展覧会を観に行く前に予習するとしたら、HPもですが、トーハク内のブログを読むのもおすすめ。
宝物の話もすごいんですが、今年が聖徳太子の1400年遠忌に当たるとのことで、
「一般にはごく丁寧な場合でも50回忌が限度であるのに対し、高僧や聖徳太子のような人物に対しては、100年、500年、1,000年といったように、節目節目で大きな法要が開かれます」
「聖徳太子の場合、没後1,399年目の2021年が1,400年遠忌という計算です」
いやー、これやっぱり奈良博物館で観たかったな!
先に奈良博で開催後に東京国立博物館に巡回しているのですが、奈良博で観て、そのまま法隆寺を訪ねるコースしたかったなぁ。または法隆寺に行ってから奈良博に行く、どちらでもいいけど、とにかく奈良で観る意味がめちゃくちゃある企画展。ほんとうは時間を見つけて奈良まで行こうとしていたのだけれど、都合がつかず断念でした。展示品には法隆寺献納宝物も多いので、実際は東京国立博物館に「帰宅」という感じなのが、ちょっと不思議というかおもしろいというか。
この時間のスケールがどーんと伝わって来て、そのおかげで、今日明日を綱渡りのように生きている自分を俯瞰して、心を落ち着けることができた。今はこのような「持っている時間の長いもの」に身を寄せると良さそうだな、と思っている。
「七種宝物」も聖徳太子に由来する宝物に、なんとかその片鱗を見出そうとする人々の切ない願いや、泰平への祈りを見て取れる。舎利にまつわる伝説もすごくて、「2歳のときに東を向いて"南無仏"と唱えたその手から舎利(釈迦の左目の骨)がこぼれた」とか、ええええーーというものも含めて、聖徳太子に特別なものとしていてほしくてたまらなかった思いのようなものを感じる。
もしかして本当にスーパーな人だったのかもしれないけれど。それは誰にもわからない。ロマンだな......そうか、そういうロマンも背負っているのか。
奈良時代のものって、大陸から渡って来たばかりの生の感じや、オリジンな感じがダイレクトに伝わって来て、どきどきする。
瓦の柄や、仏像や仮面や顔のついている調度品の造作など。中国のその向こうのインド、ペルシャ、アラブ、ギリシャなどの雰囲気もある。
仏前で使う香炉の展示があって、そういえばこの頃の「香」ってどんなものだったんだろう?と興味がある。お香の歴史を調べたらいいんだろうな。これはまた宿題になった(楽しい)。
Prince Shotoku!!
▼青い日記帳さんの記事
次は、「聖林寺十一面観音」展だ!
運搬の様子も観られる。すごい。。
※追記(2021.8.18)
ジェンダーの観点から観ると、どうだったのか。宿題。