今月のシネマ・チュプキ・タバタさんとの〈ゆるっと話そう〉第16回は、
『彼の見つめる先に』です。
10月26日(月)20:00〜21:15 オンラインZOOMにて
この映画を観た方なら、どなたでもご参加いただけます。
お申し込み、お待ちしております。
https://coubic.com/chupki/857963
もう守られてばかりの子どもじゃないけど、まだ大人ってわけでもない。
ここを出たい、誰も自分を知らないところに行ってみたい。
知らないことに挑戦するのはちょっと怖い、恥ずかしい。
同世代の子たちと気が合わない、馴染みたくもない。
自分でも訳がわからない感情でいっぱいになる。
他の人の注目ポイントを聞いて、自分には"見えなかった"部分を発見したり、
あのあと彼らはどうなっていくのか想像したりして、ゆるっと話しましょう。
▼監督インタビュー(2018年来日時)
▼おまけ
わたしが映画を観て、真っ先に思い出したのがこの本。
スペインの人気ブロガーが、ネットを通して知り合ったセクシャル・マイノリティの若者たちの体験を下敷きに書いた小説です。
アウティング、いじめ、自傷、DV......。
ゲイの高校生オスカルが、苦境に立たされながらも、柔道のクラブで出会ったセルヒオとの出会いを通し、生命力と誇りを回復していく物語。
『彼の見つめる先に』よりも主人公の置かれた環境や立場はきついけれど、リアルに描いてくれるからこそ、理解できることがたくさんありました。
恋するときめきもせつなさも目一杯で、一気に読んでしまいました。
なにより人が回復し、自立していく物語には勇気と希望をもらいます。
若い人にも、もっと大きくなった人にも、ぜひ読んでもらいたい。
『ぼくを燃やす炎』の作者も、『彼の見つめる先に』の監督も、自身がセクシャル・マイノリティ。同性愛嫌悪の環境に苦しむ若い人たちに、作品を通して寄り添いと励ましを送っているように感じられます。
わたしにとっては、この2つの物語は、全く異なる存在ながらも、特別なつながりを持っています。
映画をご覧になった方はこちらもぜひ。
より作品の深みに気づけると思います。
▼ゆるっと話そうはこんな場です。はじめての方のご参考になれば。
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