2021-01-01から1年間の記事一覧
ふと思い立って、今回の衆院選の結果が市民に問うている(と私が感じた)ものを、手元にある《100分de名著》のテキストで表してみました。 とりわけ上段の3つは「意外な結果」を考える上での整理に役立ちそうです。そして人生は続く。『黒い皮膚・白い仮面』…
『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』 ブレイディみかこ/著(みすず書房, 2017年) 最初にタイトルを読んだときに「子どもたちが階級闘争をしている」、つまり「階級格差をネタにいじめ合っている」ということなのかと思っていた…
昨年、映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』を観てから注目している国会議員・小川淳也さん。小川さんを取材した本を読んだり、日々のSNSやyoutubeでの発信を見てきて、今年9月、このような本が出たことを知る。 すぐに買って、刊行記念トークライブも見…
今年最後のコラージュの会です。 一年のふりかえりに。来年を望みに。 ぜひお越しください。 詳細、お申し込み https://collage202112.peatix.com/
『まんが やってみたくなるオープンダイアローグ』の読書記録。 View this post on Instagram A post shared by 舟之川聖子|Seiko Funanokawa (@seikofunanok) www.instagram.com やり方もシンプルで必要なことと、こんなときどうすればがまとめて書いてあ…
金沢21世紀美術館でのお仕事です。 美術館で行われる映画祭で、地元の10代後半から20代半ばの方々が運営する鑑賞対話の場をサポートします。また、鑑賞対話の場の実践経験などを来場者の皆様にお話します。 11月27日(土) 「映画を観て語り合う時間のススメ」…
江戸川乱歩の2冊、読んだ記録。 View this post on Instagram A post shared by 舟之川聖子|Seiko Funanokawa (@seikofunanok) www.instagram.com 『乱歩打明け話』江戸川乱歩(河出書房新社) 乱歩による、乱歩および平井太郎の生涯と作品を緻密に自己分析…
久しぶりに朝倉彫塑館へ行った記録。企画展『歴史に学ぶ 朝倉先生いのちの講義』開催中。 www.taitocity.net 季節を変えて訪ねるのも個人美術館の楽しみ。 毎回の企画展でもあたらしい作品に会えるし、前に見た作品も、提示された文脈の中で見るとまた違うも…
新宿区早稲田/神楽坂にある漱石山房記念館に二度目の訪問。企画展『夏目家の人々』を観に行った。 soseki-museum.jpsoseki-museum.jp上記ページに追加すると、長女・筆子と松岡譲(作家)の間に生まれた四女・末利子。末利子の夫が半藤一利(戦史研究家)長…
東京国立博物館で開催の『聖林寺十一面観音 三輪山信仰のみほとけ』展に行った記録。 ▼公式サイト tsumugu.yomiuri.co.jp ▼当展示に関する学芸員さんのブログ www.tnm.jp 主に画像で記録 ▼まとめなおそうと思ったらこんなふうになった。手を動かすと頭に入る…
ネット配信で観た。『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』 gaga.ne.jp 昨年2020年は、三島由紀夫の没後50年ということもあって、いろいろなところで三島の名前を目にする機会があった。 芸術新潮 2020年12月号 【特集】没後50年21世紀のための三島由紀夫…
海外ルーツの子ども支援に関心を持っている。 以前、当ブログでもこんな本を紹介した。 hitotobi.hatenadiary.jp 『海外ルーツの子ども支援 言葉・文化・制度を超えて共生へ』田中宝紀/著(青弓社, 2021年) 2019年の段階では、わたしも「外国人」、「外国…
NTライブの『十二夜』を観てきた。観た後、友人と1時間感想を語った。 2017年公演@Olivier Theatre &制作。 *内容に深く触れていますので、未見の方はご注意ください。 youtu.be ・NTライブの『ハンサード』も手掛けたサイモン・ゴドウィンの演出。NTライ…
シネマ・チュプキ・タバタさんとコラボでひらく鑑賞対話の場〈ゆるっと話そう〉。 オンラインでの開催です。全国、全世界、インターネットのあるところなら、どこからでもご参加OK。 10月はこちらの作品です。 『パンケーキを毒見する』(2019年/日本) you…
去年の冬に初めて訪れてから、企画展ごとに必ず来ようと決めている鴎外記念館。 来るたびに鷗外と作品とまちと時代について知っていくのがおもしろい。 今回は、鷗外の5番目の子どもで、3人目の「男子」である森類(もり・るい)さんの特集。1911年生、1991…
『しんどい時の自分の守り方』増田史(ナツメ社, 2021年) 今まさにしんどい最中の10代に、きれいごとのない寄り添いと、具体的な方法をいくつも教えてくれる良書。『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』ではできなかったことが実現されている。セ…
『誰もボクを見ていない』山寺香(ポプラ社, 2017年) なぜ17歳の少年は祖父母を殺害したのか。2014年に埼玉県川口市で起きた事件を追った毎日新聞記者によるルポルタージュ。忘れられない事件。この本もずっと気になっていて、ようやく読めた。『プリズン・サ…
10月1日にオープンしたばかりの早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー)に行ってきた。 www.waseda.jp View this post on Instagram A post shared by 舟之川聖子|Seiko Funanokawa (@seikofunanok) www.instagram.com 読書会で村上春樹作品を取り上げ…
2021年の秋分のコラージュ、開催しました。 https://shubuncollage2021.peatix.com/ 蒸し暑い日でした。 秋分の日。お彼岸の中日です。2日前は「中秋の名月」で美しい満月が見られました。パワフルな雰囲気がむんむんしていました。 冒頭のチェックインでは…
東京藝術大学で開催されていた《再演―指示とその手順》を観に行った。2021/8/31-9/26 https://taira.geidai.ac.jp/archives/projects/6 この方のツイートを見てふらっと行ってみました。 東京藝大美術館「再演─指示とその手順」展めっちゃくちゃ面白かったで…
台東区谷中にかつて存在したのこぎり屋根工場。日本ではじめて洋式リボンの製造を開始した旧千代田リボン製織の工場だ。その解体現場から発見された、フランスと日本のリボンの見本帖などの展示が、2016年9月に文京区千駄木の古書ほうろう(現在は池之端に移…
Readin' Writin' BOOKSTOREという書店で月に一度開催されている「お座敷の一箱古本市」に出店している。 誰でも出店できて、一日限定で「本屋さんごっこ」が体験できて、本と人との出会いの場が作れる一箱古本市がもともと好きで、不忍ブックストリートなど…
『校正のこころ 増補改訂第二版: 積極的受け身のすすめ』大西寿男/著(創元社, 2021年) 去年共著で本を出したのもあるし、今文章をチェックするお仕事もしているし、日々何かしらインターネット上で発信しているので、自分に関係のあることがたくさん書い…
2021年9月11日、シネマ・チュプキ・タバタさんと、映画の感想シェアの会〈ゆるっと話そう〉を開催しました。(ゆるっと話そうとは>こちら) 第23回 ゆるっと話そう: 『プリズン・サークル』 多くの人にとって日常から離れた場所、刑務所と、そこで自らの過…
東京都写真美術館で開催中の《世界の秀作アニメーション 2021秋編》のランナップのうち、『父を探して』を観てきた。 原題:O Menino e o Mundo(英題:The Boy and the Worldと同じ意味) newdeer.net youtu.be *映画の内容に深く触れていますので、未見の…
2016年の鑑賞メモが出てきたので、ここにも記録。 90th.tobikan.jp ポンピドゥーセンター展に行ったときに、ついでのつもりで観た「木々との対話〜再生をめぐる5つの風景」が思いがけずよかった。 舟越桂さん以外はすべて撮影OK。 View this post on Instag…
『THIS ONE SUMMER』マリコ・タマキ/作、ジリアン・タマキ/画(岩波書店, 2021年) 「10代に手渡したい本」の記事とどちらに書こうか迷って、一旦こちらに。 Twitterで話題になっていて読んだ。 グラフィック・ノベルってなんのことだろう?と思っていたが…
パナソニック汐留美術館で開催中の「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」を観てきた。 panasonic.co.jp 概要は青い日記帳さんのブログが詳しい。 bluediary2.jugem.jp 建築がテーマの展示だけれど、パナソニック汐留美術館の空間を考えると、たぶんテ…
映画『ハッパGoGo 大統領極秘指令』(2017年、ウルグアイ) www.8855movie.com いやはや、最高!!何も考えずに笑える!! 久しぶりではないですか、こういうの。 近頃、今までの笑いは誰かを傷つけたり損なったりするものの上に成り立っていたんだなと気づ…
ジュンパ・ラヒリの『わたしのいるところ』。 ラヒリの母語ではない、イタリア語で書かれた本の第2弾。 今のところこれが日本語に翻訳されているラヒリの最新作だ。 一年かかって読んだ。 一気に読んでしまう本ではないと思って、ほんとうに気が向いたときだ…