阿佐ヶ谷地域区民センターにて、「ちはやふる」に学ぶ百人一首と競技かるた講座@杉並区、ひらきました。
皆さんが書いてくださったアンケートもじきにあがってきて、反省もたくさんあるだろうし、写真も共有していただけると思うし、日が経つごとにまた違うことを考えていくかもしれないけれど、まずは今見えていること、感じていること、を思いつくままに書いておこうと思います。
今回の講座は、競技かるたを通じて知り合った曽山さんからお声がけいただいて、講師を務めました。
競技かるた的にはキャリアも技術も理解も愛も、そしてもちろん練習量も、曽山さんはわたしよりずっと深い大先輩。師や先人に払う敬意や、かるた仲間や後輩に対する愛をいつもびしばしと感じています。
曽山さんは杉並区でbabyCoという子連れで行けるコワーキングスペースを運営・経営されている。杉並区では待機児童解消に取り組み、いろんな提言をされています。
今回は、そのbabyCoが事業者となり、杉並区の男女共同参画事業の区民向け講座の枠で、テーマに沿った講座を提案して採択されたもので、3回シリーズで開催されるもの。
【男女平等推進センター講座】マンガから学ぶ「女性の働き方と両立支援」 | こどもコワーキングbabyCo
その第1回目が今回の「ちはやふる」から学ぶ「百人一首と競技かるた」でした。
最終的には19名のお申し込みがあり、親子で、一家4人で参加してくださったり、託児付きだったので、乳幼児さんをお連れの方も気兼ねなくご参加いただけたのがよかったです。
とにかく楽しかった。
やってみれてよかった。
本物が見られてよかった。
もっと小さい頃から知ってたかった。
これからはじめたい。
…など、いろんな声もいただけて、皆さんほんとうにいい顔をしてお帰りでした。
曽山さんが書いてくださった丁寧な文章と写真満載のレポートで、その場の様子が伝わってきます!
以下はわたしの所感。画像はbabyCoさんのHPよりお借りしています。
①百人一首・競技かるたの歴史を知り
②杉並かるた会の実演、本物を解説付きで見学してもらい
③百人一首を記憶しているかのような状態を作り、読手の方の音に集中して取る経験をしてみる
みんなが知っている手元の小さなことと、記憶に残っている微かなことと、実際をつなげていくと体験になる、世界を垣間見られる。
百人一首に詳しくない方、競技かるたが未経験の方に、わたしがはじめて伝える人となるときに、わたしの愛する世界との間に、小さな橋が架ける、その喜びを大切に。
他にも橋を架ける人は星の数ほどいるから、その方々を信頼して、わたしはわたしの持ち場と持ち分で貢献できる、確かな橋を架けようと心がけました。
★わたしに直接いただいたご感想から。
とーーっても貴重な経験をさせていただきました。百人一首って飛鳥時代の天智天皇から鎌倉時代の順徳院まで時代順に一人一首ずつを藤原定家が個人的な依頼を受けて好きに?選んだものだったと初めて知りました。本物の読手の声の響きに鳥肌が立つほど感動!
特別な人たちがやるもので、とても敷居が高く感じていたのですが、子どもだけが読んでいた百人一首の漫画を私も読んだり楽しんでみたいと思います♪
素 晴 ら し か っ た で す!
◯1200年に及ぶ百人一首の歴史のお話が熱すぎる。子供にも聞かせたかった……。
◯解説つきデモンストレーションに感動。マンガでも映画でもピンと来なかったところが、初めてわかってきた。
◯そのすぐあとで、自分も身体を動かせるのがすごい。歌を覚えていなくても全力で取り組める仕組みが秀逸。
たくさん受け取ってくださっていて、ほんとうにありがたい!橋、架かったんだな!
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百人一首も競技かるたも、一生かかっても語り尽くせない奥深さを持っている。
それぞれに対して愛があるからこそ、どんな橋を架けるかが試される。
それをさらに、男女共同参画、ちはやふる、女房、かるた会の方のデモ、実戦体験など、いくつもの線が交差するところを探っていって生まれたあの場。
今回の場も二度とやれないなぁと思います。
似たようなものはできるだろうし、それぞれに貴重な場にはなると思うけれども、今回のこの唯一さは、なにやら当日を迎える前からすごい予感しかしていなくて。
やはり、というべきか。
人が違うから。同じ人でも変化しているから。
その日その時、人生のその瞬間にある様々なものの持ち寄りで、場ができるから。
その唯一さが美しい。
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だれかと場をつくるときに、最終的に何が自分たちを支えるかといえば、知識や経験もだけれども、思いの共有や交換が大きい。
今回は事前に打ち合わせをお願いして、場の運営のキーパーソンのお二人と、進め方も話したけれども、「あなたにとってなぜかるたなのか」「わたしたちは競技者として何を分かち合っているのか」の話がかなり深いレベルでできたことが、わたしにとっては大きかったし、心強かった。
わたしたちは何によってつながっているか。
それがないとどうやらわたしは力が出せないようです。
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杉並かるた会の皆さんにおかれては、たぶん今までにやったことのない感じの講座だったと思うのだけれど、それも「どんなもんだろう」と受け入れてくださったことが、ほんとうにありがたかったです。
(皆さんにとって「大切なかるた」なだけに緊張もありました。。)
「着物の色がかぶらないようにしよう!」と、みんなで相談してきてくださったそうです。
華やか!美しい!
着物にも詳しくていらっしゃるし、皆さんお一人でさっさとお支度される。
わたしの数々のむちゃぶりにも対応してくださり、上級選手の上級たる所以を見た思い。
雲の上の存在だった方々を身近に感じられたこともうれしかったです^^
「物足りないよー」と言ってた子どもたちもいたけれど、ごめんねーと思いつつ、でもそれがいいんだよねとも思った。
自分が欲しいものはこんなんじゃない!こんなもんじゃない!てことがもう素晴らしい。
ならば、もっともっと欲しがって、自分を満足させるために掴みに行こう!手に入れよう!!わたしもやるよ!
ご参加くださった皆さま、杉並かるた会の皆さま、babyCoの曽山さん、スタッフさん、杉並区の皆さま、開講にご協力・応援してくださった数多の皆さま、ありがとうございました。
次回のせいこの競技かるた関連の講座は、11/21(水)の午後に横浜のumiのいえにて。
18歳以上の方ならどなたでもご参加いただけます。
ご興味ある方、ぜひどうぞ。
こちらにもう少し詳しく書きました。