『加害者家族を支援する 支援の網の目からこぼれる人々』を読んだ記録。
どれも自分がもし加害者になったら、加害者の、家族になったら起こるだろうことが書いてあった。
経済的負担、仕事への影響、裁判への対応、更生の支え手としての重責、報道被害など、家族に連帯責任が問われるこの社会なら、こういう状況に追い込まれてもおかしくないと思うことばかりで、戦慄した。
サポートも重要だし、世間の加害者家族に対する「眼差し」を変えていくことも重要とあった。眼差しが変わればサポートもしやすくなるし、サポートがしやすくなれぱ眼差しも変わる。
森達也の著書『虐殺のスイッチ 一人すら殺せない人が、なぜ多くの人を殺せるのか』に、北欧のある国では(確かノルウェーだったと思う)事件が起こると加害者家族にもケアやサポートが当たり前のように入るんだと書いてあったのを思い出した。
本書にも海外の事例が紹介されていて、参考になる。
加害者家家族の周りにいる人たちも読むといいのではないだろうか。接し方やサポートの仕方が見出せると思う。
本を読むことで、異なる立場を一時的にでも擬似的に経験できるなら、いくらでも読もうと思う。岩波ブックレットはこういうときに助けになる入門書として、いつも活用させてもらっている。ありがたい。
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