今朝、湯島のあたりに行く用事があり、
そういえば近くに旧岩崎邸庭園てあったやん、
こないだ東洋文庫ミュージアム行ったから、岩崎久彌聖地巡礼(?)しとかなあかんのちゃう?
と思い立ち、行ってきました。
はっきり言って...ここもめっちゃよかった…(´Д⊂ヽ
あああ…なんでこんな近いのに来たことなかったん...と猛烈に後悔しました。
いやいや、でもきっと今来るのが一番よかったのよね。タイミングがあるものね。
残念ながら12月頃まで洋館の外壁の修復工事が行われていて、完全体としては見られなかったのでだけど、クリストの「包むアート」に見立てると、これはこれでおもしろい。緑が美しくて、今の季節とてもおすすめです。
他の季節の写真が掲示してあってすてき...。
どこを撮っても美しくて、「きれいですよねぇえええ!!」と思わず隣のおばちゃんに話しかけそうになった(…けど不機嫌そうだったからやめといた)。
ぜんぜん詳しくはないけど、この邸宅には、ジョサイア・コンドルの数々の仕事の中でも、芸術性と日常性のすばらしき調和が見られるように思います。
当時の岩崎家の国家の重要人物としての立場を世界に示しつつ、彼の一個人や家族の長としての立場を置き、彼の家族を守り育む住居としての建築。
一番好きなのが、この二部屋。ピンクからグリーンへ。はぁーたまらん。
このきらきらの壁紙は金唐革紙といって、当時イギリスで流通していた革の壁紙を和紙で模してつくったものらしい。さわれる見本で確認したけど、和紙の感じがしなかった。
天井の高い木造の建物は美しいけど、今の時期でも寒かったから、真冬はなかなか厳しいかったと思われます。
洋館は1階が暗い印象。工事中だから?
和館は障子や襖がメインで一枚が大きいから開放感がある(同時に寒い)。
採光についてはどう考えていたんだろう?
内装にイスラムの文様が見られるのは、コンドルが日本と西洋の架け橋をイスラムに見出し、意図して設計したからだという解説に、これまた最近行ったトルコ至宝展のことが浮かび、実際、オスマン帝国で大流行していたチューリップ柄のタイルがあったりなんかして、興味関心がつながるってやっぱり楽しいよね!!と思いました。
庭にはでっかい石がごろごろしていて、これも岩崎さんの別邸で、石が名物の清澄庭園を思い出しました。やっぱ岩崎さん石が好きなんやね。
他におもしろかったこととしては、
・"ジャコビアン様式"の建築らしい。ジャコビアンって何?と調べてみると、イギリスの17世紀ジェームズⅠ世の頃のもの。ジェームズ風をラテン語読みしてジャコビアン。なんでラテン語読みするんだろう。カッコいいから?素朴な疑問。
このページ詳しくてなるほど。
https://mag.rafuju.jp/glossary/jacobeanstyle/
・当時邸宅内で使われていた電球は、全部がGE製で東芝販売のマツダランプというものだったらしい。このマツダの綴りはMAZDAで、ゾロアスター教の最高神Ahura Mazdāから来ている。車のMAZDAもここから。へぇー。でもなんでゾロアスター教から?音が同じで威力ありそうだから?そしてゾロアスター教のことよく知らない(から知りたい!)
・映画「沈没家族」の影響で、最近よく家族のことを考えているから、岩崎家という家族についても写真を見ながらあれこれ考えてしまいました。
もう少し概要を知りたい方は、こちらのサイトをどうぞ。写真が美しいです。
https://sumau.com/…/parent_information/sumaus_scene/770.html
次の「巡礼」は、三菱一号館美術館のたてものツアーに参加してみようと思います。
またなにかわかるかも!