今年も出店しました。 不忍ブックストリート 一箱古本市
マキさんとこのまちで催されるヒトハコに出始めて4回目。不忍は3回連続の出店が叶っています。
マキさんが描いてくれためっちゃかわいいチラシ。
今年の大家さんは、根津駅徒歩30秒の不動産の「ハウスサポート」さん。
駅の近くでまずはここからという方も多かったのと、根津神社のつつじ祭り中ということもあってか、お客さんほぼ途切れませんでした。
一時は入れないぐらいぎゅうぎゅうのときも。
大家さんやスタッフさんのサポートがあり、同じ場所に出店していた店主さんたちもいい空間を一緒に作ってくださって、過去最高の66冊が旅立っていきました。
同じ会場の他の一箱たち。まにまに文庫さん。かわいいバスケットも商品。
ちどり文庫さん。「地図にない谷」気になってたのに買い忘れた...。
RAINBOW BOOKSさんの箱を撮り忘れている...。ので、こちらを貼っておきます!
レインボーブックス (@rainbb48) | Twitter
一箱業界で知らない人はいないというお方。これまでに300回以上出店されたとのこと!
わたしたち、トリとニワトリの箱はこんな感じ。ガーランドは3年もの(棒と紐も)
それぞれ、ほんとうにぴったりの方の元へ。ほんとうにぴったりの方の元に行くんだなー。不思議でしょうがない。出会いには見えない力がはたらいてるんじゃないかって思ってしまう。
たとえば長年持っていたロバート・サブダのしかけ絵本「不思議の国のアリス」。
去年の一箱で出そうと持っていったものの、現地で「やっぱりもう少し手元に…」と引っ込めた。一年持っていて、やっぱり出そうと決めて、今回遂にぴったりの人のところへ。わたしの母くらいの年齢の女性が、ほんとにとっても喜んで連れて帰ってくださって。ああ、このときのための、「今ジャナイ感」だったのかぁ。
音読が趣味のわたしたち。「お買い上げの方に音読のプレゼント」を今年もしました。(マキさんは、歌も歌っちゃってた♪ あたらしい♪♪)
前日に値札をつけながら、「さて、どこを読もうかな」と探す中で、わたしが思うその本のぴかっと光るところがあらためて見えてくる。自宅の棚に並んでいるときは外に出てこなかった大切な思いに、その作業を通して気づけることがありがたいです。
そして当日音読させてもらって、喜んでもらえると、みんないい人に連れて帰ってもらえて、よかったねぇ、元気でねという気持ちになる。もちろん物だから、壊れるし無くなるし不要にもなるのは分かっている。でも人生でよい時間をくれたこと、出会いを介在してくれたことにすごく感謝があるから、最後の「握手」も丁寧にできてうれしい。手渡したという実感。
買うのに時間がかかるお店だったけど、皆さんおおらかに受け取ってくださって、ありがとうございました。
本を売ったり、買ったりするだけなら、もっと違う手軽なやり方があるんだろうけど、本ってやっぱり中身だけに用事があるんじゃない。人の読書体験を通過して、人から人へ渡ってくるものだと思う。みんなそれを楽しみに買いにくるし、会いに来るし、お店を出す。
あなたから買いたい。
ここで会える人とのつながりの中で買いたい。
あなたに買ってほしい。
そんなことがストレートに交わせるのがうれしい。
盛大におすすめしてよくて、愛を語ってよくて、音読もしていいし、好きすぎてなかなか捨てられなかった毎日小学生新聞のバックナンバーや、友だちが出演していておすすめの映画「沈没家族」のチラシを渡したりもしちゃう。
なんてすてきな場でしょうか!
「観に行く予定だった」「知らなかったけど観てみたい」などの声も聴かれました。なんとなく、こういう古本市に足を運ぶ人なら、お好きなんじゃないかなぁと思った。
わたしは本や読書以外にも、映画も展覧会も舞台も、あらゆる表現物がそんなふうに鑑賞され、体験を通じて体温を感じながら人の手に渡っていくといいな、それが生きる希望になるといいなと思って場をつくってるんだけど、このヒトハコならではの体験で、毎年勇気や活力をもらう。
わたしとマキさんが、それぞれこのまちでいろんな人と事と出会い、考え感じてきた時間と、ひらく方、来た方の時間と、まちのもつ力と、いろんなものがぴったりと組み合わさって、この日しか開かない扉が開くっていう感じ。
そういう非日常で、質量と熱量の交換を、少なくとも66回はやったものだから、二人ともへとへとで、帰ってすぐバタンキューで寝て、また夜にごそごそ起きてきて、楽しかったねーありがとねーまた来年も出たいねー、と言い合うのもまた幸せで。
変わってゆくし、終わりのあるわたしたちだから、こうして願えることが貴い。
場をつくってくださった方、足を運んでくださった方、差し入れしてくださった方、協力してくださった方、見ていてくださった方、このまち、マキさん、ありがとうございました。
次は当たらないかもしれないから最後のつもりで...なーんて言ってたけど、やっぱりまた来年も出たい〜!!
他会場に買いに行けないので、同じ会場の一箱さんたちから。二人いるから交替で抜けてもいいわけだけど、やっぱり説明や音読は本人からしたいよねって思う。座っていてくれればいいからみたいなのとは違うし。
そのへんががんばりすぎちゃう原因でもあり、一箱に出店することの醍醐味でもあり。
一箱古本市に出した本がほしい人に届いた後、自宅の本棚は「今のわたしが一緒にいてほしい本」「わたしだけの図書館」として充実していて、とても素敵な眺めです。
古本市に出るまでいかないけど、二束三文で売るのは忍びない、という方にはこちらもありますよ。NPO・NGOへの寄付・募金になります。
バリューブックスは、こんな取り組みもしているみたい。
一箱古本市は日本全国いろんなところで開催されているので、自分のまちや、近くのまち、ご縁のあるまちでひらかれていたら、出店してみるのも楽しいですよ!
やっぱり場はひらくほうがだんぜん楽しい^^
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