インスタグラムを眺めていたら、NYPL(ニューヨーク公共図書館)の投稿が流れて来た。
NYPL Summer Bookshelf(夏の本棚)という企画で、スタッフの方が夏の一冊をおすすめしている。
何気なく観ていたら、吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』だったので驚いた。英訳されていたんだな。
英題は、"HOW DO YOU LIVE?"。なんとも直球。いや、原題も直球なんだけど。
「若い人たちへ、若い心をもつ人へ」と紹介されている。いいな! 私の共著書『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』も同じメッセージを出しているから。
「"もののけ姫"、"千と千尋の神隠し"、"トトロ"を制作した宮崎駿も、子ども時代に愛読していたそうです」
へえーそうだったんだ。
日本の公共図書館でも「夏休みの読書の手がかり」として、冊子やチラシが、紙媒体か電子媒体で配布されることはあるけれど、スタッフの方がこうやって顔を出して動画を配信したりしない。そもそも公式アカウントで気軽に発信していく雰囲気はない。
みんなにもっと本を読んでほしい!図書館に来てみてほしい!というときに、楽しそう、カッコいい、明るい、という雰囲気は大事なんだよなぁ。
NYPL、だいぶうらやましい。そして実際に見学してみたい。
ニューヨーク公共図書館のアカウントは、この映画を観てすぐにフォローした。
フレデリック・ワイズマン監督作品『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』(2017年製作)
▼公式ウェブサイト
▼私の鑑賞記録
鑑賞したときは、関連するアカウントなどもチェックして、興味があればフォローするようにしている。
ドキュメンタリー映画であれば、その作品の中で描かれていたことと現実はつながっていることが確認できる。
映画で見かけたものを日々の動きの中に見ることもできるし、映画では描き切れなかったものを探すこともできる、映画は過去の一部の切り取りだったが、時々刻々と変化する「今」をキャッチアップすることもできる。
こうして、一つの作品をきっかけにどんどん世界が広がっていく。
これが鑑賞の楽しさだ。
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共著書『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』(三恵社, 2020年)