過去の記録より。2016年4月9日。
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マイムパフォーマンスグループ、CAVAの新作『Garçon !』を観てきた。
CAVAの公演はこれで3回目。1回は今は亡き表参道の「こどもの城」にて、1回は池袋あうるすぽっとのバックステージツアー、もう1回は丸山和彰さんと藤田善弘さんのユニット「累累」。
これまではマイムというと、子ども向けの演劇か、短い抽象的な演舞か、どちらかの印象があった。CAVAの舞台はストーリーがしっかりとあるので、演劇を観ている感触はある。でも無言劇だから人間の声はしない。その鑑賞体験をたとえるなら、「誰かの夢の世界へ、無理矢理連れて行かれた」という感じ。夜見る夢ね。
想像をめぐらせる余白がたっぷりと残されている。
その想像は楽しくもあるけれど、舞台上の情報から組み立て考えながら観るパフォーマンスなところは、わたしの中で落語を聞くときに通じる感覚。
小さなサインを取りこぼすとついていけないから、かなり全身を研ぎ澄ませて観ている。
役者はしゃべらず、音楽が雄弁に語るところは文楽っぽくもある。
今回はクラリネット、アコーディオン、バイオリン、コントラバスの生音で、贅沢だった。子どもウエルカムの日だったけど、みんな集中して観てたなぁ。
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現在は活動されていない模様。きっと人生、いろいろ、ありますよね。