ひととび〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する鑑賞の場づくりを通して考えることなど。

『しんどい時の自分の守り方』読書記録

『しんどい時の自分の守り方』増田史(ナツメ社, 2021年)


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今まさにしんどい最中の10代に、きれいごとのない寄り添いと、具体的な方法をいくつも教えてくれる良書。『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』ではできなかったことが実現されている。セットで手渡したい。

筆者は精神科医だが、自身が心の調子を崩したことも書いている。いろんな気持ちや考えを読み手と共有しながら書き進めてくれる。様々な性質、状況、ケースに合うように配慮してくれているのもわかる。

節ごとに挟まれている漫画もいい。こういう漫画が肌に合わないと、本ごと受け付けなくなってしまうことがあるが、このイラストレーターさんは内容への理解も深いのか、テキストの意図を深く汲んでいて、とてもいい。テキストが読めづらい人もこの漫画だけは飛び飛びに読んでいけば、少し楽になるんじゃないか。

ブックデザインもとてもいい。この青の色が心の襞に心地よく染み込んでくる。

わたしもときどき読み返したい。