ひととび〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する鑑賞の場づくりを通して考えることなど。

お知らせ

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募集中のイベント

▼2019年11月19日(火)漫画『生理ちゃん』を語り合う読書会
https://seirichan.peatix.com/
▼2019年11月23日(土•祝
) あのころの《いじめ》と《わたし》に会いに行く読書会
https://coubic.com/uminoie/979560 (横浜)

▼2019年12月22日(土) 2019冬至のコラージュの会
準備中

▼2020年1月8日(水) 爽やかな集中感 競技かるた体験会
https://coubic.com/uminoie/174356 (横浜)

Peatixで募集中のイベント 
https://hitotobi.peatix.com/
※フォローすると開催のお知らせがメールで届きます。

 

場づくりコンサルティング(個人セッション)

・Zoom または 東京都内で対面
・30分¥5,500、60分 ¥11,00(税込)
・自分の好きなもの、好きなことをみんなにシェアする、みんなで愛でる会、読書会、勉強会などのイベントや講座。
・企画・設計・進行・宣伝のご相談のります。
・募集文の添削やフィードバック、ふりかえりの壁打ち相手にもどうぞ。http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2019/02/18/150805


連載中
▼『場づくりを成功させるための5つの鍵』(寺子屋学)
https://terakoyagaku.net/group/bazukuri/

▼ noteでも書いたり話したりしています。

note.mu

  

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《お知らせ》漫画『生理ちゃん』を語り合う読書会、ひらきます

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漫画『生理ちゃん』を読んだ人たち同士で感想を語り合う読書会です。
生理と現役で付き合っている方も、付き合っていない方も、
男性も女性もどんな性の方も一緒に語りましょう。
読書会がはじめての方も大歓迎です。



『生理ちゃん』とは、小山健によるオムニバス形式の漫画。Webメディア『オモコロ』で連載中です。生理痛、むくみ、頭痛、貧血、イライラ、PMSなどが擬人化した「生理ちゃん」と、女性たちとのエピソードや人生の悲喜こもごもを描いている漫画です。
こちらで全話読むことができます
https://omocoro.jp/matome/113450/

単行本は2冊出ています。
https://amzn.to/32iJoaK
https://amzn.to/34y2jjk

11/8から映画が公開されます。
https://seirichan.official-movie.com/

・・

この読書会は、役に立つ情報を交換したり、教えたり教わったりするのが目的ではなく、漫画『生理ちゃん』を読んで思ったこと、感じたこと、考えたことをフラットに話してみることを目指しています。
自分の経験を話すときも、「生理って辛いよねー、めんどくさいよねー」や「辛そうだよねー、ないからわかんないよねー」の先に行ってみたい。
漫画を読んだ上での、それぞれの実感の話をしましょう。
人それぞれ個別のことだし、いろんな立場や状況の人がいて、誰かと比べることはできない、ということを前提に進めます。
わからないこと、知らないこと、漫画ではじめて知ったことも口にしやすい場にしたいです。


会場は、豪徳寺商店街の中にある「あかちゃんといっしょ Maar(マール)」さん。育児用品の専門店ながら、実店舗にお伺いすると、育児ジャンルに拠らないたくさんの本たち。思わずにやりとする棚構成に、店主・りえさんのお人柄を感じます。

ファシリテーターを務めるわたし・舟之川については、生理について今考えていることを書いた記事があるので、読んでいただけるとうれしいです。
これを書いたことが、今回の場をひらくきっかけになっています。
https://note.mu/hitotobi/n/n6cbf0f37a51b

ご参加お待ちしております^^

---詳しいこと---

日 時:2019年11月19日(火)10:00-12:00

会 場:あかちゃんといっしょ Maar(マール)
    https://akachantoissyo.wordpress.com/
    東京都世田谷区豪徳寺1-6-13

行き方:小田急豪徳寺駅から徒歩3〜5分。
    改札を出て左の豪徳寺商店街をずんずん歩いて、セブンイレブンの少し先の左手にあります。

参加費:2,000円(茶菓付)

定 員:6名(内4名募集)ハイハイ前の赤ちゃんは抱っこ・おんぶで一緒に参加できます。

対 象:なんらかの方法で漫画「生理ちゃん」を読んだ方。
    全部は読めていなくてもだいじょうぶだけれど、単行本1冊、webでは「9」まではなんとか読んできてください。
    単行本をお持ちの方は、印象に残った箇所に付箋を貼っておくと話がしやすいです。

    生理と現役で付き合っている方も、付き合っていない方も、男性も女性もどんな性の方も、感想を語ったり聴きたい方はどなたでも!

 

▼お申し込みはこちらから

seirichan.peatix.com



 


ファシリテーター
舟之川聖子(ふなのかわ・せいこ)

鑑賞対話ファシリテーター。場づくりコンサルタント
芸術や文化を発信する作家や施設など、さまざまな作り手や届け手と共に、作品と対話を中心とした新しい鑑賞体験の場を通して、表現は人間にとって生きる上で不可欠なものであり、希望となることを伝えている。また、読書会のつくり方講座や場づくり講座、コンサルティングサービスを通して、場をつくりたい人のサポートもしている。

直近のイベント
11月23日(土•祝) あのころの《いじめ》と《わたし》に会いに行く読書会
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2020年1月8日(水) 爽やかな集中感 競技かるた体験会
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Blog: http://hitotobi.hatenadiary.jp/
Twitterhttps://twitter.com/seikofunanok
HP: https://seikofunanokawa.com/

 

 

《レポート》10/18 『教誨師』でゆるっと話そう@シネマ・チュプキ・タバタ

シネマ・チュプキ・タバタで月に一度ひらいている「ゆるっと話そう」シリーズ。第5回となりました。

 

「ゆるっと話そう」は、映画が終わってからの45分間の小さな場。

映画観て 帰る前に
観た人同士でちょこっと話してこ!

というものです。

 

 

今回は『教誨師』。こんなご案内をしました。

hitotobi.hatenadiary.jp

 

当日は、映画好きの方、クリスチャンの方、医療福祉関係の方、カウンセリングがお仕事の方など、いろいろな立場と関心の方、8人が集まってくださいました。

チュプキが音声ガイド付きの上映をしているユニバーサル・シアターなこともあり、視覚障害のある方も。

それから、まだ映画を観ていない方もいらっしゃいました。ゆるっとは観ていない方も、他所で観てきた方も大歓迎なのです^^

 

 

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冒頭でファシリテーターのわたしから、日本の死刑制度についての状況を5分ほど共有させていただいたあと、ひとりずつ、あるいはみなさんで感想を交換しました。

 

様々な鑑賞対話の場をひらいてきましたが、正直これほど一人ひとりの感性や世界の見え方が異なることを実感した場も珍しく、あの進行でよかったのだろうか、45分という時間設定は果たして適切だったのだろうか?と会が終わってから悩みました。(それもあってレポートを書くのが遅くなっていた)

 

今あらためてふりかえってみると、その違いこそが、この映画の本質だったのだろうと思います。「人間とは何か」を見つめていくことしか、できない。一つの方向へとリードするものではないし、ただよき場をつくること。一人ひとりのその場でのよりよい体験を考え抜くこと。

主人公の佐伯(大杉漣)が、劇中で死刑囚と対話を重ねるうち、自らの宗教者としての役割や一人間としてのあり方を迫られ、見出していく過程に圧倒されるのですが、わたしも場に居ながら、それを自覚していくような感覚をおぼえていました。

 

自分の役割は何か、なぜ場をひらくのか、自分はどのようにそこに居るか...。

罪とは何か、罰とは何か、生きるとは何か、死ぬとは何か、人間とは何か...。

何が人間を生かすのか、何が人間を行動させるのか。

 

 

 

・この映画が観られてよかった。

・周りの人にも勧めたい。

・一人で観ているが多いが、他の人の感想が聴けてよかった。

・時間がもっとほしかった。

・観るのが楽しみになった。

などいろんなご感想をいただきました。

 

とてもひと言では語れない、幅広いテーマを持っている映画です。

大杉漣の主演の遺作でもあり、機会をつくってぜひ観ていただきたい一本です。

この映画に出会えてよかった。

 

 

監督のインタビューも読んでみてほしいです。

www.christianpress.jp

 

 

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次回のゆるっと話そうは、11月22日(金)『おいしい家族』です。

chupki.jpn.org

 

詳細は後日UPします。少々お待ちください。

 

 

募集中のイベント

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《お知らせ》11/23(土祝)あのころのいじめとわたしに会いに行く読書会

2回目をひらきます。
前回とテーマ・本は同じです。
 
▼申し込みページ
 
 
 
前回のことを思い出すと、いろんな立場の方がいらしたと思いますが、「いじめについて人と話したことがない。でも、だからこそ今、話してみたい」という動機でご参加くださっていた方が多かったです。
 
開催後に、学校教員による暴行の実態が明るみに出たり、小中高校でのいじめ報告件数が前年から13万件増えて過去最多という調査結果が出たり、その中では義務教育年齢の子どもの自死が増加していたり...と心揺さぶられる報せがありました。
 
一緒に読書会で集った皆さんは、これらをどのように受け止められただろうかと考えていました。
 
▼前回の感想です。
 
誰しも、このテーマに関しては、自分の人生のどこかに悲しみや苦しみ、後悔や戸惑いを置いてきていると思います。わたしは、それを迎えに行ってあげるような気持ちで、この場をひらいています。
 
読書会の時間は、ある中学生の男の子を中心とした世界へ、みんなで集中して旅をします。会が終わってからのほうがむしろ、その人の旅のはじまりかもしれません。
 
「参加者自身のいじめの体験を語る・聴く場」とはまた違う体験があると思います。もちろんそういう話も出ますが、あくまで場は本(物語)を真ん中に進めます。そういうしつらえだからこそ見えてくる何か、その日集まった人たちだからこそ生まれる何か、に期待しています。
 
読書会がはじめての方もどうぞお気軽にお越しください。
 

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10月のふりかえり

今月は、入ってくるものがほんとうに多かった。

そこに没入してかき回されている期間だった。まさにrush。

なかなか表現にまで行き着けなくて、メモをとるのが精一杯なタフな日々。

 

ようやく少しずつできる範囲で片を付けながら行こう、という気になった。

並べてみたら何が起こっているのか、見えるかもしれない。

 

 

●喜多能楽堂で観能。ラジオを2本配信した。
感想がメインの回そこからわかったことの回。「日本人でよかった」の核を思い切って出してみた。この経験は大きかった。映画『太陽の塔』を観たこと映画『教誨師』で語りたいと思った動機、『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』の鑑賞体験もここにつながる。ここからはじめたかったので録れてうれしい。相方のたかねさん、ありがとう。

 

●学校と学びの勉強会「子どもの宿題にまつわる自分のモヤモヤを語ろう」に参加した。主催者さんのレポート。自分の感想は別途あるけれど、まだここに書けるような言葉にはならない。でもすごく大事なことに辿り着いたので、語れてよかった。主催のれいこさん、ありがとう。

シネマ・チュプキ・タバタでの"「教誨師」でゆるっと話そう"を開催した。まだレポート書けてない。チュプキの代表平塚さんの著書『夢のユニバーサルシアター』もゆっくり読んでいるところ。映画"シティライツ"の感想とも関係がある。

東京都現代美術館「ひろがる地図」に参加。ラジオ配信した。担当学芸員さんと対話できたことで、表現や鑑賞について、わたしのお仕事についての輪郭がまたはっきりしてきた。一年かけて作っているホームページにも大きな影響を与えている。書きたい記事もたくさんある。一緒に行ってくれたあいさん、一緒に行ったしラジオも録ってくれた彩子さん、ありがとう。

 

●「今、モモを精読する読書会」に参加した。冒険がついに最終回。小さい頃に読んだ物語をあらためて訪ねてみることの豊かさ。今のわたしにまさに関係があって、たくさんのヒントをくれている。「あの頃はわからなかった」けれど、そのわからなさが、今再訪する動機になっている。そこに光る小石を置いておいてくれてありがとう、わたし、ありがとうエンデ。つまり、今またあらためて光る小石をここに置いたから、この先、もしかして道に迷ってもここに帰ればいいんだよね。そして一緒に冒険した人に、あのときどうだったのか、尋ねることもできる。この読書会の形式はすばらしい。「読む」の真髄をとっくりと堪能できる。主催のライチさん、ありがとう。モモは単行本で持っているけど、特装版も欲しくなっちゃった。。

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UPLINKのシネビズカフェに参画中。映画ビジネスを学ぶワークショップに通っています。20年ぶりに学び直すこの分野。月1で全12回。わたしの鑑賞対話ファシリテーターの仕事を展開するにあたって、映画に関してやるときには、どう配給や興行に食い込めるか、という立場と動機から参加しています。UPLINK京都がオープンするという話をリリースの直前に聞いて、おおおー、いやはやー、という感じ。

 

『82年生まれ、キム・ジヨン』の読書会に参加した。これも感想書けてないけど、醸成して別の表現としてあらわれている・いくと思う。

 

●エンライトのイベントに参加した。エンライト特別養子縁組・里親など家庭養護の情報を発信している団体。短編映画『まだ見ぬあなたに』の上映とトークセッション。これもシェア、発信したいことがたくさんある。トークライブ(ひととびラジオの動画配信)をしようかと思ったけれど、なにか違う気がして断念。あと体力がマックス底だった。ここでもまた、やはりアートを真ん中にすることで、テーマについて対話することが可能であると確信。

 

●Active Book Dialogue(ABD『ボーイズ 男の子とはなぜ男らしく育つのか』に参加した。ABDというワークショップの型を体験したかったのと、この本を半分ほど読んでいたので、他の人の感想が聞いてみたかったという動機。わかったこと多数。あらためてこの本は良書。精読しようと決意。完読しなくても読んでいると同じ体験ができる本もあれば、自分にとって関係が深いもの、切実なものはやはり精読がいい。それは人それぞれ違う。「読む」という体験は実に懐が広い。

それから自分の違和感や自分に起きていることや感情、社会で起きていることの客観的把握をもっともっとしたいと思う。
ここまで読んできた本たちが、一連の旅として自分の中に落ちてきた感じがある。

何を怖れる
愛と家事
私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない
「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。
「男の子の育て方」を真剣に考えてたら夫とのセックスが週3回になりました
82年生まれ、キム・ジヨン
他にももっとあるかも...。

●セルリアン能楽堂で蝋燭能『鵺』を観た。この体験はまたラジオで配信する予定。

 

●競技かるた宇都宮大会出場。これもまたわたしにいろんな示唆をくれる大会だった。「舞台」に立つ機会をつくらないと継続が難しいということや、自分にとっての主戦場はどこなのか、「その世界」とは何か、など。

 

●映画『蜜蜂と遠雷』を語る会を主催。きのうやったところ。二歩も三歩も深く語れた。まだまだ味わい中。「音楽を連れ出す」をみんなでやったんじゃないか。レポート書きたい。レポートというか...何か別のものかな。

 

 

...というのが10月にやった大きなこと。他にも何かと細々と。

こうして並べてみると、何を掴んだのか、何に触れていたのかがよくわかる。

 

発見(discovery)、気づき(awareness)、挑戦、信念、守る(protection)、労い、多様性、わかりあえなさと対話、自己共感、座標の確認、葛藤、苛立ち、嘆き、使命、本物である、鍛える、努力、扱う範囲を決める、美的発達段階、明確にする、知る、決めつけのない、見ようとする、現場に行く、可能性を信じる、自分を使う、自分一人でやってみる、嫌われることを恐れない、嫉妬の元を見に行く、過去に起こったことを検証し直す、身体を整える、美を感じる、美とそうでないものを引く......。

 

美学と思い込みは違う。偏屈でもない。線引きと共生は可能、などもわかった。

 

絶対に自分が美しいと感じる場所、だれからも邪魔されない場所を確保しておくこと。

その時間を過ごすことが、自分を調え、自分を生かしていく。

他の誰でもない自分になっていく。

 

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けっこうがんばった10月だったのだなぁ。

11月はどうなるんだろう。楽しみ。

 

 

毎日小学生新聞で見かけて切り取ったもの。そうですよね、わたしはこれですよね。

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読み聞かせ 5年生 10月

ひと雨ごとに秋が深まっていく10月。

きょうは読み聞かせでした。

 

読んだのはこちら。林明子さんの「こんとあき」。


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読み聞かせの時間は15分。前回9月は2冊読んだのですが、今回はじっくり1冊を丁寧に読んでみたいという気持ちがあり、これのみ。

それとなぜかうまく言えないけれど、今回は女の子が主人公で冒険をする物語をみんなで読みたかったのです。

 

 

わたし自身大好きで、図書館で何度も借りて、息子とも読んだ絵本。

今まで図書館で借りてきたけど、これはずっと手元にあってほしくて、本屋さんで購入しました。

今読むと、ハラハラしたり、ドキドキしたり、ホッとしたり、大きな景色を見て圧倒されたり...ロードムービーでもある。

これほどの緻密な感情と生き生きとした動きが表現されているとは!と読み聞かせの10分ほどのあいだに、圧倒されながら読んでいました。
特におばあちゃんに会うところのシーンは感情が込み上げてきて、涙が出そうになりました。それぞれのシーンに、自分の中の子どもが反応して、いろんな気持ちを思い出す。


それから、やっぱり絵がすごい。
表情、仕草、背景...絵本の絵ってこんなにいろんなことを伝えてくれていたんだっけ?

 

 

家で練習もしてきたんだけど、いざみんなの前で読むと、また特別に受け取るものがあるなぁ。

 

 

ちょうど先日、読み聞かせボランティアさんの交流会があったところで、わたしは行けなかったのだけれど、内容をメーリングリストでシェアしてくださった中に参考になることがたくさん書いてあったので、さっそく採り入れました。

はじめたときも丁寧な研修だし、とても共感する内容だなと思ったのだけれど、4年やってきて、あらためて良い伝統が受け継がれていると感じます。

関われてほんとよかった。

 

 

感銘を受けすぎるあまり、具体的にシェアしたいけれど、不特定多数にお伝えできることでもないから、コンサルティングの場などでエッセンスを活かさせてもらっています。

 

次回は1月。冬のお話かな。楽しみ。

 

 

萩にのる雨粒ってほんと美しい。
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この雨で落ちちゃうかも。いい匂いをたくさんありがとう。
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終わってからカフェで読書。ようやく『蜜蜂と遠雷』読めた!!!

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百人一首とお能

今、百人一首お能の関係を調べています。
 
先日ひらいた「秋の競技かるた体験会」の中で、「最近別の場で在原行平の歌を鑑賞する機会があって」と教えてくださった方がいました。
 
 
立ち別れ いなばの山の 峰に生うる まつとし聞かば 今帰り来む
 
ここから派生した創作として、行平と、松風・村雨の姉妹との恋物語が、能「松風」になっているそうなのです。有名な曲なのですが、お能はまだまだ初心者の私、未見でした。観たい!
 
また須磨という寂れた地でこのような恋が生まれるという発想は、お能以前に、紫式部が「源氏物語・須磨の巻」で参考にしていたらしい、ということもわかりました。
 
わたしは競技かるたをやっているので、百人一首にも採られているこの「立ち別れ」の歌に、また新たに自分にとっての意味や価値が重なっていくのは、うれしくてたまりません。様々な分野からのアプローチが現場に生かされていきます。
 

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百人一首とのつながりで、他にどんな能の曲があるんだろう?
そもそも和歌と能の関係ってどうなっているんだろう?
もう少し詳しく知りたいなーと思っていたとき、ネットで資料を漁っていたら、こんなありがたいサイトに出くわしました。
 
東洋大学入試情報サイト 特別講義「能のことばー古今集百人一首謡曲ー」
日本文学文化学科 原田香織教授
 
20分少しの動画の中で、わたしが今感じている「つながり」「橋渡し」について、原田先生が端的にわかりやすく、しかし愛をもって解説をしてくださっています。和歌からお能へのつながり方がどのようであるか、和歌やお能で「ことば」がいかに大切にされてきたか、そしてそれらの美意識や感性が現代までどのように続いているか、知ることができます。日本にルーツを持つ人は、大切な源に触れる、温かな感じを覚えるのではないかな!
 
「和歌の力、言葉の力から日本的な四季意識や豊かな感性を学ぶことは、みなさんのこれからの人生に大きな影響を与え、自分の可能性を広げていくことになるでしょう」という原田先生のメッセージがどーんと届いて、「この方の授業受けたい!」と今、なっています。この動画、ぜひ観てみていただきたい!
 
古今和歌集を一から最後まで全部暗記するのが当時の教養でした」って先生がサラッとおっしゃっていましたが、古今和歌集って1,100首ぐらいありますよね...??
「百首どころちゃうやん!」とビビりました。
この上に漢詩・漢文なども読むし、和歌も読めないといけないし、日記も書くし、行事やしきたりも覚えないといけないし、勉強をたくさんしなくてはいけなくて、当時の貴族は大変だったろうなぁとあらためて思いました。雅なだけじゃない!
 
 
 
 
藤原定家が、古今和歌集〜鎌倉の新しい美意識〜能へと橋をかけてくれたように、あやかって、わたしもいろいろな表現を渡り歩いて橋をかけていこう、とあらためて思いました。
 
「松風」の他にも、能には「蝉丸」「定家」「卒都婆小町」など、古今和歌集百人一首の世界とつながる曲があるから、これからも出会っていくのが楽しみです。まだ観ていないお能の曲はたくさんありますが、一期一会なので、どの曲にどこの能楽堂で、どういうタイミングで出会うのかは未知です。占いみたいなところも楽しんでいます。
 
 
お能についてはnoteで音声配信していますので、ぜひ聴いてみてくださいね!
 
 

Information

2020年1月8日(水)14:00-16:00
爽やかな集中感 競技かるた体験会
https://coubic.com/uminoie/174356 

 

百人一首と競技かるたの出張開催、承ります。

●概要:千年の時を経て、文学、文化、芸術、スポーツなど様々なジャンルにわたって発展してきた百人一首。競技かるたを通して、その奥深さにふれてみる、競技かるた未経験者向けの体験講座です。

●内容百人一首の成立〜競技かるたに発展していくまでの歴史や文化的背景を知り、和歌を鑑賞します。後半は競技かるたの公式ルールにのっとって、実際に取る体験をします。

●講師:舟之川聖子

"競技かるたの聖地"滋賀県大津市出身。子どもの頃から家庭や学校で百人一首に親しむ。2012年に漫画「ちはやふる」を読み、百人一首を好きだった気持ちを思い出す。友人と「かるたCafe」というコミュニティを立ち上げ、2017年まで活動した後、かるた会に入会。競技かるたに本格的に取り組む。現在はC級初段。

●講師料:
3.5万円〜+交通費別途。
(講座時間:〜2時間, 参加者:4名〜, 事前打ち合わせ:〜1時間。

●実績:

杉並区 【男女平等推進センター講座】マンガから学ぶ「女性の働き方と両立支援」 (実施者:こどもコワーキングbabyCo)http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2018/10/08/152323

中央区女性センター「ブーケ21」講座 「ようこそ!百人一首と競技かるたの世界へ」
http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2018/03/27/175736

はじめての競技かるた@アカシデカフェhttp://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2018/06/18/152850


●お問い合わせ●
https://seikofunanokawa.com/contact/

 

 

『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』で人権について考える

先日の台風のときに、台東区の避難所で、住所不定の方々が入所を断られるということがあったようで、いたたまれない思いです。当日は真偽はわからないから...と静観していましたが、やはり事実なのでしょうか。対応もそうですが、対するネット上の発言や書き込みのヘイトぶりに、重篤な人権問題が浮き彫りになっていると感じます。
 
わたしがすぐに思い出したのは、映画「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」の中で、「あなたは同胞が辛い目に遭っていても平気なの?」という質問が、マイケル・ムーアに向かって投げかけられるシーン。
 
浮き彫りになるとき、それは氷山の一角であり、何かを強く象徴する出来事なのだと思います。それ自体への一点への対処も必要でしょうが、わたしにできることとしては、表現・作品を鑑賞し、対話によってこの問題を共に考えていくことです。

こちらの映画はぜひ観ていただきたいなと思います。
一部、刑務所内で暴力の行われているシーンが映りますのでご注意ください。
RatingはPG-12です。
 
自主開催の予定はありませんが、鑑賞対話ファシリテーター・舟之川聖子へのお仕事のご依頼があれば、お受けしたいと思っています。
また、ご自身で上映対話会をひらきたい方へのアドバイスをいたします。
お問い合わせください。
 
場づくりの話はおいておいても、ぜひ観ていただきたいです。
「映画という創作物である」ということを差し引いても、考えずにいられない、誰かと話さずにはいられない作品です。
 
ネット配信もされていますが、ぜひシネマ・チュプキ・タバタでの鑑賞をおすすめします。
 
_____________
 
マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』
10月17日(木)〜31(木)※水曜定休

お知らせ:映画『蜜蜂と遠雷』を語る会、ひらきます

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10/4公開の映画『蜜蜂と遠雷』を観た方同士で、感想を熱く語りましょう。

「映像化は不可能」と言われた原作を、今までにない斬新な手法で映画化した今作。
https://mitsubachi-enrai-movie.jp/

印象に残ったシーン、ストーリー、登場人物。
感じたことや考えたこと、思い出したことをちょっと出してみたい。
他の人はどんな感想を持ったのか、聞いてみたい。
俳優、音楽、撮影、編集、監督、プロデューサーなど映画のつくりについても話したい。
原作を読んだ方は、その表現や世界観の違いもぜひ語ってほしい。

感想を語る会がはじめての方も、気楽に話せるよう、ファシリテーターが進行します。

映画評を戦わせるのではなく、些細で素朴な個人の感想を聴き合いながら、

作品を立体的に感じられる鑑賞体験、

自分と作品とが豊かにつながっていくような鑑賞体験を目指しています。


Zoomなので、世界のどこからでもネットがあればアクセスできます。

皆さんと語り合うのを楽しみにしています。


***

日 時:2019年10月29日(火)15:00-16:30

定 員:5名

対 象:映画『蜜蜂と遠雷』を観た方。自分の感想を表現することと同じくらい他の人の感想に興味を持ち、自分とは異なる視点にわくわくできる方。

参加費:2,000円

会 場:オンライン会議システムZoom

>>>お申し込みはこちら>>> https://mitsubachienrai.peatix.com/

★ご参加にあたって
・パソコン、スマートフォンタブレットなどからURLをワンクリックするだけでつながります。3日前にお申し込みの方にルームIDをお送りしますので、事前にアプリのダウンロードをお済ませください。
・イヤホンがあると音が聞きとりやすいです。またマイク付きイヤホンやヘッドホンはより会話がスムーズになり、おすすめです。
・なるべく静かな環境からの参加にご協力お願いします。カフェなど雑音が多い環境からご参加の場合、背景音を拾ってしまい、他の参加者に声が聞こえにくいことがあります。
・デバイスを持ち歩くと、他の参加者の画面酔いの原因になりますのでお控えいただき、画面の固定にご協力ください。
・キャンセルについて。
 3日前(10/26)までのキャンセル料-->0%(ただし、コンビニ決済の場合は一律返金手数料500円がかかります)
 2日前から当日(10/27〜29)のキャンセル料-->参加費の100%  
 がキャンセル料としてかかります。


ファシリテーター
舟之川聖子(ふなのかわ・せいこ)

鑑賞対話ファシリテーター。場づくりコンサルタント
芸術や文化を発信する作家や施設など、さまざまな作り手や届け手と共に、作品と対話を中心とした新しい鑑賞体験の場を通して、表現は人間にとって生きる上で不可欠なものであり、希望となることを伝えている。また、読書会のつくり方講座や場づくり講座、コンサルティングサービスを通して、場をつくりたい人のサポートもしている。

Blog: http://hitotobi.hatenadiary.jp/
Twitter: https://twitter.com/seikofunanok
HP: http://hitotobi.strikingly.com/
★お問い合わせ:https://ssl.form-mailer.jp/fms/97f33a63303170

 

 

Information_____________________________
鑑賞対話ファシリテーターにご相談ください。

企業や団体で教育普及、広報宣伝などを担当されている方向け。
映画、展覧会、書籍、舞台芸術など、鑑賞対話の場づくりのご依頼をお待ちしております。
鑑賞者同士で話す場、専門家と非専門家が知を交換する場。お互いを尊重し、補完する対等性のある場。知の交流と学びの楽しさを集う人一人ひとりが感じる場です。
企画・設計・ファシリテーション・集客サポート・レポートを担当します。
参加者5名から100名程度まで。

お問い合わせはこちらへお願いいたします。

 

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鑑賞対話の場づくりコーディネーション・ファシリテーション

・<法人><団体>教育普及、広報宣伝などを担当されている方向け。
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場づくりコンサルティング・個人セッション
・<個人><グループ>
・Zoom または 東京都内で対面
・30分¥5,400、60分 ¥10,800(税込)
・読書会、勉強会、体験ツアーなどのイベントや講座。
・好きなもの・ことを共有する・考える・創る機会づくり
・企画・設計・進行・宣伝のご相談のります。
・募集文の添削やフィードバック、ふりかえりの壁打ち相手にもどうぞ
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連載
『場づくりを成功させるための5つの鍵』(寺子屋学)https://terakoyagaku.net/group/bazukuri/

 

今後のイベント

2019年11月23日(土•祝) 
あのころの《いじめ》と《わたし》に会いに行く読書会

https://coubic.com/uminoie/979560 

2020年1月8日(水) 
爽やかな集中感 競技かるた体験会 
https://coubic.com/uminoie/174356 

 

 

作品一覧で仮説を立てるゴッホ展

これからの展覧会についてシリーズ。

 

ゴッホ展 2019年10月11日 (金) 〜 2020年1月13日 (月)

http://www.ueno-mori.org/exhibitions/article.cgi?id=913189

 

 

f:id:hitotobi:20191004113428j:plain

 

出先で見かけた冊子。上野のれん会発行。

ここに南伸坊さんのゴッホ展にまつわるコラムが載っていて、おもしろかった。

 

この歳になると、もう何十回となくゴッホを取り上げた企画展を目にしている...ような気がする。正直「またか」という感じもしなくもない。...という人も、ちょっと待って、ゴッホの作品を年代別に並べてあるWikipediaを観ていると、見えてくるものがあったよー!という内容のコラムでした。(だいぶ意訳...実際の記事はもっとおもしろかった)

 

なるほど、たしかに。

ゴッホの個人年表と西洋美術年表を横に置いて眺めてみると、また違った見え方がありそう(まだ見えてないw)。

フィンセント・ファン・ゴッホの作品一覧 - Wikipedia

 

今回はいいかなーと思っていたけれど、また違うキュレーションだろうし、予習して行ってみようかなぁ。

文学から見た「美しい数学」の発見

『世にも美しい数学入門』小川洋子ちくまプリマー新書

 

「数学は美しい」と文学畑の人が取り上げたのはこれが初めてではないだろうが、小川洋子さんという著名な小説家が、物語に取り込んで、彼女独自の美しい世界観の中で、非理数系の庶民にも広く伝えた、その功績は非常に大きい。

 

その小説家と、彼女にインスピレーションを与えた数学者との対談集を読むと、数学が、音楽や絵画のように、この世の森羅万象の理を表現するための言葉のようなものであることが、感覚としてつかめる。

 

ちくまプリマー新書は、ヤングアダルト向けのシリーズ。読んでいると、わたしの中の「ヤングアダルト」が喜ぶ。でも「新書」なところも好き。

 

この二人の話がおもしろすぎて、ド文系、数学が大の苦手のわたしも引き込まれてしまった。

 

・美しくなければ数学ではない
・数学は実用にすぐ役立たないから素晴らしい
・俳句と日本人の美的感受性
・「博士の愛した数式」と「友愛数
・「完全数」と江夏の背番号
・「フェルマー予想」と日本人の役割
素数=混沌のなかの美の秩序
・数学者を脅かす悪魔的な問題

などなど、見出しだけでたまらない。

 

「美しい定理」と「醜い定理」、その相違を、数式を見ただけで感じ取れる理解力を持ち合わせていない自分が悔しい。

 

編集は、筑摩書房松田哲夫さんとあとがきで知り、大きく納得。

 

 
 
筑摩書房の松田さんといえば。
 
 
数学者といえば。

hitotobi.hatenadiary.jp

 

 

 

Information

読書会のファシリテーションいたします。
鑑賞対話ファシリテーターによる場づくりです。

f:id:hitotobi:20191004085217j:plain

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自分で読書会をひらきたい方、ご相談ください。
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募集中のイベント

▼2019年10月18日(金) 映画『教誨師』でゆるっと話そう
http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2019/10/02/110618 (田端)
▼2019年11月23日(土•祝
) あのころの《いじめ》と《わたし》に会いに行く読書会
https://coubic.com/uminoie/979560 (横浜)

▼2020年1月8日(水) 爽やかな集中感 競技かるた体験会
https://coubic.com/uminoie/174356 (横浜)

 

ハイジュエリーを鑑賞するとは・2

先日、カルティエ展に行こうと思っている、という話を書きました。

hitotobi.hatenadiary.jp

 

そこで思い出したのが、ハイジュエリーの記事を書いていたことのある、ライターの友人。

さっそく、
「ハイジュエリーって、何を楽しみポイントに鑑賞したらいいの?」
と聞いてみました。

 

・身につけるものとしては作られているけれども、美術館に展示されるようなものは、販売目的ではなく、ただただ技術の粋を見せるため。ブランドの意地とプライドがある。

・このカラットが、カットが、爪が、デザインが、この温度の違う二つの材質のものを隣に持ってくる...!などなど、そういう語りつくせない技術の塊。

・ブルガリカルティエといえば、歴史の中でどのような役割を担ってきたのかを事前に予習しながら観るとおもしろいのでは。

 

...とのことで、こちらの本を貸してくれました。


この本は、1: ジュエリーの素材 2: デザイン様式の変遷  3: 製造と流通
の章立てになっていて、まさに知りたかった歴史のことが書いてあります。

人間とジュエリーの歴史、と言ってもよい。

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V&Aは30年も前に行って、宝飾品コーナーも確か見たけれど、「すごーい(棒読み)」...ただ見たというだけ。この歳になって見てみると、人間ってなんかすごいことをするなぁ、ほんとうに。 

もうちょっと予習します!!

 

 

ちなみに、2014年に国立西洋美術館で開催されていた展覧会「橋本コレクション 指輪 神々の時代から現代まで ― 時を超える輝き」の図録も見せてもらったのだけど、こ、こここ、これも大変おもしろい! 

指輪はかつて権力の象徴。男性のみが身につけるもの。ハンコだったり、ケースだったり、万華鏡だったり、いろんな指輪がある。

西洋美術館の常設展には橋下コレクションがいつも数点展示されていて、時間がないときも、あそこだけはついじっくり見ちゃうコーナーなのです。

 

そうかーー5年前にこんな展覧会やってたのかーー
またやってほしいな...。

この図録ほしいな...。

 

 

カルティエ展、ますます楽しみです。


2019年10月2日(水)~12月16日(月)国立新美術館

カルティエ、時の結晶|企画展|展覧会|国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO

 

 

 

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あのころの"いじめ"と"わたし"に会いにいく読書会、ひらきました

9月28日、Umiのいえでいじめがテーマの読書会をひらきました。

題して、「あのころの"いじめ"と"わたし"に会いにいく読書会」

 
女将の麻紀子さんとわたしがどんな思いでひらくのか。
事前に語ったビデオがありますので、よろしければご覧ください。

 

youtu.be

 

これまで生きること・死ぬこと・性のことにまつわる様々なテーマの講座やイベントをひらいてきたUmiのいえで、実は「いじめ」は扱ったことがなかったそうです。

 

自分のいじめにまつわる「体験を語る会」は、Umiのいえであれば、おそらく難なくひらくことはできる。

でも、今回はあえて読書会という手法で、一旦物語を経由することで、自分の過去と出会うことをやってみたい。

いじめられていた人
いじめた人
いじめを見て楽しんでいた人
いじめを傍観していた人

どんな立場にいた人も、あの頃の自分のいた場所が感じられるような物語はないだろうか。

そんなことを念頭に、1ヵ月かけて選書しました。

 

 

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選んだのは、こちらのアンソロジーの中の短編集「かかしの旅」(稲葉真弓

 

5パートに別れている物語を、それぞれ1〜2人ずつ分担。
その場で15分ほどかけて読んでもらいました。

その後、読んだパートに書いてあった内容をシェアしてもらう読み合わせをし、一人ひとりの登場人物の像を少しずつ立ち上げて、物語を追っていきました。

 

*Umiのいえのレポート

9/28 「あのころの《いじめ》と《わたし》に会いにいく読書会」開催。 | NPO法人Umiのいえ

 

*参加者さんの感想

あのころの「いじめ」と「わたし」に会いにいく読書会@Umiのいえに参加しました - アカルイツキ

 

*わたしの感想

選んだパートにもよりますが、一人ひとり、注目する登場人物も、シーンも違い、見えている世界が違うので、一人で読んでときとは違って、具体的に人間が動いている感じがしました。読書会ならではの体験です。

「いじめ」という状況が発生するまでの小さなきっかけの連続のこと、関わる人たちの範囲の広さ、その関係性が生まれるに至った構造...。

それらの複雑な物語をまっすぐに貫いていく主人公の少年の眼差しや、「聞く耳」のことが強く心に残りました。

あのときわたしができていたこと(勇敢だった)
残念ながらできなかったこと(それを今嘆く)
今の大人のわたしとしてあの現場にいたら何をするか...終わってからいろいろなことを考えています。

皆さんにも、時間の中ではめいっぱい物語の世界を旅し、感情を動かし味わっていただけていたらいいな。終わってから、内省や旅がはじまっている方もいるかもしれません。

ご参加くださった方、ご関心をお寄せくださった方、ありがとうございました! 

 

 

*追加でご紹介した関連書籍

 

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第2回も決まりました。同じ作品でもう一度やります。

11/23(土・祝)10:00-12:30です。ご参加お待ちしております。

▼お申し込みはこちらから

coubic.com


 


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秋の競技かるた体験会、ひらきました

Umiのいえでひらく競技かるた体験会も早4回目となりました。

 

今回は、教えると教わるが混じり合う「持ち寄り」と、季節を歌で感じる「味わい」を大切にしようと、準備をすすめました。

 

そうしたらなんと、当日の星占いでも同じ言葉が。うれしい!(山羊座です)

 

 

会のはじまりは、まずわたしから皆さんへの質問から。

「前回からきょうまでに、百人一首やかるたの世界とのつながりを感じた瞬間はありましたか?」

 

すると、旅行先でたまたま後鳥羽院ゆかりの神社に行き、歌碑を見た。百人一首の99番の人だと知って、親近感がわいた、という方がいらっしゃいました。

  人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふゆゑに 物思ふ身は

そこから、後鳥羽院藤原定家の関係の話になりました。

 

また別の方は、茶道の先生が百人一首の和歌のことも教えてくださる中で、雪平鍋と在原行平の関係を知った、と教えてくださいました。

  立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む

行平は在原業平(ちはやぶる)の従兄弟なんですよ、という話に広がりました。

 

和歌や奈良、平安、鎌倉時代のことと日常がつながっていなかった方も、何回かきてくださる中で、アンテナが立ってきたのかなぁと思い、うれしくなりました。

 

いい感じに温まったので、前半のレクチャーの時間は秋の歌を紹介し、それを後半の競技かるたで取ってみよう、という流れにしました。

 

 

10月に入ったとはいえ、この日は残暑のような汗ばむ気温、厳しい日差し。でも風の感じは秋...というなんだかはっきりしない、おぼつかないような気分。

当時の旧暦の秋は、今でいう7月〜9月ぐらいの時期のことなので、体感としてはぴったりだったのかもしれません。

 

秋の歌は百人一首の中では一番多くて16首入っています。

この中でもわたしが一番好きな歌を紹介させていただきました。

 

  心あてに 折らばや折らむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花  凡河内躬恒

 

言葉の美しさ、押韻の技術、正岡子規の批評、情景ではなく実は恋の歌?など、一人ひとりの感覚や知識、想像などがふくらみました。

 

競技かるた的には友札もあるよ、とご紹介。

 心にも あらでうき世にながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな 三条院

こちらは秋の歌ではありませんが、三条院の不遇な人生の、辛さ苦しさに共感するところがあるよね、と大人ならでは鑑賞となりました。

 

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後半は秋の歌16枚と、「心にも」を含む17枚で競技かるたの対戦をしました。

前半のよい雰囲気を引き継いで、一首一首、できるだけ歌の内容や背景なども伝えながら、且つ並べ方などルールの確認、決まり字で取る戦術などもお伝えしながら進めました。

 

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終わる頃にはすっかり秋の涼しさと寂しさ、人恋しさにしみじみする気分になりました。

 

「大人のかるたを堪能しました」

「次回も鑑賞をメインにしながら、取りたい」

「競技かるたを通して、和歌や百人一首の世界にふれてみようって感じの会じゃないかなぁ」

などのコメントをいただきました。ありがたや〜。

流れを引き継いで、次回は冬の歌を楽しむ競技かるた体験会にしたいと思います。

 

鑑賞と競技の混ざり合い...大人になったからこそ楽しめる味わい深さ...。

教えるー教わるだけの関係ではなく、持ち寄り、一緒につくる場...。

そうだ、わたしはずっとこういう会をしたかったんだったよーー!と思い出しました。

 

ということで、

次回は、2020年1月8日(水)14:00-16:00

お正月にかるたって、やっぱりいいですね!ご参加お待ちしています。

▼お申し込みはこちらから

coubic.com

 

 

百人一首を味わうためのおすすめの3冊 

▲季節感あふれる写真が美しい。歌意、語法、鑑賞のコツ、歌人についてなど、和歌を鑑賞するための解説もとても丁寧です。めくっているだけでいい気分になれます。

百人一首歌人生没年年表」「百人一首歌人相関図」「百人一首歌枕地図」など、こういうのあったらいいのに!と思っていた図表がカラーで入っていてうれしい。専任読手の芹野惠子さんの朗詠CDもついて、フルカラーで、このお値段もすごいです。

 

▲フルカラー版を図書館で借りて、とてもよかったのでハンディ版を買いました。歌人一人ひとりに親近感が持てるような解説を、限られた字数の中でしてくれていて、歌よりもまず人から百人一首に興味を持つ方におすすめです。「知るも知らぬも歌人の世界」と題されたコラムコーナーがまたおもしろく、「歌合の真剣勝負」「女性歌人の本名」「女房という職業」など、他の本ではあまり見ない切り口の解説があります。

 

 

▲今回部立(歌集の中のカテゴリ)をご紹介したついでに、古今和歌集もおすすめしました。一冊あると、季節によって、気分によって、歌を鑑賞するのも楽しいです。百人一首で知った歌人の、他の歌を読むのもおすすめ。

紀貫之による「仮名序」もしみじみと味わい深いです。

 

 

競技かるたをはじめる人へのおすすめ本

▲競技かるたの本はいろいろ出ていますが、未経験者や初心者、初級者向けにはまずこれ一冊がよいと思います。ルールや、決まり字の仕組み、試合の流れ、定位置など基本的なことが抑えられます。 

 

 

 

Information

百人一首と競技かるたの出張開催、承ります。

●概要:千年の時を経て、文学、文化、芸術、スポーツなど様々なジャンルにわたって発展してきた百人一首。競技かるたを通して、その奥深さにふれてみる、競技かるた未経験者向けの体験講座です。

●内容百人一首の成立〜競技かるたに発展していくまでの歴史や文化的背景を知り、和歌を鑑賞します。後半は競技かるたの公式ルールにのっとって、実際に取る体験をします。

●講師:舟之川聖子

"競技かるたの聖地"滋賀県大津市の出身。子どもの頃から家庭や学校で百人一首に親しむ。2012年に漫画「ちはやふる」を読み、百人一首を好きだった気持ちを思い出す。友人と「かるたCafe」というコミュニティを立ち上げ、2017年まで活動した後、かるた会に入会。競技かるたに本格的に取り組む。現在はC級初段。

●講師料
3.5万円〜+交通費別途。
(講座時間:〜2時間, 参加者:4名〜, 事前打ち合わせ:〜1時間。

●実績

杉並区 【男女平等推進センター講座】マンガから学ぶ「女性の働き方と両立支援」 (実施者:こどもコワーキングbabyCo)

http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2018/10/08/152323

中央区 女性センター「ブーケ21」講座 「ようこそ!百人一首と競技かるたの世界へ」

http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2018/03/27/175736

はじめての競技かるた@アカシデカフェ
http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2018/06/18/152850

●お問い合わせ●
https://ssl.form-mailer.jp/fms/97f33a63303170

 

 

ビクトル・エリセを再訪する

一昨年ぐらいから、牯嶺街少年殺人事件、ミチバチのささやき、エル・スール、スペシャリスト、乱......などなど、個人的に懐かしく思い出深い映画のデジタルリマスター化、リバイバル上映が続いていた。

どれも劇場に足を運べなかったけれども、気になってはいた。

 

そして今年の6月。

早稲田松竹で、ビクトル・エリセの「ミツバチのささやき」と「エル・スール」の二本立ての上映があって、どうしても観たかったのだけれど、これもまた逃した。

家のテレビモニターは極小なのだけれど、それでもやっぱり今観ておきたいと思い、DVDを借りた。

 

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まず観たのは「エル・スール」。EL SUR

 

youtu.be

 

...驚いた。

 

一枚一枚のカットが、息を呑むほど、目が痛くなるぐらい美しい。

一音一音に響く余韻。

光と影。これはフェルメールか、ジョルジュ・ラ・トゥールか...という。

前回に観たのは、高校生か大学生の頃だったと思う。

静かで声が小さくて、途中で寝てしまったりしたかもしれない。

登場人物たちに大きな影響を与えているスペイン内戦のことも、ようやく理解した。親子や夫婦の関係のことも、人生に起こり得るあれこれ。

ああ、今この年齢になって、ようやく理解した。
当時は人生経験が浅すぎて全然わかっていなかったのだ。

けれども、当時観ておいたからこそ、確かに残っている手触りのおかげで、再び出会うことができた。

 

 

 

次に、「ミツバチのささやき」を観た。El espíritu de la colmena(蜂の巣箱の精霊)

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「エル・スール」よりも印象深く残っていた。蜂の巣のような六角形のガラスから差し込む金色の光。アンドリュー・ワイエスの絵画のような、スペインの寒村(寒村という言葉がぴったりだ)。光の加減はいつも不思議で、時間帯も季節もはっきりとはわからない。音の効果もより感じられる。すべてが絶妙な計算の上で総合的に組み合わさった作品になっている。ふと、同時期に観ていたタルコフスキーの映画も観たくなった。

わたしは映画の中で手紙を綴り、読み上げるシーンがものすごく好きなので、この映画の冒頭のことは特によく覚えていた。(エル・スールにも手紙のシーンが出てくる)

内戦により引き裂かれてしまった人の、終わりのない苦しみと悲しみが胸に刺さる。

そう、わたしは今は、主人公の子どもの目線ではなく、子どもが眼差しを向けていた大人の方に寄って、これらの物語を観ているのだ。

 

あの頃からずいぶん変わったな。

美しいものを、ただただ観続けることの耐性がついている。

読書や美術鑑賞や文楽や能やオペラやバレエ......鑑賞をひたすらやってきたおかげで、抽象的で、意味を自分で探る、味わうのに時間がかかる作品を観る喜びがある。

長さや静けさを困難と感じなくなっている。

 

これはスペインに対する鎮魂の祈りなのだろうか。

時代の悲しみ、嘆き、悼み。

あるいは、わたしたち全員への。

 

 

 

 

続いて、「ポルトガル、ここに誕生す〜ギマランイス歴史地区」Centro Histórico

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4人の巨匠による、ポルトガル発祥の地、ギマランイスを舞台にした4作のオムニバス。

どの作品も珠玉。

なんという豪華な企画なんだろう。

この映画が公開されていたことも知らなかった。劇場でゆったりと観たかったな。

 

ビクトル・エリセの作品は、1845年〜2002年にあった、リオ・ヴィゼラ紡績工場で働いていた元工員たちへのドキュメンタリーの仕立てになっている。

一人ひとりの語りに聴き入っていると、様々な感情が入り乱れる。

それをまた、静かに優しく悼むように、美しい音楽が包む。

 

観てからゆっくりと思い出してきたのだけれど、わたしはギマランイスに行ったことがあった。ちょうど20年前。まだ学生の頃に。

若い感性で、知らない土地を訪ね歩いた記憶が、立ち上がってくる。

人間の記憶というのは、年月が経っても決して色褪せることがない、ということを20代のわたしはまだぼんやりとしか知らなかった。40年以上生きてきて、先人たちの言うことはほんとうだったのだと、ようやく体感している。

元工員たちが、まるでその当時の場所に帰るような目をして、思い出を語る様に、わたし自身の体験も重なっていく。

 

 

「生きているうちに、できるだけたくさんの作品を鑑賞したい!!」と思っていた時期もあったけれど、一つの作品を二度、三度と観ることの喜びを知る年齢になってきた。

あの頃よりも引き出しが増え、感性も豊かになった自分として、今もう一度会いに行くのもまたよいものだ。

 

 

大切な作品は、ずっと大切にしたいから、

何度も観て、感想を語り合って、

みんなの宝を遺していきたい。



 

今後のイベント

2019年11月23日(土•祝) 
あのころの《いじめ》と《わたし》に会いに行く読書会

https://coubic.com/uminoie/979560 

2020年1月8日(水) 
爽やかな集中感 競技かるた体験会 
https://coubic.com/uminoie/174356 


 

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連載
『場づくりを成功させるための5つの鍵』(寺子屋学)https://terakoyagaku.net/group/bazukuri/