ひととび 〜人と美の表現活動研究室

観ることの記録。作品が社会に与える影響、観ることが個人の人生に与える影響について考えています。

Face to Face

過去の記録から。2017年11月

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東京都美術館×東京藝術大学の協働プロジェクト『とびらプロジェクト』のオープンレクチャーに行ってきた。

 

こちらのページにPDFとムービーで当日の様子が見られます。すごい!

tobira-project.info

 

わたしは今回とにかく、べてるの向谷地さんに生でお会いしてみたくて。
活字や映像や伝聞でわかったような気になっていたけど、やはり生身のその人に会うのはいいなぁと思った。チャーミングさとか存在の確かさを感じられる。

西村さんとも、一年半ぶりにお話できてよかった。ことほぎラジオを聴いてくださってるみたいでとてもうれしい。何か思うところがあるんだろうな、というファシリだった。勝手に共感するところがあったので、そのことについて近々お話する機会があるといいなと思っている。というか、思ってるだけじゃなくて、自分でお誘いしなきゃだめですね、こういうのは!

内容としては新しい発見というよりも、ここ数年様々な場で見聞きし経験してきたことが集合していて、「そうそう、そうですよね」とうなずくことが多かったかな。「"病"を得る、回復する」ということにおける様々な反応や感情や内面や関係性の変化は、自分自身にも起こった・起こっていることとして非常によく理解できる。こう書くと美しい話っぽいけど、でもほんと、悪いことやダメなこととは言いきれない。

とびらプロジェクトに2014年に応募して面接で落ちたときに、「あー、これは自分でやれっていう神のお告げかな」と爽やかに納得してたつもりだったんだけど、実はどろどろと根に持っていたらしく、そのときの「なんでー!」っていう感じを思い出した。でもきのうの場に出てみて、あ、なんかわたしのやりたいことと似てるっぽいけど決定的に違うかもと思えて、今度こそほんとうに晴れ晴れとしたのでした。

終わってから友だちとあれやこれや語り尽くして、途中から息子も合流して、楽しい日曜日でした。

 


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深呼吸が教えてくれること

先日、友人のまゆみさんがひらいている深呼吸のワークショップに参加した。

mayuminaba.hatenablog.com

 

すごくよかった。参加してよかった。

 

わたしはいろいろ疑問や仮説を持っていったので、受け取るものがたくさんだった。

 

今回は特に、競技かるたの大会シーズンに向けて対戦の場でとりいれられること、日常に取り入れられること、などを知りたくて参加した。

 

競技かるたを始めてわりと早い段階で、「呼吸の仕方もけっこう大事では?」と考えるようになった。それについて指導者に質問をしたこともあるのだけれど、なかなか聞きたい答えは得られないできた。

練習量の多い人は、練習の中で自然と身に付いていくものなんだろう。
でもわたしは練習量が限られているので、少ない練習の中でいかに意図的にやるか、発見するかということが重要。その一つが呼吸だった。

 

わかったこと。例えば。

最近かるたをしていると、一本めにすごく眠くなってくることがあって、どうしてなのかと困っていた。よく寝ているはずなのにとか、やる気がないのか、とか。

それをまゆみさんに話すと、「それは身体としてはリラックスしていてよい状態ということ、直前までとても緊張しているということなんだ」とのことだった。
確かに眠くなっているときは、試合は劣勢なのだけれど、呼吸は深くなって、身体はリラックスしている。

 

なるほどー!そういうことだったのか!

 

そうであれば眠くなったときにも自分を責めずに済むし、ああ、今リラックスしているんだな、いい傾向だなとわかる。リラックスしたところで、ようやくいい感じで集中できるということなのだ。そこで、習った深呼吸を試してみられる。

もちろん基礎的な体力の問題もあるので、何本も取って限界にくると、どうしても疲れて眠くはなる。でも、少なくともこの1試合目の眠気の理由がわかり、それへの対応もわかると、俄然前向きに取り組めるようになった。

これは非常にありがたい!!

 

 

わたしの場合は、たとえばこういう発見があったのだけれど、べつに特に知りたいことがなくても、ただ身を委ねているだけでとても気持ちいいのでおすすめ。

・いつも何かに追われていて、気づくと息をしていないかも!

・眠りにつくのに時間がかかる、寝ても睡眠内容がよくなくて日中眠い

・頭痛肩こりがひどい

とかの方にいいかも。

もちろん医療行為ではないし、これですべてが解決するわけではないけれども、自分で意図的に身体に働きかけられることあるよ、という話。

 

何より、自分の身体を身近に感じられるのは、うれしい。
「わたし」と「わたしの身体」がひとつながりになる感覚。

 

 

 

ポーズを3つに限定してじっくりこれでもかというぐらい、身体がわかるまで体感させてもらえるので、定着する。

いっこをサラッととか、症例別にたくさん教えてくれる場や、緊張感があってついていくのに必死という場で教わったことは、残念ながら流れてしまって、日常で再現できないことが多かったんだなぁ、ということもわかる。

 

呼吸シェアリストという人に教える資格をとったということなので、その指導法にもいろんな理論が詰め込まれているんだろう。
それに、まゆみさん自身の資質と学びが加わって、「手渡されている」という実感がある。

 

いろんなことを学んで専門にしている友だちのおかげで、わたしは健やかです。

ありがとう。

 

 

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映画『シーモアさんと大人の人生入門』鑑賞記録

過去の鑑賞記録から。2016年10月___________________________

 

 

映画「シーモアさんと、大人の人生入門」を観た。

www.uplink.co.jp

 

途中途中、涙がはらはらと流れた。左隣の友人も泣いていた。右隣の人も泣いてた。「泣ける映画です!」とかじゃないんだけど、たぶんそれぞれの理由でこみあげてくるものがある。

 

わたしはなんだか許された気がした。音楽とか映画とか演技とか、芸術の言葉で、美を愛し究めようとする人々の言葉や存在により。

 

音楽をそれほど真剣にやっていたわけではない。けれど、ああ、この歳になって、こんなにも親しく愛おしく感じるとは。
わたし、本当はピアノが好きだったのかな。
ピアノの音をずっと聴いていたら小さい頃のことが思い出された。

 

美に対する感情的反応こそが、人間を人間たらしめている。それはぜったいに奪われてはならないし、人からも奪ってはならない。

DVD出たら買おう。
イーサン・ホーク、あなたいい仕事してるよ!

 

*追記*

その後、DVDを購入した。作業のBGC(バックグラウンドシネマ)として最適。

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市民オーケストラという世界

noteで配信している『ひととびラジオ』で「打楽器のいい話」を一緒にしてくれた、ゆきこさんの所属する、葛飾フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会が12/8(日)にあります。

katsuphil.org

 

クラシックのコンサートに行き慣れてないけど、あるいは、しばらく行っていなかったけれど、何かきっかけがあればなーと思っていた方。
「打楽器のゆきこさん」を目当てに行ってみるのとかどうですか。
打楽器は見つけやすいですし(最上段)。

 

ゆきこさん登場の回を貼っときますね。

note.com

note.com

 


ゆきこさん、めっちゃカッコいいんで、ご都合つく方はぜひ。

クラシックの生の音はもちろんよいし、
市民オケで生きる人たちの存在、
市民に愛される地元ホールや、市民オケの世界に触れられるのも、とてもいいのです。

 

もし未経験の方がいらしたら、そこにぜひ橋をかけたいなぁと思っています。

「これ」でしか体験できないことがある。必ずある。

 

 

当日の定演の曲は、

ドヴォルザーク交響詩「真昼の魔女」
マーラー:歌曲集「さすらう若人の歌
ラフマニノフ交響曲第3番

わたしもちょうど予習をはじめたところです。

 

Youtubeで繰り返し聴いて、好きな楽章を見つけたり、曲の成り立ちを知ったり、予習していくとまた楽しいです。

終わってから、連れの方と感想を交わし合う時間を作るのもよいですね、雑談に流れないように時間を決めてしっかりキープ。

「よかったねー」の先にいく、自分にとっての対象の存在をしっかり感じきるのが鑑賞対話。

 

どなたかに橋がかかりますように^^

 

 

 

去年の第九ふむふむ予習会、楽しかったなぁ。その後の発見もありがたかった。

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映画、本、舞台、展覧会...等、
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募集中のイベント
▼2019年12月22日(土) 2019冬至のコラージュの会
https://collage2019toji.peatix.com/  (練馬)

▼2019年12月27日(金) 映画『ディリリとパリの時間旅行』でゆるっと話そう 
http://chupki.jpn.org/archives/4982  (田端)

▼2020年1月8日(水) 爽やかな集中感 競技かるた体験会
https://coubic.com/uminoie/174356 (横浜)

 

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世界のブックデザイン@印刷博物館(2013年)

鑑賞の記録として。過去に書いたものから。2013年11月。

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世界のブックデザイン@印刷博物館に行ってきました。

印刷博物館:P&Pギャラリー > 世界のブックデザイン2012-13



開催初日に行ったのは、初めて。
さすがに並べ立てで、本がきれいです。
日本、ドイツ、オランダ、スイス、
オーストリア、ベルギー、カナダ、中国の8カ国で
それぞれ開催されたコンクールの入賞作品と、
毎年ドイツで開催される国際コンクールの入賞作品から、
約200点が展示されています。

「美しい本」というだけあって、一冊一冊がものすごく個性的。
実物を手にとって、
サイズ、素材、紙質、色、フォント、言語、写真、
レイアウトなどなどを細部まで指で触れてみて味わって、
さらに解説も読んで...
というのを一冊ずつやっていたら、
まるで一人ひとりとじっくりと対話しているような気持ち

個性の強い200人といっぺんに話すのはさすがに疲れて
2/3ぐらいと話したところでストップして、
また出直すことにしました。


私は読書も好きだし、本というモノ自体も好き。
「美しい本を所有したい!」という気持ちもある。

ゆえに、「本というモノはなくならないであろうな」
とあらためて思いました。
紙はなくなるかもしれないけど、
本はなんらかの形で生き続けると思う。

ミュージシャンが生で演奏するのを聴きたい人がいるよう
本もまた、生のモノに触れていたい人がいます。

だからこそ、これからはもう、
美しい本しか存在しなくなるのではないか。
もっともっと美しさが追求されていくのではないか。
美しくない書籍や情報は、電子書籍やネット上に存在していればよく、
これからは、資源ゴミやリサイクルに出されていたよりも
もっと簡単に読み流され捨てられ、消去されていく。

じゃあ、その「本の美しさ」って何?
と思ったら、この展覧会へぜひ。
今、評価されているいくつかの美しさの基準が見えると思います。
それは、来年になったらまたもっと進化していることでしょう。

しかもこの展覧会、無料!

私もまた足を運ぼうと思います。
 
 
 
 

 

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《レポート》あのころのいじめとわたしに会いにいく読書会@Umiのいえ(第2回)

先日横浜にていじめテーマの読書会をひらきました。
Umiのいえのスタッフ・さとみさんが素晴らしいレポートを書いてくださっていますので、ぜひお読みいただきたいです。
 
 
わたしは課題小説『かかしの旅』を準備のためにもう何回も読んでいますが、今回のみなさんと場で読んでみて、15歳の少年の、大人びた面と子どもの面での揺れ動き、強さと弱さ、諦念と信念、脆さと確かさ...いろいろな面を発見しました。
 
見つめていると、自分の中にもある、かつてあったあの感情がチラチラと動きます。「急に思い出したことがある!」と話してくださった方もいらっしゃいました。
被害であれ、加害であり、観衆であれ、傍観であれ、紐づいている記憶が必ずある。
それが思い出そうとしたのではなく、思い出された。
思い出してもらいたがっていた「あのころのわたし」がいたのではないか、と思われるようなエピソードでした。
 
また、今は子の親として、大人としての立場から読むわたしたちにとって、この子に、この子たちに、この場に今ならどんなことができるのだろうかと、やはり考えることにもなります。
 
文部科学省の調査では、2018年度の全国の国公私立小中学校・高校・特別支援学校でのいじめの認知件数は、これまでで最多の54万3933件だったそうです。自ら命を絶つ子どもも前年度から82人増え、332人。(関連記事
 
こちらの小説がおさめられているアンソロジー集『いじめの時間』は、1997年に出た本なのですが、いじめの発生の仕方やジェンダーの描き方などに時代の投影を感じる部分が少なからずあることに、参加者からご指摘いただき、ハッとしました。
今読むとそれは大きな偏見、偏った見方になります。
ある部分では普遍を描いているのですが、限界もありました。
もう少し今の現状......例えばインターネットやセクシャルマイノリティ、"定型"でない家族など、を取り入れたような作品を、次回は選ぼうかと考えています。
 

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進め方は、前回と同様、わたしのほうで物語の冒頭を紹介したあと、みなさんに担当を割り振って、3〜5ページ程度を精読して、要約してもらい、その後感想を口にしながら進めて行きました。
 
予告はしていたものの、このような「要約して発表する」やり方に緊張を覚えた方もいたかと思います。それでも、あえて「ハードル」を設けたのは、いじめ、すなわち暴力という大きなテーマの山を登り、さらに「あのころの自分」にも会いに行くためには、物語に深いコミットメントをする必要があるからです。
 
また、一人ひとり見えている景色の違いのようなものを、より強く擬似的に体験してみたかったからです。視野の重なりの中で浮かび上がってくる事実や、語られなかった人々の行動や感情を想像することで、物語とのより深い領域での接続を試みました。
 
自分の与えられた視野(情報・ページ)しか見えない、他の人に伝えなければならない、他の人の読んだ箇所を一所懸命に聞かなければならないからこそ、出てくる何かに期待していました。
 
「精読」を大学などの高等教育の時代まではしていた方も、一度学問の場から遠ざかってしまうと、なかなか日常で行う機会はありません。その感覚をたまに取り戻してみると、まだまだ自分はストレッチ可能。まだまだ使っていない領域があります。
そこを格闘してみることに価値があります。
 

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今回は、物語を理解するツールとして、人物関係と時間経過を図に描いて持ってお渡ししました。

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内容や物語を辿りながら、自分の今動いている感情や過去の経験にアクセスしながら言葉を紡いでいく時間。
場での体験が深いもの(「深刻」ではない)であればあるほど、日常に持ち帰るものも多くなります。場から出る瞬間に、少し座標が変わっていてほしい。見える景色が少し変わっていてほしい。ここでの体験が、めいめいが日常を生きる力になれば。
 
そんなことを願いながら、いつも場をひらいています。
 

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わたしの願い、星のように天高くにきらめく願いとしては、「この世界から暴力をなくしていきたい」ということがあります。
けれども、場の中で「暴力をなくしましょう」や「どうしたらいじめを減らせるか」や「なぜいじめが起こるのか考えよう」というような、ある意味「わかりやすい」ベクトルは持ち込みません。
それを出した途端に、自分事でなくなってしまうからです。
 
スローガンを声高に叫ぶよりも、ひとつの表現、ひとつの作品にふれ、作品を理解しようとし、他者と対話をしながら、自分の感情や記憶や知見を言葉にする、自分を主語にする。
わたしはこう思った、こう感じた、こう考えた、これを思い出した。「わたしは」。
それとはまた全く違うことが、「あなた」にも起こっている。
それを聴き、語りとしているうちに、ようやく自分事になり得る。
 
素朴な感想を話す。
感想を積み重ねながら、知識や知恵や情報を取り入れながら、次第に願望や意見や信念が形を取っていく。
 
段階が必要だと考えています。
 
 
この人間が抱えるテーマについて、広く人々に考えてほしい・議論をしてほしいというときに、鑑賞対話の場が貢献できることがあります。
 
読書会もそのような鑑賞対話の場のひとつです。
 
 
 
わたしの定義では、読書会とは「個人の読書経験を共有する場の総称」です。
しつらえ方や進め方、具体的にすることは、場をひらく人(主催者やファシリテーター)により異なります。
・どのようなテーマと問いを置くか
・どのような作品を選ぶか
・どこでひらくか
・だれを対象にするか
・どのような準備をするか.....など。
詳しくは、『読書会のつくり方』と題して、いずれ書籍の形でまとめたいと思います。
 
 
 
今回の読書会にご参加くださった方、ご関心をお寄せくださった方、
ありがとうございました!
 
次回のUmiのいえでの読書会は、2020年2月8日(土)10:00-12:30です。
課題本が変わります。ただいま鋭意選書中。
★お申し込みは開始してます。https://coubic.com/uminoie/979560

 

Umiのいえでは、爽やかな集中感 競技かるた体験会 もひらいています。
頭だけでなく心だけでなく、身体全体で百人一首を鑑賞します。
未経験者向けの会です。ぜひ一度いらしてください。次回1月は冬の歌を中心に。

coubic.com

 

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《レポート》11/22 『おいしい家族』でゆるっと話そう@シネマ・チュプキ・タバタ

「ゆるっと話そう」は、シネマ・チュプキ・タバタで映画が終わってからの45分間の小さな場。月に1度、作品を選んでひらいています。

観た人同士でちょこっと話していくだけで、鑑賞体験がこんなに楽しく深くなるんだ!という、リアルの場で、しかも安心安全な場の中で感想を語ることの良さを体験をしていただいています。

また劇場にとっては、
感想を話せる場があるのなら足を運んでみようかな!と思うお客さんを増やし、ファンを増やし、コミュニティを育てる機能にもなります。(詳細は舟之川聖子公式サイトへ)

 

さて、第6回となる11月は、映画『おいしい家族』でゆるっと話そうでした。

chupki.jpn.org

 


参加してくださったのは5名の方々。

ふくだももこ監督の大ファンの方、聴覚障害で字幕付きの映画をかけている映画館があると聞いて来た方、イベントでふくだももこ監督のトークを聞いてぜひ映画を観てみたくてという赤ちゃん連れの方、など、とってもチュプキらしい顔ぶれになりました。

 

というのも。シネマ・チュプキ・タバタは日本で初めてのユニバーサル・シアター。

chupki.jpn.org

聴覚障害のある方には字幕、視覚障害のある方には音声ガイド、小さなお子さん連れの方には個室の親子鑑賞室、車椅子の方には車椅子スペース...とどんな人とも一緒に映画を楽しむことができるのです。



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わたしは、聴覚障害の方と筆談以外でお話するのがはじめてだったのですが、UDトークという便利なツールを使って、とてもスムーズに進みました。
これはほんとびっくり!楽しかった!

発語される方だったので、ご自身の感想も問題なく聞き取れましたし、こちらの微妙な表情の変化を読んでくださるので、ついつい普通に振舞ってしまいましたが、そのぐらい、ごくフツーでした。

横浜のジャック&ベティでときどき手話弁士さんのガイドが入る上映があるということもおっしゃってました。でもそれと専用字幕で観るのはまた違う体験だったとのこと。

 


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感想をうかがっていくと、

・ふくだももこ監督の魅力

LGBT?!名前をつけることの意味のなさについて

・家族が、家族の関係が変化していくことについて

・主人公の橙花を演じた松本穂香さんについて

・橙花なにがターニングポイントだったんだろう、なにが足りなかったんだろう

・映画をみて思い出した自分のこと

・これからの自分の家族関係のこと、暮らす場所のこと

小説版もぜひ読んでほしい!言えないけどエンディングが...!!

などなど、続々と出てきました。

わたしも、自分の離婚の経験や、劇中の食べ物が気になった話などをしました。

 

一人ひとりたくさん話したいことを持っていたけれど、一人がずーっと話しっぱなしということもなくて。

持ち寄りながらお互いに影響を与え合い、少しずつ言葉になってふくらんでいった感じがありました。

雨の降る寒い日でしたが、温かい気持ちでいっぱいになりました。

 

「今ここで話はじめたらどんどん出てきたけれど、帰り道や後日にもきっと、"あれも話したかった"、"これもあった"と思いそう」という感想をいただきました。

ほんとそうなんですよー。活性化される。

いつも願っているとおり、映画鑑賞がもっと深く広く豊かになる「体験の時間」をご提供できたかなと思います。

 

スタッフさんも「(わたしが映画を観て)グッときたところ、この感じなんだろう?というところをみなさんが言語化してくれて泣きそうになりました〜」
と感想をくださいました。

 

じ〜ん、うれしい^^

 

ご参加くださった方、ご関心をお寄せくださった方、ありがとうございました!

 

 

そういえば、11月22日は、「いい夫婦の日」でした^^

佳き日に開催できて、それもよかったです。

 

 

次回は、12月27日(金)第7回『ディリリとパリの時間旅行』でゆるっと話そう、です。終映後、チュプキ2Fのスペースで行います。どうぞご予定くださいね♪

chupki.jpn.org

 

 

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映画『判決、ふたつの希望』鑑賞記録

映画『判決、ふたつの希望』を観た。

原題"The Insult"

侮辱。

 

 

longride.jp


 

2017年の公開当時は観られなかったけれど、ずっと気になっていた。

ようやく観るタイミングになった。

 

レバノン史上初、アカデミー賞外国語映画賞ノミネート!
タランティーノ監督の元で修業を積んだレバノン出身監督による
ふたりの男のささいな諍いが、国を揺るがす法廷争いを巻き起こす感動の法廷ドラマ
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

 

と聞くと何か、簡略化されていたり、過剰にドラマ部分が盛られすぎていたり、善悪が明確にされてしまっているのだろうか、と身構える部分が少なからずあったのだけれど、全体の印象としては、なんとも見事なストーリーテリングだった。

シーンやセリフで説明しすぎず、俳優の演技で伝えつつ、コンテクストを共有していないわたしたちにも、前知識があまりなくても入っていけるように仕立ててくれている。

物語のための設定ではなく、一人ひとりの登場人物が、その人の人生を生きている映画であるところがよかった。

 

物語の進行を通して見えてくる彼の国の事情。裁判という装置を中に入れたことで、どちら側からの景色も見える。誰かに肩入れすることもない。

一つの国民、一つの民族、一つの宗教であっても、一枚岩ではない。
一人ひとりの思想や思いは一人ひとりのものだ、という複雑さもリアリティがある。

 

 

もちろん現実とどのぐらい同じか、どのぐらい違うかはわからない。

このわからなさを持ったまま、けれども観続けることができる、というところが大切だ。

 

中東の歴史は要素があまりにも多く複雑で、また刻々と変化していくので、体系立てながら、現状を理解することが難しいことのひとつだと思う。

自国の政治でさえ難しいのに、他国の、それも宗教や民族が入り乱れた地域での、日本にまでニュースが届かない、届いていても積極的に取りに行かなくては目にすることもないようなこともたくさんある。

すべてを理解することはできないが、たまたま自分がそのとき出会ったもの、自分が関心を持った入口から、少しずつ知っていってもいいという気持ちになった。あらためて。

天然資源の少ない日本は、中東に依存している。だから知るということでもよい。

あるいは既に今起こっているわたしたちの国の中の分断について考えることもできる。

宗教や民族、言語や文化や風習、世代の違いを持ちながらも、どのように政治レベルで市民レベルで社会的に包摂していくのか、痛みの歴史をどう捉えるのか伝えるのか、どう共生していくのか。。

 

謝罪とは。

裁くとは。

赦すとは。

 

 


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これまでに観たいくつかの印象的な分断と共生を模索する映画についても思い出した。

プロミス」(2001年 パレスチナイスラエルの子供達の交流を描く)

ナッシング・パーソナル」(1995年 北アイルランドベルファストを舞台にした抗争を、プロテスタントユニオニストのテロリストの側から描く)

バベルの学校」(2013年 パリの中学校を舞台に20の国籍、24人の生徒の物語を描くドキュメンタリー)

f:id:hitotobi:20191125130507j:image

 

テーマは常に同じ。

すべての人間に起こり得る普遍的なことを、映画という表現形式のおかげで観ている時間だけでも真摯に見つめることができる。

 

わたしたちは深い根源的な望みでは共感しあえることを知っている。
だから新たな傷が生まないこともできる。
傷が生まれたあともわたしたちは生きている限り回復できる。

 

人間として尊厳をもって生きる。

他の人間と共に生きる。

 

大切なことを、静かに丁寧に語りたくなる映画。

 

 

募集中のイベント

▼2019年12月22日(土) 2019冬至のコラージュの会
https://collage2019toji.peatix.com/  (練馬)

▼2020年1月8日(水) 爽やかな集中感 競技かるた体験会
https://coubic.com/uminoie/174356 (横浜)

▼毎月シネマ・チュプキ・タバタで鑑賞後の感想を「ゆるっと話そう」実施中
http://chupki.jpn.org/ (田端)

 

 

鑑賞対話ファシリテーション(グループ・団体向け)

・表現物の価値を広めたい、共有したい、遺したい業界団体、
 教育や啓発を促したい、活動テーマをお持ちのNPO団体からのご依頼で、表現物の鑑賞対話の場を企画・設計・進行します。
・鑑賞会、上映会、読書会、勉強会などのイベントやワークショップにより、作品や題材を元に、鑑賞者同士が対話を通して学ぶ場をつくります。

https://seikofunanokawa.com/service-menu/kansho-taiwa-facilitation/

 

場づくりコンサルティング(個人セッション)

・読書会、学ぶ会、上映会、シェア会、愛好会...などのイベントや講座。
・企画・設計・進行・宣伝のご相談のります。
・Zoom または 東京都内で対面
・30分¥5,500、60分 ¥11,000(税込)
・募集文の添削やフィードバック、ふりかえりの壁打ち相手にもどうぞ。

https://seikofunanokawa.com/service-menu/badukuri-consulting/

 

 

 

12月のEテレ[100分de名著]は『カラマーゾフの兄弟』

きょうは100分de名著のご紹介です。

www.nhk.or.jp

 

前々から好きだった番組ですが、今年の春頃から急にわたしの人生のテーマにガンガンと食い入ってくるようになりました。
そのときそのときで自分が必要としているものを見せてくれるものだから、欠かさず録画予約して観るようになりました。

 

特に、

平家物語

小松左京スペシャ

戦争論/カイヨワ

・燃え上がる緑の木/大江健三郎

善の研究西田幾多郎

に非常に影響を受けました。

 

●●●

 

100分de名著は毎回25分の番組を週に1回、全4回で放映する番組です。

その月その月のテーマになる名著を

・番組を進行するパーソナリティと、
・視聴者の代弁およびタレント(才能)からコメントするパーソナリティと、
・ゲストの先生

三者が、

・何故これが名著なのか、
・どんな人がどんな時代背景の中で書いたのか、
・どこからどのように読めばいいか、
そして何より大切な、
・今これを読むことがわたしたちにとってどのような意味があるのか、
を段階を追って考えるようにしてくれています。

とても構成的でありながら、あくまでも自然な流れの中で、それを考えさせてもらえる。

 

次の回までの1週間をその問いと共に生きる、というサイクルもとてもよい。

録り貯めて一気に観るのもいいけれど、

これはなるべくリアルタイムで放映から近い時期に観るのがおすすめです。

こういうのが、地上波TV放映の贅沢な使い方だろうなぁ、と最近思います。

あえて時間を節約せず、「不便さ」を自分の生活に敷いてみるような。

 

単なる解説番組ではなく、根拠なき感想だけの放談でもなく。

原文を辿りながら、事実、知識、知見を取り入れながら、感じたことを交わしながら、進めていく。

ゲストの先生にもよるけれども、パーソナリティのコメントに、「お、それはいいですね、なるほどーその解釈はすごい」などと、素直に反応している先生はとても好感がもてる。その場で対話が生成されているという感じ。(わたしの好きな小野正嗣先生の回だったんですけど^^)


原作から派生した、しかし確立された一個の「100分de名著という表現形式」という感じ。鑑賞した満足感がすごいです。

 

わたしの鑑賞対話の場のひとつの理想の形。いや、理想の形のうちのひとつ、かな。

 

●●●

 

9月にNHKカルチャー青山の"『100分de名著』特別講座『平家物語』と『モモ』をつなぐ"という講座に参加したときに、プロデューサーの秋満さんの番組づくりのお話なども少しうかがえて、ますます番組のファンになりました。

 ↑ リプライツリーも展開して読んでみてください。安田登さんの講座なだけに(ご存知の方はお分かりいただけるのではないかと思うけれども!)、言語化しづらいおもしろさてんこ盛りの会でした。

 


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さて、わたしにとってのそんな100分de名著、
ついに来月12月はカラマーゾフの兄弟!!

略して「カラ兄」。

 

わたくし、過去にこの名著にトライすること実に5回。
いずれも道半ばで行き倒れました。。
村上春樹の読者界隈ではよく話題になるカラ兄。
海辺のカフカのあとの『少年カフカ』という読者とのやり取りをまとめた書籍でもカラ兄だけでどんだけ盛り上がんねん!これは今度こそ完読を!!と試みたんですが、このときもだめだった。新訳でも挫折、、

 
当時は、人物の発言や行動が「理解」「共感」がしづらいところがあって、この人たち一体どうなるんだろう、という興味が持続しないというところがありました。気性が激しいんですよね、どなたも。そのあたりもしんどいところだったり。
ロシアならではの一人で複数の呼び方を持っていたり、人物関係も複雑。。
 
でもガルシア=マルケスの『百年の孤独』は読めたから(比べていいのかわからないけど)、なにかきっかけがあればおもしろく読めるはずだ、という確信だけはある。
 
しかも、100分de名著が導いてくれたら、今度こそ行けるような気がする。
しかも、ゲストで解説してくださる先生は、訳者の亀山郁夫さんです。間違いない!
よし、少しでも予習をするぜ!と思ったら、家にあったカラ兄をわたし、いつのまにか売り払っていました。。
 
まずは観るところから。
テキストも買います^^
 
 
 
さらにツイッターを眺めていたら、人名一覧を作っていた方がいました。

 

 人物相関図も!ありがたいなー!
 
●●●
 
いつの日か、『カラマーゾフの兄弟』の読書会の鑑賞対話ファシリテーションを務めたいです^^
 
 
 

 

募集中のイベント

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鑑賞対話ファシリテーション(グループ・団体向け)

・表現物の価値を広めたい、共有したい、遺したい業界団体、
 教育や啓発を促したい、活動テーマをお持ちのNPO団体や企業からのご依頼で、表現物の鑑賞対話の場を企画・設計・進行します。
・鑑賞会、上映会、読書会、勉強会などのイベントやワークショップにより、作品や題材を元に、鑑賞者同士が対話を通して学ぶ場をつくります。

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場づくりコンサルティング(個人セッション)

・読書会、学ぶ会、上映会、シェア会、愛好会...などのイベントや講座。
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・Zoom または 東京都内で対面
・30分¥5,500、60分 ¥11,000(税込)
・募集文の添削やフィードバック、ふりかえりの壁打ち相手にもどうぞ。

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漫画『生理ちゃん』を語り合う読書会、ひらきました

11月19日、豪徳寺の赤ちゃん用品と本のお店・Maar(マール)さんで、
漫画『生理ちゃん』を語り合う読書会をひらきました。

 

こんなご案内を出しました。

hitotobi.hatenadiary.jp

 

Maarさん手書きのチラシ♡  タイトル横の子は「店長の生理ちゃん」だそう!!

f:id:hitotobi:20191120113245j:image

 

当日はわたし、Maarさんと、他に4名の方が来てくださいました。

お茶とお菓子をいただきながら、話題が尽きない時間となりました。

 

なんといっても、『生理ちゃん』という作品のもつパワーがすごい。
本気で読むと一話一話の世界観に圧倒されます。

性の別を行き来するだけでも広いのに、時間のスケールと地理のスケールがすごい。
その絵柄や描線のように軽々と超えてしまいます。

 

最初わたしは生理の症状のことについて延々と語られていくのかな、とイメージしていましたが、全然そういうものではなかった。
いくつもの世代、過去や未来の時代を超える話、
制度や因習や構造の話、
今まさに社会の問題として浮き彫りになっている話...。

でも、どの話にも課題と希望とがあり、愛がある。そこが素晴らしいのです。

 

主人公が回復したり解決する力を自分自身がもっていることに気づくこと。
それを生理ちゃんがそっと応援し支えてくれている。

ああ、そうか、生理を「やり過ごす」ものだと思っていたけれど、わたしの大切なパートナーだったわね...と生理がある人は気づくのでした。

本人でさえ見逃しているような、ささやかな面倒くさやしんどさ、心の揺れ動きを表現してくれています。あるあるなのに、一般化も矮小化もされない。貶めないし、哀れんでもいない、わかろうとしすぎない、わかっているふりもしない。

小山健さんの取材がすごい!という話題も出ました。

 

もちろん手放しで賞賛するだけではなく、『生理ちゃん』で今後ぜひ扱ってほしいものもでてきました。

「性欲くん」や「童貞くん」の描き方、もっといろいろ読みたい。生理ちゃんみたいに応援し支えてくれる存在が男性にとっても必要だと思う。男性にとっての性や生理の話が、男性同士の関係性を歪にしたり不健全にしない方向があるのでは。個別性がもっとあるのでは。男性が自己嫌悪に向かわないような、つまり自分が男性であることを嫌悪しないような。

生理痛があって仕方がないのではなく、生活習慣の延長として生理痛が重くなっている可能性もある。養生についてもふれられたら。鎮痛剤を飲んで一発OKというだけではない身体との付き合い方がある。そもそも鎮痛剤が効かない人もいる。

 

 

とはいえ、単行本でいえば「2日目」やウェブ連載の16話あたりからは、メッセージが強く打ち出されていて、一つ一つにずっしりとしたテーマがあるので、「ああ、生理にまつわることでは、そういう視点もあった、そういうテーマも、そういうエピソードも、自分の中にあった」ことに気づかされます。

このページ数とは思えない濃さ、ほんとうにこれからも応援したい連載です。

 

あら、結局はベタ褒めになりますね!!!!笑

 

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生理と現役で付き合っている方も、付き合っていない方も、
男性も女性もどんな性の方も、セクシャリティジェンダーかかわらず、
この作品の感想を語りたいと願い、なるべく偏りない進行を心がけました。

誰かが言っていた話、どこかで聞いた話でなく、「わたしは」を主語に実感や主観の話をすること。そして、作品からインスピレーションを受けて展開していくことと、作品自体に描かれていることの感想や解釈とをバランスよい進行も目指しました。

...が、実際はどうだったでしょうか。


場にいたわたしの感触としては、
「わたしには理解し得ないことがある」
「これがほんとうに最善なのだろうか」
と揺れながら人と生きていくことについて考えました。

その実践が、「場をつくること」と言えるのかもしれない。

 

ご参加くださった方、ご関心をお寄せくださった方、ありがとうございました。

 

Maarさんもレポートを書いてくださいました。ありがとうございます^^
今回Maarさんとよいタイミングで再会でき、こうして場所と人とつながった、文脈を大切にした場をひらけたことがとてもうれしいです。
お互い、それぞれに、また新たな物語がはじまることを確信しています。

akachantoissyo.wordpress.com

 


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わたしも自分の生理ちゃん描いてみた。なぜか小顔、サスペンダー。

f:id:hitotobi:20191120113600j:plain

 

 

『生理ちゃん』はウェブで全作読めます!

omocoro.jp

 

単行本を買ってまとめて読むこともできます。
カバー裏にお楽しみがあります。えらべる♡

 

 

こちらも生理について知るための本。

『アイドルと生理ちゃん』に関連してご紹介しました。
女性アスリート自身、サポートをしている人はもちろん、アスリートでなくても生理について学べる本。もうすぐ娘さんが初潮を迎えるという方にもおすすめしました。

 

映画の興行のほうは2〜3週の短期間で公開終了してしまうようですが、二番館、三番館で引き継いでくれるといいな。

https://seirichan.official-movie.com/  !注意!音声出ます(これがいただけない...)

 

 

*追記*

読書会当日の11月19日は国際男性デーでした。

note.mu

 

 

募集中のイベント 

▼2019年11月23日(土•祝) あのころの《いじめ》と《わたし》に会いに行く読書会
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Peatixで募集中のイベント 
https://hitotobi.peatix.com/
※フォローすると開催のお知らせがメールで届きます。

 

 

場づくりコンサルティング(個人セッション)

・Zoom または 東京都内で対面
・30分¥5,500、60分 ¥11,00(税込)
・読書会、学ぶ会、上映会、シェア会、愛好会...などのイベントや講座。
・企画・設計・進行・宣伝のご相談のります。
・募集文の添削やフィードバック、ふりかえりの壁打ち相手にもどうぞ。http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2019/02/18/150805


鑑賞対話ファシリテーションのご依頼もお待ちしております。

 

連載中
▼『場づくりを成功させるための5つの鍵』(寺子屋学)
https://terakoyagaku.net/group/bazukuri/

▼ noteでも書いたり話したりしています。

note.mu

 

 

1/8(水) 新春の競技かるた体験会、ひらきます

キリッとした寒さのある日も混ざってきて、だんだん年末が近づいてきたなぁという感じがします。ここまでくるともう、来年のことを言っても鬼も笑わなくなる!

 

ということでご案内です。

 

2020年の「場ひらき」は、この会になりそうです。

 

未経験者向け・第5回 爽やかな集中感 競技かるた体験会
横浜駅徒歩5分 umiのいえ にて。

coubic.com

 

今やお正月でさえも、何もしないでいると季節感にふれにくくなっている気がする。

大切な願いや祈りや祝いの機会を大切にできたらなとも思っています。

 

大人になったからこそ楽しめる、
・季節を歌で感じる、「鑑賞の味わい」
・身体ごと歌を感じる、「全感覚の覚醒」
・教えると教わるが混じり合い、「持ち寄る場」

をご用意して、次回は冬の歌を楽しむ会にいたします。

お正月にかるたって、やっぱりいいな!って思ってもらえるといいなー。

ご参加お待ちしています。

 

前回・秋に開催したときのレポートはこちらです。

hitotobi.hatenadiary.jp

 

f:id:hitotobi:20191120103948j:plain

 

 

 

 

Information

百人一首と競技かるたの出張開催、承ります。

●概要:千年の時を経て、文学、文化、芸術、スポーツなど様々なジャンルにわたって発展してきた百人一首。競技かるたを通して、その奥深さにふれてみる、競技かるた未経験者向けの体験講座です。

●内容百人一首の成立〜競技かるたに発展していくまでの歴史や文化的背景を知り、和歌を鑑賞します。後半は競技かるたの公式ルールにのっとって、実際に取る体験をします。

●講師:舟之川聖子

"競技かるたの聖地"滋賀県大津市の出身。子どもの頃から家庭や学校で百人一首に親しむ。2012年に漫画「ちはやふる」を読み、百人一首を好きだった気持ちを思い出す。友人と「かるたCafe」というコミュニティを立ち上げ、2017年まで活動した後、かるた会に入会。競技かるたに本格的に取り組む。現在はC級初段。

●講師料
3.5万円〜+交通費別途。
(講座時間:〜2時間, 参加者:4名〜, 事前打ち合わせ:〜1時間。

●実績

杉並区 【男女平等推進センター講座】マンガから学ぶ「女性の働き方と両立支援」 (実施者:こどもコワーキングbabyCo)

http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2018/10/08/152323

中央区 女性センター「ブーケ21」講座 「ようこそ!百人一首と競技かるたの世界へ」

http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2018/03/27/175736

はじめての競技かるた@アカシデカフェ
http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2018/06/18/152850

●お問い合わせフォーム●

 

 

《お知らせ》12/22(日)冬至のコラージュの会、ひらきます

2019年最後のコラージュの会、冬至のコラージュの会を冬至の日にひらきます。

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年に4回、暦の節目につくるコラージュの会をひらいています。
雑誌やチラシや写真を切って台紙に貼り付けていく、気軽に楽しめるコラージュです。

今回は冬至にひらきます。
2019年をふりかえり、2020年を望みましょう。

制作と鑑賞の豊かさ、場所と人との出会いをご用意しています。


今回の会場となる欅の音terrace、ぜひご紹介したいのです。
ナリワイと暮らしを共に生きていく人たちの集う空間です。
https://narimanowa.com/estate/keyaki/

こちらで住み開きで本屋さんを営んでいるtsugubooksさんのご協力で開催します。
当日はtsuguさんのお店ものぞけます。こんな暮らし方、営み方、生き方があったんだ!という驚きと喜びがあります。

hp: https://www.tsugubooks.com/
twitterhttps://twitter.com/tsugubooks


日時:2019/12/22(日) 13:00-16:30
会場:欅の音terrace・1F Do Space https://narimanowa.com/

   西武池袋線練馬駅から徒歩10分


詳細・お申し込みはこちらから。

 

collage2019toji.peatix.com

 

 

 

 

コラージュの会の概要はこちら。自主開催の他、出張のご依頼も承ります。

hitotobi.hatenadiary.jp

 

 

《お知らせ》漫画『生理ちゃん』を語り合う読書会、ひらきます

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漫画『生理ちゃん』を読んだ人たち同士で感想を語り合う読書会です。
生理と現役で付き合っている方も、付き合っていない方も、
男性も女性もどんな性の方も一緒に語りましょう。
読書会がはじめての方も大歓迎です。



『生理ちゃん』とは、小山健によるオムニバス形式の漫画。Webメディア『オモコロ』で連載中です。生理痛、むくみ、頭痛、貧血、イライラ、PMSなどが擬人化した「生理ちゃん」と、女性たちとのエピソードや人生の悲喜こもごもを描いている漫画です。
こちらで全話読むことができます
https://omocoro.jp/matome/113450/

単行本は2冊出ています。
https://amzn.to/32iJoaK
https://amzn.to/34y2jjk

11/8から映画が公開されます。
https://seirichan.official-movie.com/

・・

この読書会は、役に立つ情報を交換したり、教えたり教わったりするのが目的ではなく、漫画『生理ちゃん』を読んで思ったこと、感じたこと、考えたことをフラットに話してみることを目指しています。
自分の経験を話すときも、「生理って辛いよねー、めんどくさいよねー」や「辛そうだよねー、ないからわかんないよねー」の先に行ってみたい。
漫画を読んだ上での、それぞれの実感の話をしましょう。
人それぞれ個別のことだし、いろんな立場や状況の人がいて、誰かと比べることはできない、ということを前提に進めます。
わからないこと、知らないこと、漫画ではじめて知ったことも口にしやすい場にしたいです。


会場は、豪徳寺商店街の中にある「あかちゃんといっしょ Maar(マール)」さん。育児用品の専門店ながら、実店舗にお伺いすると、育児ジャンルに拠らないたくさんの本たち。思わずにやりとする棚構成に、店主・りえさんのお人柄を感じます。

ファシリテーターを務めるわたし・舟之川については、生理について今考えていることを書いた記事があるので、読んでいただけるとうれしいです。
これを書いたことが、今回の場をひらくきっかけになっています。
https://note.mu/hitotobi/n/n6cbf0f37a51b

ご参加お待ちしております^^

---詳しいこと---

日 時:2019年11月19日(火)10:00-12:00

会 場:あかちゃんといっしょ Maar(マール)
    https://akachantoissyo.wordpress.com/
    東京都世田谷区豪徳寺1-6-13

行き方:小田急豪徳寺駅から徒歩3〜5分。
    改札を出て左の豪徳寺商店街をずんずん歩いて、セブンイレブンの少し先の左手にあります。

参加費:2,000円(茶菓付)

定 員:6名(内4名募集)ハイハイ前の赤ちゃんは抱っこ・おんぶで一緒に参加できます。

対 象:なんらかの方法で漫画「生理ちゃん」を読んだ方。
    全部は読めていなくてもだいじょうぶだけれど、単行本1冊、webでは「9」まではなんとか読んできてください。
    単行本をお持ちの方は、印象に残った箇所に付箋を貼っておくと話がしやすいです。

    生理と現役で付き合っている方も、付き合っていない方も、男性も女性もどんな性の方も、感想を語ったり聴きたい方はどなたでも!

 

▼お申し込みはこちらから

seirichan.peatix.com



 


ファシリテーター
舟之川聖子(ふなのかわ・せいこ)

鑑賞対話ファシリテーター。場づくりコンサルタント
芸術や文化を発信する作家や施設など、さまざまな作り手や届け手と共に、作品と対話を中心とした新しい鑑賞体験の場を通して、表現は人間にとって生きる上で不可欠なものであり、希望となることを伝えている。また、読書会のつくり方講座や場づくり講座、コンサルティングサービスを通して、場をつくりたい人のサポートもしている。

直近のイベント
11月23日(土•祝) あのころの《いじめ》と《わたし》に会いに行く読書会
https://coubic.com/uminoie/979560

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Blog: http://hitotobi.hatenadiary.jp/
Twitterhttps://twitter.com/seikofunanok
HP: https://seikofunanokawa.com/

 

 

《レポート》10/18 『教誨師』でゆるっと話そう@シネマ・チュプキ・タバタ

シネマ・チュプキ・タバタで月に一度ひらいている「ゆるっと話そう」シリーズ。第5回となりました。

 

「ゆるっと話そう」は、映画が終わってからの45分間の小さな場。

映画観て 帰る前に
観た人同士でちょこっと話してこ!

というものです。

 

 

今回は『教誨師』。こんなご案内をしました。

hitotobi.hatenadiary.jp

 

当日は、映画好きの方、クリスチャンの方、医療福祉関係の方、カウンセリングがお仕事の方など、いろいろな立場と関心の方、8人が集まってくださいました。

チュプキが音声ガイド付きの上映をしているユニバーサル・シアターなこともあり、視覚障害のある方も。

それから、まだ映画を観ていない方もいらっしゃいました。ゆるっとは観ていない方も、他所で観てきた方も大歓迎なのです^^

 

 

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冒頭でファシリテーターのわたしから、日本の死刑制度についての状況を5分ほど共有させていただいたあと、ひとりずつ、あるいはみなさんで感想を交換しました。

 

様々な鑑賞対話の場をひらいてきましたが、正直これほど一人ひとりの感性や世界の見え方が異なることを実感した場も珍しく、あの進行でよかったのだろうか、45分という時間設定は果たして適切だったのだろうか?と会が終わってから悩みました。(それもあってレポートを書くのが遅くなっていた)

 

今あらためてふりかえってみると、その違いこそが、この映画の本質だったのだろうと思います。「人間とは何か」を見つめていくことしか、できない。一つの方向へとリードするものではないし、ただよき場をつくること。一人ひとりのその場でのよりよい体験を考え抜くこと。

主人公の佐伯(大杉漣)が、劇中で死刑囚と対話を重ねるうち、自らの宗教者としての役割や一人間としてのあり方を迫られ、見出していく過程に圧倒されるのですが、わたしも場に居ながら、それを自覚していくような感覚をおぼえていました。

 

自分の役割は何か、なぜ場をひらくのか、自分はどのようにそこに居るか...。

罪とは何か、罰とは何か、生きるとは何か、死ぬとは何か、人間とは何か...。

何が人間を生かすのか、何が人間を行動させるのか。

 

 

 

・この映画が観られてよかった。

・周りの人にも勧めたい。

・一人で観ているが多いが、他の人の感想が聴けてよかった。

・時間がもっとほしかった。

・観るのが楽しみになった。

などいろんなご感想をいただきました。

 

とてもひと言では語れない、幅広いテーマを持っている映画です。

大杉漣の主演の遺作でもあり、機会をつくってぜひ観ていただきたい一本です。

この映画に出会えてよかった。

 

 

監督のインタビューも読んでみてほしいです。

www.christianpress.jp

 

 

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次回のゆるっと話そうは、11月22日(金)『おいしい家族』です。

chupki.jpn.org

 

詳細は後日UPします。少々お待ちください。

 

 

募集中のイベント

▼2019年11月23日(土•祝) あのころの《いじめ》と《わたし》に会いに行く読書会
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▼Peatixで募集中のイベント 
https://hitotobi.peatix.com/
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場づくりコンサルティング(個人セッション)

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お問い合わせはこちら

 

《お知らせ》11/23(土祝)あのころのいじめとわたしに会いに行く読書会

2回目をひらきます。
前回とテーマ・本は同じです。
 
▼申し込みページ
 
 
 
前回のことを思い出すと、いろんな立場の方がいらしたと思いますが、「いじめについて人と話したことがない。でも、だからこそ今、話してみたい」という動機でご参加くださっていた方が多かったです。
 
開催後に、学校教員による暴行の実態が明るみに出たり、小中高校でのいじめ報告件数が前年から13万件増えて過去最多という調査結果が出たり、その中では義務教育年齢の子どもの自死が増加していたり...と心揺さぶられる報せがありました。
 
一緒に読書会で集った皆さんは、これらをどのように受け止められただろうかと考えていました。
 
▼前回の感想です。
 
誰しも、このテーマに関しては、自分の人生のどこかに悲しみや苦しみ、後悔や戸惑いを置いてきていると思います。わたしは、それを迎えに行ってあげるような気持ちで、この場をひらいています。
 
読書会の時間は、ある中学生の男の子を中心とした世界へ、みんなで集中して旅をします。会が終わってからのほうがむしろ、その人の旅のはじまりかもしれません。
 
「参加者自身のいじめの体験を語る・聴く場」とはまた違う体験があると思います。もちろんそういう話も出ますが、あくまで場は本(物語)を真ん中に進めます。そういうしつらえだからこそ見えてくる何か、その日集まった人たちだからこそ生まれる何か、に期待しています。
 
読書会がはじめての方もどうぞお気軽にお越しください。
 

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募集中のイベント

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https://coubic.com/uminoie/979560 (横浜)

▼2020年1月8日(水) 爽やかな集中感 競技かるた体験会
https://coubic.com/uminoie/174356 (横浜)

▼Peatixで募集中のイベント 
https://hitotobi.peatix.com/
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場づくりコンサルティング(個人セッション)

・Zoom または 東京都内で対面
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