4月末、森美術館に「N.S.ハルシャ展」を観に行った。
ストレートな表現をあれこれ考えずまるごと観たような感じ。皮肉も傷みも描かれていて、怒りや悲しみもあるのだろうけど、表現自体はあんまりねじれていない。深みがないというわけではなく、心持ちが軽いというのか。
宇宙の中で起こっているある一つの出来事を描いていたり("A long time ago in a galaxy, far, far away...")、単に一つの部屋から別の部屋へ移って行くようだったり、別の人間がこの地球上で自分と同じことをしていたり、世代を変えて繰り返していたり...。自分と世界をつないでいるもののこととかも考えたな。
ハルシャさんの宇宙観の中で、自由に安心してじゃぶじゃぶ泳げる。
ボス2人と一緒に観てお茶しながら感想を話せたのもよかった。1人は秋田、1人はベトナムのホーチミンを起点に世界を飛び回っているので、話が多岐にわたっておもしろかった。誰と観に行くかで見え方が変わるのはいつもとても楽しい。
美術館を出たあとに、個別性について考えながらまちを眺め歩くと楽しい。
▼「ここに演説をしに来て(Come Give Us a Speech)」2008 N.S.Harsha: Charming Journey
▼「ネイションズ(国家)(Nations)」2007 / 2017 N.S.Harsha: Charming Journey
▼「息子よ、よいことを学びなさい」「よいことってなに、
▼「私たちは来て、私たちは食べ、私たちは眠る(We Come, We Eat, We Sleep)」(部分) 1999-2001 N.S.Harsha: Charming Journey
▼「空を見つめる人びと(Sky Gazers )」2010 / 2017 N.S.Harsha: Charming Journey