日本の古典文学、古典芸能、歴史をドナルド・キーンに教わったという人は多いのではないかしら。
かく言うわたしもその一人。
右「能・文楽・歌舞伎」
文楽を観はじめた高3か大学の頃に友人に勧められて読んで、いつか能も観たーい!と思いをつのらせた元になった本。これを読んでいなかったら、あの決定的な体験だった「鵜飼」を「今がその時だ」と確信して観に行かなかっただろうし、その後もこんなに能を好きにならなかったかもしれない。
左「古典を楽しむ」
先日図書館で借りて良かったので、手元に置こうと思った一冊。ドナルド・キーンの著作はそんなにたくさん読んではいないけれど、解説もしながら、素朴な疑問も、どこにグッときたのかも、ユニークな比較考察も、惜しみなくシェアしてくれていて、ただただ、おもしろい。時間も場所も軽々と超えて、今のわたしとあの世界をつなげてくれる。瑞々しいドナルド・キーンの感性がすてきだ。
ドナルド・キーンでは他には、先日友人がシェアしてくれた「日本人の戦争〜作家の日記を読む」も気になっていて、Amazonの「あとで買う」に入りっぱなし。
尾崎翠の「第七官界彷徨」が漫画化されてるらしいし、手元に戻ってきた「昭和元禄落語心中」もまた一気読みしたい。百人一首の自分用の解説ノートを作っていて、後鳥羽上皇が気になってきたので、「承久の乱 真の『武者の世』を告げる大乱」も読みたい。3月には「ユダヤ5000年の教え」の読書会があるのでぼちぼち読みたい。
ジェンダーギャップ指数が更新されてるのを見て、統計学も勉強したいと思ったので、こどもの本のコーナーを漁って、さっそく図書館に予約した。
ああ、忙しい。
読みたい本がありすぎるって幸せだ。
年末年始はスーツケースに本を詰め込んで、帰省先で読書に勤しむつもり。