食のグループインタビューにまたまた参加させていただいた。楽しかった!!
前回6月に参加してからというもの、インタビューで出てきた野菜のことを考えたり、外食が減って家でつくるようになったり、飲食店で働いてみたり、食にまつわる場やプロジェクトを企画したいと思うようになったり、たった一回のグループインタビューがきっかけで(もちろんそれまでにもそれからも他の要因はあったものの)生活がすっかり変わってしまった。
だから、「きょう行ったらまた何が起こるんだろう?」というわくわくで、冒頭から楽しみすぎて動悸がしていた。
家族のごはんをつくる人が、日々、
- どんな食材(主に野菜や果物)を
- どこで
- どのくらいの頻度で購入し
- 何を大切に選んでいるのか
- どんな料理に使うのか
- 調理の工夫は何か
- 生活や暮らしの中で食とはどんな位置付けなのか
- 子どもの嗜好が食卓にどのような影響を与えるか
...などなどを、素朴な関心、わかりやすい言葉でインタビューしてくれた。
用意してきた質問にとらわれず、流れやインタビュイーの関心によって質問を変えていくなど、とても上手かった。
こういうことは誰からもあらたまって聞かれることのない質問だし、友だち同士でもそんなにじっくりはしない。ご近所さん同士なら情報交換的にするけれども、価値観とセットで問われて、何を言っても安心して答えられる場ってなかなかない。
答えているうちに、「いろんなことを考えて比較して検討して決めて実行して、がんばってたんだーわたし。こだわりをもってるんだ。この食材が好きなんだ」などが、じわじわわいてくる。
もちろん、学生さんから「がんばってますね」とか言われるわけじゃないし、言われたいわけじゃない。
何を答えても、「へえーそうなんですね」と関心をもって聴いてもらうだけで、自分で自分に思ったり、インタビュイー同士がお互いを労ったりする雰囲気が勝手に生まれる。
それがとてもイイ。
帰宅してから届いたメールの中に、
「食べ手」の話はいつでもどこでも聞こうと思えば聞けると考えていたという学生が、
今日一日を通して「食べ手も一人ひとりこんなに違うんだ」と分かったと話していました。
という一文があって、そうそう、それってやっぱりテキストだけでもわからないし、こういう他者との関わりや、違いを受容してもらえる設定のかかった安心安全な場の中ではじめて出てくるんだなぁと思った。
このグループインタビューは5年目ということで、プログラムはよく練られていて、場づくりという点からもとても興味深かった。今回も没頭しながらいろいろ観察させてもらった。わたしのひらいた場づくりゼミに参加してくださったときの学びも取り入れられているそうで、その循環の中にいられることは大変ありがたかった。
年齢が我が子といってもおかしくないほど離れていることや、これから就農しようという若人たちということもあり、やはり「若い人に貢献したい」みたいな思いもくすぐられ、息子が保育園児の頃にお世話になっていたスリールで感じたことを思い出したり、なんだか懐かしいような、妙な興奮状態にいて、連れとわぁわぁ言いながら駅までの道を歩いた。
圧倒的に知らないから、意外性がたくさんあって楽しい、ということはある。
生産者-消費者というラベルの付け方もあるし、それを二項ではなくもっとたくさんの軸を持ち込んで斜めにずらしていったら、違う風景が見える。そこはじゃぶじゃぶじゃぶの創造と希望の泉。確かな人間同士のつながりの中を、たべものが往来する。
あらためて「リフレクティング」的な場、リフレクティング・プロセスには非常に大きな可能性があると思った。やりたいことがどわっと湧いて、野望がふつふつと。
考えてみれば、「自分の生産するものの良さを知ってもらい、好きになってもらい、食べてもらい、命の糧にしてもらい、それを小規模なチームで商う」という働き方生き方は、わたしもまったく同じところにいるので、同志という立場での共感もあったんだろうな。
お茶農家さんより開発中という煎茶を淹れていただき、
さらにお土産として、干し柿、干し芋、富有柿、ようかんをいただいた。
・ベジファームゴトウの富有柿 http://www.vegefarm-goto.jp/
・深緑茶房のようかん http://www.shinsabo.com/
・角田製茶 https://www.kakudaseicha.com/
ブログでの速報レポート: onozemi | ブログ
当日中に上がるの、すばらしい!!
この時間自体も楽しいのだけれど、終わってから、次第に起こることもまた楽しみにしている。
ありがとうございました♪
▼お土産どっさり。干し芋と柿は朝ごはんにいただきました。
▼帰りにさっそくこんな本を図書館で借りてみたり。サラダに関するインタビューがあったので。