ひととび〜人と美の表現活動研究室

他者の表現にふれることから、自分の中にある美の感覚にもふれてみる、自分の美を表現してみる。みんなで探究する鑑賞の場づくりを通して考えることなど。

展示

アール・デコの造本芸術展@日比谷図書館 〜芸術と本のゆくえ

暮れの迫る小雨の降る寒い中、日比谷図書文化館で開催中の『鹿島茂コレクション アール・デコの造本芸術 高級挿絵本の世界』展に行ってきました。 ▼日比谷図書文化館公式ホームページ www.library.chiyoda.tokyo.jp ▼きれいな写真がたくさん載っているので、…

手が記憶している本

友人に誘われてNADiffに書肆サイコロのサイトヲヒデユキさんの装幀のお仕事を見に行った。 お仕事といっても、携わった本が販売・展示されている小さな小さなコーナーがある、という感じ。 一般に流通している単行本から、限定の手製本である詩集やご自身の…

中島敦展@神奈川近代文学館〜今ひとたびの山月記

11月下旬、神奈川近代文学館に中島敦展を見に行ってきた。少し前に樋口一葉記念館に行った時にチラシを見て知って(チラシありがたい!)、むりやり予定を調整して、どうにか会期終了の2日前にすべりこんだ。 www.kanabun.or.jp ほんとうに、とてもよい展覧…

ひだ〜機能性とエレガンス展 @文化学園服飾博物館 〜トライバルとディテールの魅力

文化学園服飾博物館の展示『ひだ〜機能性とエレガンス』を観てきた。 https://museum.bunka.ac.jp/exhibition/exhibition2849/ 観に行ったのには流れがある。 11月に杉村学園衣裳博物館で「ブルガリアとルーマニアの民族衣装」展を観に行って感想を配信した…

松濤美術館の『サラ・ベルナールの世界展』は1月末まで!

松濤美術館の『サラ・ベルナールの世界展』は今月末までだよ!のお知らせ。 美術館公式>サラ・ベルナールの世界展|松濤美術館 美術手帖記事>ミュシャもラリックも見出した。「サラ・ベルナールの世界展」松濤美術館で開幕|美術手帖 特に映画『ディリリと…

アサヒビール大山崎山荘美術館と清宮質文展

年明け、京都のアサヒビール大山崎山荘美術館に行ってきた。 この美術館の評判は何人もの友人から聞いていて、ずっと訪問の機会を待っていたところだった。ちょうど東京で見かけた清宮質文(せいみや・なおぶみ)展のチラシになにやら強く心をつかまれ、帰省…

奈良・平安・令和〜平安宮廷スポーツスタジアム

ツイッターで 東京国際フォーラムのロビーで何やらすごい展示をやっている、平安時代の装束が見られて、写真撮り放題、ぜったい行くべし! ...という投稿を目にしてすぐに行ってきた。 J-CULTURE FESTという、東京国際フォーラムが主催するイベントの一環。 …

田端文士村記念館で芥川龍之介に再会する

去年から鑑賞対話の場「ゆるっと話そう」もあって、シネマ・チュプキ・タバタに通うようになって、田端に急にご縁ができた。 駅前のコメダ珈琲に寄ったとき、同じビルの1階に田端文士村記念館という施設があるのに気づいた。北区の博物館のようだ。 いつか訪…

ラウル・デュフィ展の鑑賞記録〜海、花、テキスタイル!

パナソニック汐留美術館で開催のラウル・デュフィ展に行ってきました。 https://panasonic.co.jp/ls/museum/exhibition/19/191005/ 関連記事 bijutsutecho.com bluediary2.jugem.jp 最終日の16時に到着。開館時刻は18時まで、というなかなかの駆け込みっぷり…

カルティエ、時の結晶展、美にふれること

カルティエ展、行ってきました! 観に行く前の経緯や予習について二本書きました。 hitotobi.hatenadiary.jp hitotobi.hatenadiary.jp 観に行った感想をこちらで話しました。ぜひ聞いてみてください。 note.com そういえば、2015年の今ごろに行った杉本博司…

書籍『都会で着こなす世界の民族衣装』

先日noteでこんな話を配信しました。(しゃべってます) note.com なんと、配信したらやっぱり展開した!これぞ学びの真骨頂。 こんな本のことがTwitterで流れてきたのです。 民族衣装好きとしてはこれは...!と飛びつき、さっそく取り寄せて読んでみました…

「20世紀美術史の基礎知識」から次の関心へ

11月30日、国際子ども図書館の講演会に行ってきました。 「20世紀美術史の基礎知識」https://www.kodomo.go.jp/event/event/event2019-16.html 国際子ども図書館で開催中の『絵本に見るアートの100年 -ダダからニュー・ペインティングまで』という展示会の開…

世界のブックデザイン@印刷博物館(2013年)

鑑賞の記録として。過去に書いたものから。2013年11月。 ---- 世界のブックデザイン@印刷博物館に行ってきました。 印刷博物館:P&Pギャラリー > 世界のブックデザイン2012-13 開催初日に行ったのは、初めて。さすがに並べ立てで、本がきれいです。日本、ド…

10月のふりかえり

今月は、入ってくるものがほんとうに多かった。 そこに没入してかき回されている期間だった。まさにrush。 なかなか表現にまで行き着けなくて、メモをとるのが精一杯なタフな日々。 ようやく少しずつできる範囲で片を付けながら行こう、という気になった。 …

作品一覧で仮説を立てるゴッホ展

これからの展覧会についてシリーズ。 ゴッホ展 2019年10月11日 (金) 〜 2020年1月13日 (月) http://www.ueno-mori.org/exhibitions/article.cgi?id=913189 出先で見かけた冊子。上野のれん会発行。 ここに南伸坊さんのゴッホ展にまつわるコラムが載っていて…

ハイジュエリーを鑑賞するとは・2

先日、カルティエ展に行こうと思っている、という話を書きました。 hitotobi.hatenadiary.jp そこで思い出したのが、ハイジュエリーの記事を書いていたことのある、ライターの友人。 さっそく、「ハイジュエリーって、何を楽しみポイントに鑑賞したらいいの…

日本絵画のハブ〜円山応挙から近代京都画壇へ展

東京藝大美術館で開催中の、「円山応挙から近代京都画壇へ」展に行ってきました。 okyokindai2019.exhibit.jp ここのところ、長いタイトルの書籍が多いらしいけど、展覧会もそうなんだろうか。 略して「応挙展」っていうと、応挙の作品だけのような印象もあ…

実物を観るということ〜小早川秋聲展

まったく詳しくはないのだけれど、ここ5年ぐらい小さい関心を細々と向けてきたのが、戦争画というジャンル。(戦争画とは) 東京でまず一番出会いやすいのが、東京国立近代美術館の常設展。シーズンで入れ替えしつつも、フロアの1部屋を使って、様々な戦争画…

ハイジュエリーを鑑賞するとは

この秋楽しみにしている展覧会が、国立新美術館で開催される、「カルティエ、時の結晶」だ。会期:2019年10月2日〜12月16日 bijutsutecho.com ハイブランドのハイジュエリー。その中でも超ウルトラスーパージュエリー。 わたしのような庶民にとって、そんな…

のびのび、たのしい、いい気分《日本の素朴絵展》

三井記念美美術館で開催中の日本の素朴絵展に、息子と行ってきました。 大物の展覧会が群雄割拠な東京にあって、ぼーっとしてるとスルーしそうな展覧会。でも今回は、大津絵の展示があると聞いて見逃せなかった!!わたしは友だちと大津絵のポッドキャスト配…

受け継ぐ物語〜松方コレクション展とモダン・ウーマン展

金曜・土曜は夜間開館! 国立西洋美術館で開催中の松方コレクション展、モダン・ウーマン展に行ってきました。それと常設展ももちろん。 常設だけでも豪華すぎるほどの美術館なのに、これら全部を観たらもう...たっぷり3時間半かかりました。今回はスケッチ…

『りぼん展』に行ってきた

新宿タカシマヤで28日まで開催中の「りぼん展」に行ってきました。 www.ribon-ten.com 写真はおすそ分けのつもりだけど、年代的に偏ってます。関わりの深くない作品は、撮っていないです。ご容赦ください。 ......と書いてみて、やっぱりこういうものは、思…

ありがとうLaLa!ありがとうCIPHER!(2016年のLaLa展より)

きのうりぼん展に行ったときに、そういえば一昨年ぐらいにLaLa展があったなぁと思い出しました。 ブログの記事にはしていなかったので、遅ればせながら記録しておきます。 (2018.8.2)きのうLaLa原画展に行ってきました。漫画の原画ってこんなに美しいんだ…

その表現のためには〜高畑勲展がよかった話

ちょうどよく時間が空いて、気分ものったので、高畑勲展に行ってきました。 takahata-ten.jp 最近思うけど、観たい展覧会や観たい映画などは、会期が長いものでも「行こうかな!」という気分に自然に、「スッとなった」ときに行った方がいい。一番受け取れる…

マリアノ・フォルチュニ展がよかった話

三菱一号館美術館で7/6からはじまったマリアノ・フォルチュニ展に行ってきました。 mimt.jp ファッションデザイン、服飾、テキスタイルに興味はあるけれど、他の展覧会や舞台などを優先して、普段なら自分の中だけでだいたいのイメージを作って後、スルーし…

メスキータ展がよかった話

楽しみにしていたメスキータ展に行ってきました。東京ステーションギャラリーにて。 オランダの版画家、素描家、デザイナー、美術工芸家で、エッシャーの師匠だった人。 わたしはエッシャーの初期の版画が、子どもの頃からそれはもう大好きでした。この黄色…

映画『クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代』を観た感想

一連の、糸のようなものを辿ってきて、前回はクリムト展まで。 hitotobi.hatenadiary.jp そして、その続きのような形で、映画『クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代』を観てきました。 *鑑賞行動に影響を与える内容が含まれています。ところどころネ…

棚からキスリング展、初夏の庭園美術館とポッドキャスト

東京都庭園美術館で開催中のキスリング展を観てきました。 www.teien-art-museum.ne.jp お土産。やはり最近の美術館の物販の中で、クリアファイルは重要な位置を占めているなぁ(個人の感想です)。クリアファイルがいいのは、どこかでも書いたけど、日常で…

初夏の根津美術館、「はじめての古美術鑑賞」

根津美術館に行った。東京・南青山にある私立美術館。 企画展「はじめての古美術鑑賞」が開催中。2016年からはじまって4回目とのこと。 日本美術の時代ごとの変遷と個々の作品の見所をわかりやすく教えてくれる。 友だちと、感想を話しながらまわっていくの…

クリムト展、あるいはグランドフィナーレの一歩手前

6月初旬の金曜日。夜間開館の日にクリムト展に行ってきた。 ハッと気づいたらも19時近くになっていて、観られたのはほぼ1時間だったけれど、それでもかなり満足した。 予想に反してめっちゃ混んでいた。めっちゃ混んでたのに友だちに会っちゃうという。こう…