ひととび 〜人と美の表現活動研究室

観ることの記録。作品が社会に与える影響、観ることが個人の人生に与える影響について考えています。

2019-01-01から1年間の記事一覧

《レポート》10/18 『教誨師』でゆるっと話そう@シネマ・チュプキ・タバタ

シネマ・チュプキ・タバタで月に一度ひらいている「ゆるっと話そう」シリーズ。第5回となりました。 「ゆるっと話そう」は、映画が終わってからの45分間の小さな場。 映画観て 帰る前に観た人同士でちょこっと話してこ! というものです。 今回は『教誨師』…

《お知らせ》11/23(土祝)あのころのいじめとわたしに会いに行く読書会

2回目をひらきます。 前回とテーマ・本は同じです。 ▼申し込みページ coubic.com 前回のことを思い出すと、いろんな立場の方がいらしたと思いますが、「いじめについて人と話したことがない。でも、だからこそ今、話してみたい」という動機でご参加くださっ…

10月のふりかえり

今月は、入ってくるものがほんとうに多かった。 そこに没入してかき回されている期間だった。まさにrush。 なかなか表現にまで行き着けなくて、メモをとるのが精一杯なタフな日々。 ようやく少しずつできる範囲で片を付けながら行こう、という気になった。 …

読み聞かせ 5年生 10月

ひと雨ごとに秋が深まっていく10月。 きょうは読み聞かせでした。 読んだのはこちら。林明子さんの「こんとあき」。 読み聞かせの時間は15分。前回9月は2冊読んだのですが、今回はじっくり1冊を丁寧に読んでみたいという気持ちがあり、これのみ。 それとなぜ…

百人一首とお能

今、百人一首とお能の関係を調べています。 先日ひらいた「秋の競技かるた体験会」の中で、「最近別の場で在原行平の歌を鑑賞する機会があって」と教えてくださった方がいました。 在原行平の歌 立ち別れ いなばの山の 峰に生うる まつとし聞かば 今帰り来む…

『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』で人権について考える

先日の台風のときに、台東区の避難所で、住所不定の方々が入所を断られるということがあったようで、いたたまれない思いです。当日は真偽はわからないから...と静観していましたが、やはり事実なのでしょうか。対応もそうですが、対するネット上の発言や書き…

お知らせ:映画『蜜蜂と遠雷』を語る会、ひらきます

10/4公開の映画『蜜蜂と遠雷』を観た方同士で、感想を熱く語りましょう。 「映像化は不可能」と言われた原作を、今までにない斬新な手法で映画化した今作。https://mitsubachi-enrai-movie.jp/印象に残ったシーン、ストーリー、登場人物。感じたことや考えた…

作品一覧で仮説を立てるゴッホ展

これからの展覧会についてシリーズ。 ゴッホ展 2019年10月11日 (金) 〜 2020年1月13日 (月) http://www.ueno-mori.org/exhibitions/article.cgi?id=913189 出先で見かけた冊子。上野のれん会発行。 ここに南伸坊さんのゴッホ展にまつわるコラムが載っていて…

文学から見た「美しい数学」の発見

『世にも美しい数学入門』小川洋子(ちくまプリマー新書) 「数学は美しい」と文学畑の人が取り上げたのはこれが初めてではないだろうが、小川洋子さんという著名な小説家が、物語に取り込んで、彼女独自の美しい世界観の中で、非理数系の庶民にも広く伝えた…

ハイジュエリーを鑑賞するとは・2

先日、カルティエ展に行こうと思っている、という話を書きました。 hitotobi.hatenadiary.jp そこで思い出したのが、ハイジュエリーの記事を書いていたことのある、ライターの友人。 さっそく、「ハイジュエリーって、何を楽しみポイントに鑑賞したらいいの…

あのころの"いじめ"と"わたし"に会いにいく読書会、ひらきました

9月28日、Umiのいえでいじめがテーマの読書会をひらきました。 題して、「あのころの"いじめ"と"わたし"に会いにいく読書会」 女将の麻紀子さんとわたしがどんな思いでひらくのか。事前に語ったビデオがありますので、よろしければご覧ください。 youtu.be …

秋の競技かるた体験会、ひらきました

Umiのいえでひらく競技かるた体験会も早4回目となりました。 今回は、教えると教わるが混じり合う「持ち寄り」と、季節を歌で感じる「味わい」を大切にしようと、準備をすすめました。 そうしたらなんと、当日の星占いでも同じ言葉が。うれしい!(山羊座で…

ビクトル・エリセを再訪する

一昨年ぐらいから、牯嶺街少年殺人事件、ミチバチのささやき、エル・スール、スペシャリスト、乱......などなど、個人的に懐かしく思い出深い映画のデジタルリマスター化、リバイバル上映が続いていた。 どれも劇場に足を運べなかったけれども、気になっては…

お知らせ:ゆるっと話そうシリーズ第5回・映画『教誨師』

ゆるっと話そうシリーズ第5回『教誨師』10月18日(金)12:05〜12:50 @シネマ・チュプキ・タバタ 「ゆるっと話そう」は、映画を観た人同士が感想を交わし合う、45分のアフタートークタイムです。映画を観終わって、 誰かとむしょうに感想を話したくなっちゃった…

募集中!第4回 爽やかな集中感〜競技かるた体験会

\\募集中です//10月1日(火)14:00〜16:00第4回 爽やかな集中感〜競技かるた体験会 Umiのいえ(横浜)にて coubic.com 競技かるた、一度やってみませんか?未経験の方向けに、徹底的にわかりやすくしています。・五七五七七の和歌・歌集としての百人一首…

お会いできてうれしいです〜映画『ディリリとパリの時間旅行』

なんとなく映画のブログが続きます。映画ばかり観てるわけじゃないんだけどね。 こうやって書いたり話しているのは、ごく一部です。たぶん多くの人がそうであるように、いろいろなことをやって生きています。 さて、公開を楽しみにしていた映画、ディリリ。 …

《レポート》9/23 秋分のコラージュの会、ひらきました

秋分のコラージュの会、ひらきました。 今回のご案内ページ。 collageshubun2019.peatix.com コラージュの会についてはこちら。 hitotobi.hatenadiary.jp 今回は、国分寺のカフェといろいろ びよりさんにて。 「ぜひわたしのまちでひらいてほしい!」と招い…

まさかまさかの、映画『みんなのアムステルダム国立美術館へ』

先日書いた『マダム・イン・ニューヨーク』に続き、公開時に見逃していた映画シリーズ。 『みんなのアムステルダム国立美術館へ』 https://amsmuseum.jp/ タイトルの最後につく「へ」ってなんだろう? 原題は The New Rijksmuseum だし。 なくても成立した気…

自己破壊を煽る〜映画『太陽の塔』の衝撃

8月の終わりにシネマ・チュプキ・タバタで「太陽の塔」を観た。 直後の感想も、1ヵ月経った今の感想も、「すごいものを観てしまった...」しかほぼ出てこない。 非常に言語化しづらい、しかし確かにわたしの魂を呼び覚ますものを受け取った。 ...というか、受…

自分を愛する生命力〜映画『マダム・イン・ニューヨーク』

公開からもう5年も経ったとは! ずっと観たいと思ってて、ようやくDVDで観ました。めっちゃよかった。 尊重、自立、対等性、友情。 自分を愛すること。 挑戦によって自分を知ること、世界をひらくこと。 あたらしい言葉にふれる怖れと喜び。 言葉に心をのせ…

映画館を愛する人たちと、『世界一と言われた映画館』を観る

シネマ・チュプキ・タバタに「世界一と言われた映画館」を観に行きました。 sekaiichi-eigakan.com 実はこの映画にはそれほど興味はなくて(ごめんなさい!) 館長の平塚さんの著書「夢のユニバーサルシアター」の出版記念トークイベントがあって、そちらに…

劇場版「おっさんずラブ」は二度観るべし

大ヒット上映中の劇場版「おっさんずラブ」。 友だちのゆきこさんに勧められてドラマを観て、感想を語るラジオを配信して、 note.mu 映画も観に行って、またラジオを3本も配信して、 note.mu note.mu note.mu 自分でもびっくり。 「ハマっている」という表現…

《レポート》9/6 『バグダッド・カフェ』でゆるっと話そう@シネマ・チュプキ・タバタ

シネマ・チュプキ・タバタで月に一度ひらいている「ゆるっと話そう」シリーズ第3回のレポートです。 「ゆるっと話そう」は、映画が終わってからの45分間の小さな場。 映画観て帰る前に、観た人同士、場内でちょこっと話してこ! という気軽な企画です。 第4…

アサゴハンヲ タベルコト!〜モモを精読する読書会

日曜の朝6時から、今、『モモ』を精読する読書会に参加しました。 以前参加したときの感想 http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2019/06/16/090138 http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2019/08/25/205728 19章、20章を読んで最終回のはずが、19章が思っ…

日本絵画のハブ〜円山応挙から近代京都画壇へ展

東京藝大美術館で開催中の、「円山応挙から近代京都画壇へ」展に行ってきました。 okyokindai2019.exhibit.jp ここのところ、長いタイトルの書籍が多いらしいけど、展覧会もそうなんだろうか。 略して「応挙展」っていうと、応挙の作品だけのような印象もあ…

実物を観るということ〜小早川秋聲展

まったく詳しくはないのだけれど、ここ5年ぐらい小さい関心を細々と向けてきたのが、戦争画というジャンル。(戦争画とは) 東京でまず一番出会いやすいのが、東京国立近代美術館の常設展。シーズンで入れ替えしつつも、フロアの1部屋を使って、様々な戦争画…

ハイジュエリーを鑑賞するとは

この秋楽しみにしている展覧会が、国立新美術館で開催される、「カルティエ、時の結晶」だ。会期:2019年10月2日〜12月16日 bijutsutecho.com ハイブランドのハイジュエリー。その中でも超ウルトラスーパージュエリー。 わたしのような庶民にとって、そんな…

映画『桐島、部活辞めるってよ』を語る

仲間内でひらかれた、映画『桐島、部活辞めるってよ』を語る会に参加しました。 発起人は、この映画がめちゃくちゃ好きなアメリカ・シアトル在住民。 どんなに離れていてもインターネット会議システムがあるので、思いついたら語る会ができてしまう。いい時…

わたしの中の"図書館"をアップデート!

読み聞かせのための本を仕入れるのがすっかり遅くなってしまい、取り寄せてる日数もなくなったので、先日、久しぶりに中央図書館へ行ってきました。 そうしたら、アップデートされた。 そうそう、近頃「アップデート」がキーワードなのです。 「これはもう知…

NT Liveデビュー!『リチャード2世』

MET Opera, Royal Opera Houseとライブビューイングものを観てきましたが、最近になって英国ナショナル・シアターもライブビューイングをやっていることを知りました。日本では2014年に上映スタートしたそうです。 ▼NTLive日本版ウェブサイト www.ntlive.jp …