ひととび〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する鑑賞の場づくりを通して考えることなど。

すみだ北斎美術館 常設展 鑑賞記録

墨田区にある、すみだ北斎美術館に行ってきた。

https://hokusai-museum.jp/

両国の書店に本の営業に行くところで、そういえばまだ行ったことがなかったなと思い出して、立ち寄ってみた。

去年の太田記念美術館の展示や、川崎浮世絵ギャラリーの月岡芳年展東京都美術館の大浮世絵展などのおかげで、最近浮世絵にも親しんでおり、ようやく「北斎、行ってみようか!」という気持ちになったところでもあった。

 

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ちょうど企画展の端境期だったので、常設展をじっくり観るよい機会、とも思った。

常設展の部屋は思ったよりもコンパクトで、正直拍子抜けしたけれど、丁寧に観ていくと情報としてはかなり充実している。

 

北斎という人、あまりに有名すぎて実は知らないことばかりだった。

貸本屋で働き、版木彫りの仕事などを経て、人気イラストレーターとして挿絵、肉筆画などを手掛けていたが、35歳〜45歳の間に所属していた江戸琳派から抜け、独立。

45歳ごろに葛飾北斎の画号を名乗り出す。この頃が、最晩年につぐ制作点数であったそう。

53歳〜70歳の時期には、絵手本『北斎漫画』などの図案集を多く出す。

71〜73歳でかの有名な富嶽三十六景を発表。今一番知られている北斎の画業はこの辺りか。

75〜90歳で没するまでは、風俗画、宗教画、絵手本などに精を出したそう。

公式ウェブサイトにも詳しく載っている。

https://hokusai-museum.jp/modules/Page/pages/view/402

 

 

 

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北斎のような著名な作家の生涯を追っていくと、何度も画風の転換があり、ターニングポイントとなる出来事があり、代表作が生まれる経緯があり、後進の育成がある。

40歳や45歳ぐらいでようやくやりたいことができるようになってきた、という作家も多い。そういうところに、知らず自分自身の人生を重ねてしまう。

わたしだってここからだ!!と勝手に勇気をもらうような。

 

この再現人形よかった。北斎と応為。

屑だらけの部屋で黙々と描いていたらしい。布団をかぶって描いてたんか。布団の中で、スマホで小説書いてる作家の話を思い出した。

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たっぷり時間をつくって企画展と常設展をガッツリ観るのもいいけれど、フラッと入って常設だけ観るのもいいなぁと思った日であった。

 

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