noteで「打楽器のいい話」 を配信したりと、
ここ数年、クラシック音楽にふれる機会が多くなってきました。
美術に関しては、展覧会に行くたびに歴史を辿り直して、自分なりに少しずつ体系ができてきたけれど、さて音楽に関しては?
- そういえば音楽の歴史って、あんまりよく知らないかも。
- 今一番身近になっている西洋音楽史って、どんな変遷なんだろう?
- 音楽を知ることは、美術を理解するためにもよいのでは?
と考えるに至りました。
こういうとき、わたしはやっぱり本から調べます。
上野の東京文化会館に音楽専門の図書館があったことを思い出して、さっそく行ってきました。
専門図書館の良さは、なんといってもそのジャンルでまとまっている、ということ。
特定の調べ物をするときに探しやすいです。
そしてまだ検索項目がはっきりしないというときにも、棚に並ぶ背表紙を並べるだけで、「そのジャンルの中にどういうトピックが存在するか」がわかることで、次の一歩の助けになります。
以前noteで国際子ども図書館の調べ物の部屋の話を配信しましたが、それと同じですね(こちら の26:40から)
ざっと棚を眺めてみて、わたしには今、以下のような関心があることに気づきました。
- 西洋音楽史の概要を流れをもって知り、頻出単語を自分の文脈の中で体系化したい
- そもそも人間にとって音楽とは何か、音楽の起こりは何か
- 西洋楽器にどんな変遷があり、それによって音楽や、楽譜や、演奏技術がどのように変化したか知りたい
- 音楽家の偉業ではなく、実際の日々の暮らしはどのようなものだったのか
- 女性の音楽家はいたのか、どんな活動をしていたのか、なぜ表に出てこなかったのか
見つけたのは、こんな本たち。
閉まる間際に入ったので、棚の本を見るだけで時間切れになってしまいましたが、それだけでも十分ほしかった資料に会えて、ほくほくです。
閉架図書もあり、検索すればもっといっぱい出てきます。
貸出はしていませんが、図書(視聴覚資料以外)のコピーサービスがあります。
じっくり読みたい場合は、書名を控えて最寄りの公共図書館で借りるか、書店で買うかになりますが、それでもこのジャンルの読みたい本にショートカットでアクセスできるのはありがたいです。
なども叶います。
この図書室は、演奏者やオーケストラや吹奏楽の団体にとっては、パート譜の館外貸出でおなじみの場所だそう。カッコいいなぁ。
調べ物のコツがわかると、学ぶことはもっともっと楽しくなります。
調べるために、いろんな場所に行くことにもなりますし、
好きなこと、楽しいことが、どんどん自分の世界を広げてくれます。
自分にしかない探究が、生きる実感と希望を与えてくれます。
それは子どもや"学生"の特権などではなく、だれもが持っている可能性の翼です。
そしてライブラリーやミュージアムは、その翼を羽ばたかせてくれるユートピア、知の泉です。