ひととび 〜人と美の表現活動研究室

観ることの記録。作品が社会に与える影響、観ることが個人の人生に与える影響について考えています。

子どもの気持ち原画展@hagisoとわたしのきもち対話会

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友人でカウンセラーの高橋ライチさんと、作品をみて話す場をひらきました。

▼ぷるすあるは絵本原画展

6/28-7/3『子どものきもち絵本原画展』─ぷるすあるは1周年感謝ギャラリー - NPO法人ぷるすあるは

「ぷるすあるは」は、精神障がいやこころの不調、発達障がいをかかえた親とその子どもを応援するプロジェクトを展開しており、絵本の製作などを行っています。

 

▼対話会の告知

7/2子どものきもち原画展とわたしのきもち対話会|カウンセリング・心理学をもっと気軽に日常に!ライフワークを生きながらパートナーも子育ても大切にしたい女性のためのブログ


ライチさんは女性専門のカウンセラー。
子どもが生まれてからのここ6、7年ぐらいお付合いさせていただいてます。
わたしが場づくりを通して何かを探求していることを知ってくださっていて、
今回の対話会は「せいこさん、一緒にやりませんか?」
と声をかけてもらってひらくことができました。うれしいです。

 

*原画展

なんだか胸がいっぱいになり、ぼろぼろ泣いてしまいました。
きもちをきいてもらえたらよかった。
あの子もこの子も。わたしも。
そして、きいてくれてありがとう、といろんな顔が浮かびました。

 

どの色もきれいで、暗い色味でもきたなくない。
どれも大事な感情。


笑ってても、心は笑ってない絵もたくさん。
心を麻痺させて、「形状」も変えながら、なんとか生き延びようとしていたり。
避難場所がもてなかったり。
自分がシュリンクしていくような苦しさがあったり。
でも、そこから連れ出してくれるような人もいたり。
ああ、わかるなぁと思いながらみていました。

 

おなかがぎゅーっとしてきて、口の中がからからになって、心臓がばくばくして。
立っているところが自分の足の分ぐらいしか地面がなくなるあの感じ...。

怖かったね、ほんとに嫌だったよね。

あのとき周りの大人にどうしてほしかったかな。わたしは今もわからないや。


わたしはこんなにいろんなきもちをもってるのに、
大人は全然きいてくれないどころか、
わたしにはきもちなんかないみたいに扱う。
絶対ゆるさない。
わたしはこのことを覚えておいて、大人になっても、
こどものきもちがわかるようにしておくから!!
…とそんな誓いを立てて数十年が経過しました。

今その誓いに対して、どのような大人であるのか、わたしは。

 

*対話会

子どもだったわたしのあのときのきもち、今のわたしとのつながり、
自分の子どものきもち、それとかかわるわたしのきもち
たくさんのきもちの話ができました。
「ああ、そうだったんだね」という頷き合い、
ゆっくりと出てくる言葉をみんなで待つという時間でした。


この会をやると思わなければたぶん思い出しもしなかったようなことも、
自分の中から出てきました。
「今のせいこさんは、それで形づくられてるんだねぇ」
という言葉に、まさにまさにと頷きました。

 

何歳から何歳ぐらいまでやっていたか覚えていませんが、
父から週に1本作文を書くように言われていて、
その頃から文章を書くということは、
わたしにとってわりと当たり前のことだったように思います。
やらなければいけなかったのもあるけれど、わたし自身、
好きなことだったんだと思います。
でも書いたものを見せても、何か返事があるわけでも、評価があるわけでもなく、
「それって、まるで神との対話だね」という言葉をもらったのですが、
ほんとうにそんな感じだなと思います。


書くということは、誰か人間が読むということを想定していながらも、
どこか神との対話的なことがあるんじゃないだろうか。
そして、わたしにとってはこうしてblogに綴るのも、Zineをつくるのも、
大切な自分の神様との対話なのではないだろうか。

うーん、信仰心もなく畏れ多いけど、もはやそれとしか言いようがない感じです。


ふだんを振り返ってみると、きもちの話、してないよなぁとあらためて思います。
まだまだきもちをきけてない、話せてないと思う。

でも人のことに関して言えば、「わたしきける人だ」と思ったら終わりだなと思う。
だけど自分がそのときに「もしよかったらきかせて」
と本心から思うならそう言いたい。
そして「きけないかもしれない、でも今の自分で精一杯きかせてもらおう」と思う。
なんかそうしていくしかない。

 

たくさんのきもちにふれた一日。よかった。

 

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