東京オペラシティアートギャラリーで、ミケル・バルセロ展を観てきた記録。
東京で見るべきものはとても多いので、捕捉できないものがほとんど。
ただ、この展示は、オペラ研究をしている方が熱を込めておすすめされていたので、気になった。
バルセロが育ったのがスペインのマジョルカ島ということで、海、波、土、魚、植物、天気など、荒々しく容赦ない自然の力を身体いっぱいに感じる。
印象に残ったのは、子どもの頃の遊びの感覚。
自然の条件が偶然が生んだ凸凹を、「まるで〇〇のように見える」と発想して、楽しんで遊んで作っているような作品が多い。
こういうこと昔あったな。私が住んでいた家は、天井にペンキが塗ってあって、それが剥がれていろんな形に見えた。
星座にも似ている。見立てたり、当てはめたり。
あえて歪ませることで、隠されていたものが顕わになる。
そういう新しい見え方を提案しているのか。
即興性。
ずっと残っていくことよりも、その場で生まれたり、風化したり、壊れたりしていくことを楽しんでいるようにも見える。
屋外展示する彫刻なども見てみたいなと思う。
Instagramに投稿したこちらの写真群に対し、世界中から反応があったので、驚いている。熱烈なファンのいるアーティストなのか。
▼「ミケル・バルセロの仕事」 レクチャラー:山梨俊夫(国立国際美術館館長)
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