もう2ヶ月も経ってしまいました......すみません......レポートをお送りします。
8/28(金)夜、シネマ・チュプキ・タバタさんとのコラボ、〈ゆるっと話そう〉をオンラインにてひらきました。
第14回ゆるっと話そう: 『タゴール・ソングス』
インド・ベンガル地方出身の偉大な詩人タゴール。彼の書いた詩を音楽にのせた「タゴール・ソング」が、100年を越えて人々に受け継がれる様を描く音楽ドキュメンタリーです。
こんなご案内を出しました。
歌は、詩は、一人で味わって大切に胸にもっているだけでも、十分なのかもしれない。語ることは無粋なのかもしれない。
でも、わたしたちがこの映画を旅して感じたことをあえて言葉にして分かち合いたい思いもあります。語りましょう。あなたの言葉で、声で。
ご参加お待ちしています。
こんな話題が出ました。
・こんな映画を待っていた!詩は技巧を知らないと味わえないのかなと諦めそうになっていたが、そうではない詩に出会えてうれしい。国語の勉強としての詩(読み解くため)ではなく、自分の生き方に照らし合わせて味わい、発見ができる。その助けになってくれる映画。
・タゴールのことは『もっとほんとうのこと』という短編小説で知って、物語の力を感じた。そのあとで映画を知った。
・この映画を観て、インドってひとくくりにできないんだなと思った。地方によって全く違う。
・インドには貧困や差別のイメージが強かったけれど、当たり前だけどそれだけじゃないことが見られてよかった。
・分断されたベンガル地方の歴史を調べたくなった。ベンガル人のアイデンティティとしてのタゴールソング。
・音楽もよいし、景色も美しい。
・楽器を変え、奏法を変え、年代問わず誰でもアクセスできる、タゴールソングの懐の広さ。
・ベンガルの人たちにとって、神聖であり、身近でもあるタゴールの存在の不思議。
・10年後にもう一度観たい。
・オノンナさんの「一緒に歩きたい」という発言は、インドにおいては(地方や世代で様々だろうけれど)どのぐらい画期的な発想なのか。インドの男女の関係は、どちらが「上に立つ」などがあるのか。興味がある。
・自分が若い時に「若い時は親に借金してでも外国に行くべし」と聞いたけれど、やっぱりそう思う。(今はちょっと難しい時期だけれど)
・若い人に自分の血肉になったものを手渡したい思いが近頃強い。映画の中のオミテーシュさんにはその点で共感。
・あの人たちにとってのタゴールやタゴールソングスは、どんな存在なのか。自分たちにとっては何にあたるんだろう。多世代みんなで共有する心の歌って?あの感覚をわかりたい。
・日本で言えば和歌?「君が代」は古今和歌集に収められている和歌が歌詞になっている。詠み人知らずだけれど、「ルーツや精神性を表す歌」という点でなんとなく近い?万葉集の時代の和歌が「百人一首」のカードゲームや競技で様々な形で受け継がれているのもおもしろい。
・出来過ぎと言いたくなるほど奇跡的なシーンが切り取られていて、演出なのか?一体どうやって撮影したのか、知りたくなる。
・市井の人々の暮らしや会話に詩がある良さ。日々の暮らしの中に、ふつうの人々の普遍的な願いが込められている。
・こんなに"密"な人たち、今どうしてるのか気になる。
・けっこう劇場にお客さんが来ていた。先の見えない中で、指針になる言葉を求めてこの映画を観にくるのかもしれない。
・都市化されていく中で、歌に織り込まれている美しい農村の原風景(赤土の道など)が、それを知らない若者の中でも息づき、拠り所になっているのは、やはり歌の力か。
〈ゆるっと話そう〉に参加してのご感想
・想定外の感想が聞けてよかった。学生の頃は友だちと観に行ったけれど、今は一人で空いた時間に行くから、誰かと話せるのがうれしい。
・観てからだいぶ経っていたが、みんなで感想を話したらまた観たくなった。
・観ている途中で寝てしまったので、会話についていけるか心配だったが、むしろ補われてよかった。
......などのお声をいただきました。
ありがとうございます。
・佐々木監督のインタビューやトーク
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