今年最初の読み聞かせでした。
冬の一番寒い時期を念頭に、家の本棚にあった2冊を選びました。科学写真絵本と民話の組み合わせは、読み聞かせの一つの型です。理由はのちほど。
あし→てぶくろの順で読みました。
「あし」
福音館書店では品切れ(絶版?)のようです。図書館にはあるかと思います。
https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=4042
ヨシとも言います。平安や鎌倉時代にはアシと言っていたようですが、いつからかアシ=悪しと音が一緒なので縁起が悪いということで、ヨシになったらしい。わたしが湖や川に縁のある生い立ちだから、その思いを込めて。葦原の四季を追った写真も美しいです。途中に詩のような歌のようなフレーズが入っているのがまたよいです。
「てぶくろ」
福音館書店版が有名かと思いますが、わたしはのら書店版が好みです。
息子も大好きなお話。三木卓さんの訳文のテンポよくメロディアスな言葉が連なる。お芝居をしている気分で楽しく読めます。こちらが楽しんで読めるのが、聞いている子どもたちにも伝わるのを感じます。絵もすてきなのです。針金のような繊細な線に数を抑えた少しスモーキーな色味。
なぜ科学写真絵本と民話の組み合わせなのか?
子どもたちにとって、朝一番のまだぼーっとしている時間はゆっくりと始め、見ているだけでわかる写真絵本がよいです。
少し場に慣れてきたら、情景や物語を自分の中でも描いていく物語が、その後の活動時間につながります。中でも民話は、長い時間をかけてその土地その土地で培われてきた物語なので、安心して読めます。
てぶくろを勢いをつけて速めに読むため、あしは少しゆっくりめに読むことを心がけました。
練習のときより少しずつ意識して本番。時計を目の端で見ながらコントロールして15分ぴったりでした。
きょうもみんなで読めて楽しかった。
ありがとう。
次の当番は3月。
春を待ちわびるがテーマかなぁ。
*****
読み聞かせの場づくりのご相談承ります。
対象者、場所、選書、順番、読み方など、ご経験やご興味をうかがいながら、つくりたい場について一緒に考えていきましょう。