ひととび〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する場づくりを通して考えることなど。

大きなテーマほどみんなで手分けして(オンライン読書会)

おととい、オンライン読書会『虐待・親にもケアを』に参加した。これは、もうほんとうに、ひらいてくださってありがとう!な場。

https://www.facebook.com/events/505606646625683/

 

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読書会の型としては、輪読形式。

章や節で参加者が分担して読んできて、レジュメをつくり、数分で要約を共有し、その後ディスカッションをするというもの。

自分の担当以外も読んできてもいいし、読んでこなくてもいい。また、今回は時間がなくて読めなくても、関心があれば聞いているだけでもOK、など参加しやすい形。

 

勉強会型の読書会で分厚い課題本があるときに、一冊まるごと読了でなくてもよく、自分の担当パートの精読に集中できるというのは、とてもありがたい。

そして、自分の担当パートに集中していたからこそ、他の人が頭と心をつかって読んでくれ、解説してくれていた部分が、体系を構築しながら自分の中に入ってくる。読書会のあとに未読のパートを読むと、一度通っておいて、かきわけて、けもの道じゃなくしておいてくれているので、するすると読める。

 

この感覚は、効率がよいという以上に、受け取るものが大きく深いことが素晴らしい。

 

 

 

 

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型について脱線。

 

「輪読」については、以前、読書会って何?どんなことをするの?でも書いたが、簡単に言うと「勉強会型の読書会」と言えると思う。

・輪読についてはこの説明がわかりやすい。>> 輪読のススメ - Qiita

・輪読にあたってどんな力が必要なのかの説明も興味深い。>>

輪読のコツ【大学教員によるやり方の解説】 - 京極真の研究室

確かに、読書→解釈→発表→議論をするので、ただ読むだけではない力が求められるし、テーマへの強い関心や参加の動機も要る。

・最近輪読形式の「アクティブ・ブック・ダイアローグ」という型が開発され、マニュアルがシェアされている。

未来型読書法 アクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)公式サイト

(わたし自身は「本が裁断される」というプロセスがどうしても受け容れ難いので、本家本元の場には行ったことがないのだが、、)

 

 

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多くの人がそうであるように、わたしもまた虐待の被害や事件についてニュースをみたり、ウェブで記事を読んだりすると、苦しくて身体的にも辛くなるほどの影響を受けて、何ができたんだろう、わたしに何ができるんだろう、ということをその度に考えている。

 

この本は、MY TREEプログラムの実施に携わっている友人から紹介されたもの。数ヶ月前に入手したものの、手がつけられて(読めて)いなかった。この本があることも、読むことも希望ではあるけれども、テーマが重いので、どうしても一人では怖れ、怯えがある。

かき乱されたあとにどう日常へ立ち直っていけるか、ということを想像すると、どうしても及び腰になるところがあった。

 

 

でも誰かと一緒なら手をつないで見にいけるんじゃないかと思った。

 

実際見に行ったことがある。

「夜と霧」の読書会「いのちを"つくって"もいいですか?」の読書会 をひらいたことを思い出す。

ブログは書いていなかったけれども、ちょうど一年前にひらいた「月刊総合診療:特集・今そこにある、ファミリー・バイオレンス」の読書会もした。

 

それら体験はとてもよかったこともわかっている。

 

そして今回もやっぱり参加してよかった。

 

交わした言葉や内容について今はうまく綴れない。

もう少し時間をおいてから書けたら。

 

 

 

 

あまりにも大きなテーマに身がすくむ。一体どうしたらいいんだろうと無力感にも苛まれる。

でも、わたしはここまでは考えた、このことを知った、今は違う景色を見ている、つないだ手は増えた、とは言える。

 

自分がどこに立ってそれをどのように見ているのか、自分の日々の暮らしの中で何がそれとつながっているポイントなのかが明らかになる。

自分にとっても希望だし、それを口にすることが、場に居合わせているメンバーの希望にもなるなら、また取り組んでいける。 

 

そして日常に戻って新しいフィルターで見てみると、ほんとうに些細な日常の会話や、公共の「場」や「場所」にどれだけそのつながっているものが散らばっていることよ!と思うのです。無力なんかじゃない。

 

 

そんなことを考えられた場。ありがたい。

 

そして同じように考え、言葉にしている仲間がいることのありがたさ。

ameblo.jp

 

 

レジュメというか、なんというか、書き散らしたメモになってしまったもの...

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ファミリー・バイオレンスの読書会のこともここに記録しておく。


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この流れでいえば、「虐待によって健康被害・死者が出ることは公衆衛生の観点から非常に大きな課題だし、社会経済にもたらす損失は非常に大きい」ということと「医療の現場で虐待のサインをみつける機会があり、見つけたらどのように対応するかに取り組んでいる現場、問題視している現場がある」という文脈を持って今回の読書会に臨めたことは、わたしにとって非常によかった。

 

専門家が横断的に活動しており、他職種の連携があること、市民の小さな浅い〜大きな深いかかわりをすること、その中にいくつも効果をあげている例を知り希望を持つことが、同時に起こっていくとよいなぁと思っている。

 

この先、同じメンバーで、あるいは時には入れ替わりながら、読み進めて行くのが楽しみだ。

 

 

 

ファミリー・バイオレンスの読書会のときのメモが出てきたので貼っておく。いっしょにひらいた相方さんが書いてくれたもので、これを見ているとなんだかあたたかい。センシティブなテーマをより丁寧にひらいていこうとした痕跡が、わたしをそのような気持ちにさせる。
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