息子とアニメーション映画「千と千尋の神隠し」を観てきた。
最近漫画版『風の谷のナウシカ』を語る会をひらいて、宮崎駿の作品づくりについてあれこれ話題にしたこともあり、タイムリーなリバイバル上映。
わたしはこの作品、映画館で観るのは2001年公開時に以来。DVDではたぶん30回は観ている。観すぎてフランス語版などでも観た。
いやしかし、大画面&良音響で馴染みの映画を観るのはいいですなぁ。映画って大画面で一番美しく見えるように作られているのだなと実感。
だから細かいところに気づけるし、劇場空間に包まれ、身体いっぱい使って観ているから、受け取るものが多い。
こんな色だったんだ、こんな音楽だったんだ、こんなものが映っていたんだ、という具合に。
この体験を息子と共有したかったのです。
ありがとう、映画館!
今回気づいたこと。
・油屋に生えている花は季節めちゃくちゃ(アジサイ、椿、ツツジ、石楠花、ノウゼンカズラ)
・湯婆婆はどこに何をしに行っているのか
・ハクはどこに何をしに行っているのか(ハウル似)
・川を追われたハクは魔法の力を得て何をしようとしたのか
・湯婆婆が立てた誓い「働きたい者には仕事をやる」とは
・なぜ宮崎駿は児童労働を描くのか
・スポイルする(完全に不適切とも悪とも言い切れない)大人の元で育つ、子どもへ「NOとリクエストの出し方」という自立のための贈り物
・過酷で理不尽な環境でも必ず味方は見つかる
・完全なる善、完全なる悪はない
・油屋(主従関係と欲望?)にいるからおかしくなるカオナシ。組織は「カオナシ」によってクラッシュする。
・油屋は油屋で悪ではなく、社会に必要な機能(神様のため)。働いている人は囚われなのか、包摂なのか。
・処罰されないカオナシ、たまたま救済される(仕組みではない点)
・りんを見てて思い出すのは、「こんなところ絶対に辞めてやる」といつも言いながらずっと会社にいた先輩。でもわたしが辞めるときお祝いしてくれた
岡田斗司夫さんの考察を読んだら、またいろいろ考えそう。
『千と千尋の神隠し』を読み解く13の謎[前編] https://note.com/otaking/n/n1e4265aba064
ナウシカの会で、「これ読むといろいろわかりますよ」とオススメされた本。やっぱ読もうかなぁ。
きょう参加したウェビナーで登壇者の方が紹介されていた。
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