑っている。" 

読みもののご紹介。 www.1101.com 百人一首を知らない人も、知っている人も「へえーーー」となる読み物です。 何回も何回も解釈して、味わって、それでも盤石な存在としていてくれるのが、古典のありがたさ。 だれでもこうやって、あーだこーだと味わえるも…

映画『何を怖れる』と本とその後 

書籍『何を怖れる フェミニズムを生きた女たち』にまつわる過去の記録。 2015年1月31日_______ 友だちと映画「何を怖れる?」を観てきた。 ウーマン・リブ世代の女たちのあの時と今を追うドキュメンタリー。鑑賞後は、ランチしながら感想を話しあう。 生き様…

書籍『ものぐさトミー』

わたしが小さい頃に大好きだった絵本。 息子も大笑い。 やるなら徹底的にものぐさするトミーがいい。 改心せんかったっていいやん、て今なら思うね。 電動歯ブラシは1966年にはまだなかったけど、2016年には当たり前だ。 次の読み聞かせはこれも候補に。

書籍『思春期をめぐる冒険 -心理療法と村上春樹の世界』

人生の謎がするすると解けていった衝撃の一冊。 因果関係で成り立つこの世界と、同時並行で進んでいる目に見えないもうひとつの世界との係わりを、村上春樹の作品を引き合いにしながら丁寧に言語化している。 村上春樹の解説本ではなく、あくまで思春期を読…

アール・デコの造本芸術展@日比谷図書館 〜芸術と本のゆくえ

暮れの迫る小雨の降る寒い中、日比谷図書文化館で開催中の『鹿島茂コレクション アール・デコの造本芸術 高級挿絵本の世界』展に行ってきました。 ▼日比谷図書文化館公式ホームページ www.library.chiyoda.tokyo.jp ▼きれいな写真がたくさん載っているので、…