ひととび〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する鑑賞の場づくりを通して考えることなど。

映画『ホドロフスキーのサイコマジック』鑑賞記録

試写で観せてもらいました、待望の『ホドロフスキーのサイコマジック』!
 
 
今ちょうど観終えたところ。
そういう...そういうことだったのかぁ......と満足の溜息が止まらない...。
  
トレイラーだけ観ているとなんのことかわからず、ほんとうに「荒唐無稽なカルトムービー」みたいに見える。
しかし、本編は至って実直な(?)、サイコマジックセラピーの臨床現場を粛々と一貫して示していく。その中で過去のホドロフスキー作品が断片的に言及されていく。
 
サイコマジックについて逐一、解説をしているわけではない。
サイコマジックの現場を、あくまでサイコマジック的映画として描いている。
 
途中で、「これ観すぎるとなんかやばい世界にいっちゃうのかな、わたし...」と一瞬不安になったりもした。
...というぐらいに、セラピーを受ける人々にある人類共通の苦しみと、そこからの解放と治癒のプロセスは、観る者の無意識にじわりじわりとはたらきかけてくる。
 
そうだ、わたしもそれを欲していたんだよ!!というものを、一人ひとりがテーマを分担して背負って、次々に見せてくれているような感覚がある。
 
やはりキーになるのは、親子、家族。
 
知らず知らずの間に深層に入り込んでいる、ホドロフスキー映画のいつものやつだ。
マジックがかかる。
 
......などと書いているこれは、サイコマジックと真逆の、意識的で合理的な言語なんだが。
 
原題は、PSYCHOMAGIC  A HEALING ART


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人によっては受け付け難い表現かもしれないので、万人にはお勧めしない。

ホドロフスキー未体験で、アマゾンプライム会員の方は『リアリティのダンス』や『エンドレス・ポエトリー』で確認してから入られるのがよいかと。
 
 
求めている人は、間違いなくホドロフスキーの慈愛をビシバシ受け取るだろう。
 
 
2020年4月24日(金)より
アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺、新宿シネマカリテ他、全国順次公開
 
 

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鑑賞対話ファシリテーター、場づくりコンサルタント、感想パフォーマー

seikofunanokawa.com