久しぶりの鑑賞記録。
こないだ寝る前に『PLAN75』観たら悪夢にうなされた。最後まで観てよかったけど、やっぱりうなされた。昼間に観たらよかったのかも。いやどうだろう。
途中何度も止めようかと思った。母親の顔がチラつくという感想を書いている人もいたが、わたしは自分自身の行く末を見ているようで、その怖さのほうが強かった。
全編にわたって、はっきりと排除なのだがそれに携わっている人たちは日常の労務として勤勉に創意工夫とユーモアをもってこなしてしまう様子が描かれる。勤勉な労働者。
結局、「それが何を意味しているのか」に気づくということなのだよな。その前後に何があるのか。巧妙に隠されている。わかりにくくなっている。指摘する人は確実にいるはずだけど、たぶんすごい少数派で、世界の均衡を破る乱暴な人にさえ見える(あの人!)とこがなんともいえない。
それとは別に、目の前のある人との関わりから徐々に何かに気づいていく若い人たちの存在が救いになってる。人間性を失わないぎりぎりのところで踏みとどまってくれる人が映画の中にいてホッとする。いったんは。
現実世界にもその人を探しに行く。自分がまちがわないように。
「ぷらんななじゅーご」という覚えやすい音なのも、企みを感じる。
番組中、「PLAN75の劇中で流れるCM」が流れた。音声だけだとより怖い……。